2008年 11月 05日
E-30発表雑感
もう既に、色々盛り上がっているようであるし皆さんの書いておられることとかぶると思うが、今日の発表なり、記事を見ての印象を書きたい。
オリのHP
記事として、デジカメwatchの記事





  最初、オリのHPを見た時にどーんとアートフィルター搭載とマルチアスペクト機能が一番の売りに見えた時、「おいおい、まさかこれだけか?」と思ったが、子細に見ると、実は地味なところから着実にE-3の使い勝手もつぶしているところがある。E-systemのミッドレンジを担う待望の機種としてもう少し硬派な見せ方もありと思ったがいかがだろうか?と、どうでも良い話はおいといてE-3ユーザーとして気になる点を気の付くまま上げていきたい。

1.E-3から簡略化されたのはファインダーと防塵防滴のみ
  ぐらいだろうか。逆に言うとそれ以外の部分は同レベルかむしろ改善されていると言った印象である。寸法、重量的にも(シェイプのデザインは異なるが)E-3よりもむしろE-30の方がE-1のそれに近似している。E-1が一桁機として松、竹(当然梅も)の各レンズ群に過不足無くフィットしていたことを考えると、グレードをまたいで使うベースボディとしての大きさを維持しつつ、軽量という意味では無難なところに収まっている。

  また、ファインダーが100%で無かったところは色々評価の分かれるところではあろうが98%は妥当な水準だと思う。倍率も1.05倍とE-1対比改善しており、プリズム及びミラー系には相応の手間暇がかかっているようなので少なくともE-1以上E-3未満の見えは確保出来ていると思える。また、個人的に期待しているのはアイポイントの深さ。E-1,E-3の20mmに対して、E-30は24.2mmもある。もし、1.2倍マグニの併用を考えればE-3の様に蹴られることもなく見やすいのではないかと思った。この辺は試してみたい。

2.AF周りの改善
  AFセンサー自体は、E-3と同じスペックのものが搭載されてきた。E-3と同じでなく同等と書いてきたのはひょっとするとE-3を同じスペックで当時より(幾分でも)小型化出来たのかなと思った

  また、加えて一部要望のあったAF調整機能が付いた。各測距点毎にプラスマイナス20ステップで、20本までのレンズの記憶が可能と言うことであるから、通常の使用本数であれば手持ちレンズ全てアジャスト可能と言うことなので特に大口径レンズを使う方には地味だが大きいメリットだろう。

3.イメージャーAFの搭載
  イメージャーAF対応レンズが恩恵を受けられるのはさることながら、もしE-420,520に搭載されているものと同じであるなら、非対応レンズもMF拡大機能によりコントラストAFが出来るはずである。ライブビューでMFを行う際にアシストAFが可能となるので、E-3よりはずっと使い勝手がよくなる。個人的にはE-420を導入した時にE-3でも出来たらいいのにと思っていたのでこれは楽しみにしている。

4.当たり前だが新型Live-MOSとTruePic3プラス
  TruePicがバージョンアップするのは想定していなかった。今回のアートフィルター機能だけでなく、従来のどちらかといえばシャドウ側に伸びていたダイナミックレンジのシャドウ側の伸びはそのままにハイライト側を伸ばして、高画素化にもかかわらず拡大していると言うことだ。色々新機能も搭載しているが、ここがどうなっているかがまあ一番の肝であるため、高画素化にもかかわらず、E-3よりもダイナミックレンジが拡大しているとなると、いわゆる「気になる度」もまた違ったものになってくるだろう。

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上記のことから考える今後の妄想

1.E-4xx,5xxのてこ入れ
 は、多分来春またされるだろうなと思う。引き続き普及価格帯の毎年の更新はしないとビジネス上やっていけないだろう。普通に考えられるのはTruePic3+の移植で今回のアートフィルター機能は搭載されるだろう。むしろカテゴリー的にはこちらのほうがフィットするかもしれない。

 そして、スペースの点で一部簡略化されるかもしれないが新型AFセンサーの搭載は不可避だ。何と言っても、G1そしてパナのマイクロ機とある意味競合するこのカテゴリーで「コントラストAFより遅い位相差AF」というわけにもいくまい。(笑)当然これはやってくると思う。

2.次期E-3のスペックの底上げ
  当たり前であるが、2年更新で行くなら来年の今頃は次期E-3が出る。今回のE-30より上位で且つ1年後となるとそれなりのまたスペックアップがあるだろう。(そう言う意味では今までオリにはフラッグシップを突き上げる立ち位置のカメラがなかった。)

  まず、想像しているのは今回アートフィルター等を行うためにTruePic3+はかなりの仕事をこなしているようである。要は従来のものよりも格段にポテンシャルがアップしている。今回E-30はそれをアートフィルターという機能に使っているが、フラッグシップ機に搭載した際にこれに代わる何か?にこのTruePic3+のポテンシャルを使う可能性があるのではと言うことだ。

  そして、次期E-3でもしフラッグシップ機にもイメージャーAFを搭載するとなった時の竹以上の他のレンズのイメージャーAF対応をどうするかというところである。ZD14-54に関しては発売来5年を経過しているのでまあリニューアルというのもわからなくはない。(そう言う意味ではZD11-22などももし対応するなら商売的にもリニューアルかディスコンで8-16化するというのはある。)しかし、松のZD14-35,竹のZD12-60,50-200のSWDトリオをイメージャーAF対応だけのためにまたリニューアルとなるとかなりブーイングがでるはずだ。(笑)

  個人的には、来年の秋つまりフォーサーズ自身がフラッグシップ機以下全てイメージャーAF対応となり、オリ自身のマイクロフォーサーズ機が出る時迄(もしくはそのタイミングに合わせて)に何らかの対応をしてくると思う。

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そして、最後に脱線。

で、お前はどうすると言われると私はE-30はBUYである。今回のレンズ入れ替えもE-3とE-30を想定したところが大であるからだ。G1のEVFを実はこっそり見てみた。今は光学ファインダーの方が違和感が無いが、今後はあれはあれで相当良くなる気がした。逆に言えばあれが相当良くなっても
「やはり光学の方が良いと言える程度のレベルのファインダー」
「やはりAFの方が早いと言える程度のAFセンサー」
と言えるかどうかがフォーサーズミッドレンジのクオリティ維持には必須と思える。

逆に、もしそれ以下すなわち
「この見えなら光学にこだわる必要もない」
というのであれば
敢えて光学ファインダーを搭載する意味が薄れてくる。

と言う意味では、もし構造上これ以上の改善が無理なら、E-420ラインは位相差AFのEVF機にしても良いかと思ったくらいだ。EVF専用にしてしまえば、ここで色々紹介したオリの特許のように光学ファインダー用の分光が不要になるので、位相差AFとEVFの併用は可能だ。G1が出るまではEVFだけで光学レスで大丈夫かという不安があったがあれをみれば、大丈夫なような気もした。まあ、ざっくり言ってしまえばE-3桁機はEVF,一桁、二桁ラインはペンタプリズムで、ペンタミラーはやめるという考え方だ。ツイン千鳥格子センサーによる位相差AFの使えるEVF。場合によってはオリ特許のように位相差で爆速で合わせて詰めはコントラストというハイブリッドAFもフォーサーズなら可能だ。

ボディとレンズの小型化では秀でたマイクロに対して位相差AFながら現行のE-420が限界の小ささで且つ光学捨てたEVF搭載のフォーサーズでは意味無いのでは?と言う方もいるかもしれない。私はそうは思わない。もし、その人が、E-4xx型の小型機も使いながらゆくゆくは趣味としてSHG,HGクラスのレンズも本格的に使っていきたいとなれば、最初からフォーサーズでレンズとボディを揃えた方が良いと思うからだ。フォーサーズにはミラーを搭載出来るスペースがあるので光学ファインダーを搭載出来るが、光学ファインダーでないと駄目だという縛りは何も無いからだ。場合によってはEVF機のミッドレンジを作ることすら可能である。

何れにせよ、オリンパス自身がマイクロとフォーサーズを併存させていく過程の中で当面マイクロには無いカテゴリー(松、竹クラスのレンズをハンドリングするに最適なボディと、きちんとしたペンタプリズムの光学ファインダーの搭載されたカメラ)を充実させておくのは必要なことであると思う。

そう考えると、内容的にはやろうと思えばE-3nで出せたかもと言う内容を敢えてE-30としてミドルレンジに据えE-3とツートップ体制を引いた理由の一つもその辺にありはしないか?と思ってみたりもした。
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by Hiro_Sakae | 2008-11-05 22:17 | E,Pen-system関係


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