2008年 11月 09日
フォーサーズ-マイクロアダプターという厄介な存在
と、最近フォーサーズとマイクロの立ち位置を考える上で思うようになってきた。




かつて、オリンパスにはOM-PenFアダプターというのがあった。これはそもそもフォーマットの違う一眼レフ同士の話である。また、私も使っているフォーサーズとOMのアダプターもある。これの類はサードパーティ製で色々出回っているが、基本はDSLRのボディを持たないレンズをフォーサーズで使うものだ。

同じフォーマットでメーカーが純正でアダプターを用意した例、、、として思い浮かぶとなると先ずは、LeicaのL-Mアダプター、そしてペンタックスのM42-PKアダプターなどが有名どころだろう。そして、これらがメーカー純正で用意される時と言うのは、アダプターを付けるボディが新型で、アダプターで付けるレンズが旧マウントとなっている。つまりアダプターで付ける側のレンズのボディはいずれなくなるマウントであるのが常である。つまり、旧マウントレンズユーザーの救済的意味合いが濃い。そういう歴史が過去あるのを私などはまあ知識として刷り込まれているわけである。(笑)

私は、当初このアダプターが発表された時にアダプターで付くというならZDレンズのアダプター利用はどうなるんだというのに目がいってしまった。しかし冷静に考えれば突っ込みどころを間違えているんじゃあないかと気づきはじめた。この辺が妙にメーカー発表とは裏腹に不安にさせる原因の一つになっている気がする。

レンズ入替で大方私の勝手なフォーサーズの見通しを書いたがここで改めて整理してみよう。

1.アダプター利用に関しては、レンズはマイクロが有利?

  小型レンズの代表である梅を例に取ってみよう。繰り返し書いているように焦点距離が長い、もしくは大口径になればなるほどフォーサーズ対比マイクロのレンズを小型化出来るメリットが薄れていく。フォーサーズとかぶってしまう形だ。

  で、梅との比較では標準ズームではマイクロが小型である。梅でマイクロと小ささ勝負で勝てるとなると、70-300程度ぐらいになってしまう可能性が高い。もしくは近接で伸びる長さは同じフォーマットなので変わらないとすればマクロレンズか?

  ここで偶然かもしれないが、面白いことに気付かないだろうか?梅で現行アダプター経由でコントラストAF対応出来るのはキットのダブルズームと、9-18広角ズーム、パンケーキである。そして、出来ないのが35マクロと70-300ズームだ。(梅としては18-180があるが、これは例外として省く。)
  
  つまり、こうしてみると「アダプターで支障なく使えますよ~」となっているのは、全てマイクロの方が「絶対に小型軽量に作れるカテゴリー」のレンズである。アダプターでガチンコ勝負やってもらえればもらうほど、マイクロの方が小さくて良いのがわかる。従ってマイクロ有利。

  逆に、70-300や35マクロは同等のものを作っても大きさではフォーサーズとマイクロではあまり大きさが変わらない可能性があるが、これらはその分アダプター経由では「MFしか使えない」というハンディを持つ。従って仮に同じ程度の大きさでマイクロで出てもマイクロ利用では使い勝手で「やっぱりマイクロ有利」である。(笑)

  次に興味深いのは、松、竹の広角側である。例えば7-14ズームや、11-22ズームである。この辺は画角的に同じ明るさであればマイクロの方が小さくなる。画質がどうかという問題はある。しかし、遜色ないものになると思う。ただ、何れにせよ竹以上のクラスはアダプター利用で仮にGシリーズでもコントラストAFが使えるとしても、ボディバランスからいって決して使い心地が良いとは思えない。従って、ここもつまるところは、何れマイクロから同じ様な上位グレードが出たらマイクロ利用に限ればそれをすんなり使う方がベストだろう。

  ただ、竹松クラス同等の大口径、望遠側となると恐らく上記の理由でマイクロでも大きさは変わらない可能性が高く、同じ程度の大きさであれば敢えて使い勝手の悪いZDを流用する理由も無くなってくる。

  と考えると、アダプター利用は、「フォーサーズがディスコンにでもならない限り」あくまで過渡的な需要であり、フォーサーズレンズをマイクロで使えることの利便性を時間をかけて追求するというのはあまり意味のないことのように思える。意味があるとしたら二つだけ
・マイクロ用レンズは、マイクロがフォーサーズ対比小型化出来る部分のみにとどめそれ以外はフォーサーズ用レンズで賄ってもらうのが前提
もしくは、
・何れ、マイクロに一本化される可能性も想定しての救済策
のどちらかである。

2.注目すべきはオリのマイクロ機とそのレンズラインナップ

  冷静に考えれば、マイクロがフォーサーズの拡張規格と言う別マウントであれば、この間のアダプター互換などは枝葉末節の問題である。別にG1の様なとにかく小型軽量が良いとなればさっさと乗り換えた方が長い目で見れば投資効率的にも無駄がないだろう。またEVFの需要があれば、それはマイクロにアダプターでつなぐのでなく、フォーサーズでEVF専用機を作れと言う話になるはずだ。

  加えて、アダプターなどなく従ってフォーサーズ用のレンズは「マイクロでは使えない」状態で「いや、マイクロは互換性無いし別物ですから、フォーサーズはフォーサーズで引き続きやります」と言った方が妙な心配は無かったような気がする。広角側等得意分野の棲み分けとしてはイメージとして、ライカのRとMの様な位置づけも想定されるから、フォーサーズは一眼レフのフォーサーズR(レギュラーフォーサーズ)と、フォーサーズM(マイクロフォーサーズ)の二つ同じフォーマットでマウントが出来たと言うだけの話だ。LeicaのMとRで同じ35ミリフィルムで互換性が無いのを問題視する人はいない。RはR,MはMで同じスペックのレンズを用意しつつそれぞれシステムとして発展独立させているからである。

  結局、この辺の肝心の部分が未だわからない。そしてこの辺は実際にオリンパスが最初のオリボディ発表時にどういうレンズ、アクセサリを用意するかに注目している。もし、オリンパス側は敢えて、純正でフォーサーズ=マイクロアダプターなど用意しないなどとなると、逆に少し安心したりするかなあと言うところだ。

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  従って、私の中でのフォーサーズ、マイクロのイメージはLeicaのRとMの使い分けに近いイメージだ。レンズの松へのシフトや、松導入では標準を中心に望遠側に導入したのも同じ理由。G1と9-18をパスしていて、E-30に敢えて行こうと思うのもその為だ。竹松シフトでいけば、これらにウェルバランスであり、且つ光学ファインダーがある程度使える(E-1以上)ところにボディをシフトさせたい。

  E-420、520ラインは恐らく、来春モデルチェンジするだろう。春にGシリーズの動画版が出て、秋に自社のマイクロ機を出すとすればフォーサーズ側のエントリー&小型のフロントエンドをどういう形、スペックで置くかをここで決めておかねばならないと思うからだ。

  私の個人的妄想と言うか理想はE-3型ボディのE-3,E-30は何れE-30の大きさ、重量に近い方で小型集約し、E-x自体の大きさをより小さくする。そしてE-4xx、5xxに近い筐体こそを二桁ラインに格上げし、E-30同等のスペックにする。大型レンズ対応には専用のグリップを用意する。

  つまり、松レンズに対応する、E-30(ぶっちゃけE-1並と言うこと)ぐらいの大きさの1桁機。竹対応のE-420位の大きさのE-二桁機となれば、フラグシップでも他社中級の軽量ボディ並で、中型クラスは他社エントリーよりも軽いとなる。そして、それより更に軽い部分はマイクロに託して3ライン構成という形だ。今でもボディシャシはE-x,E-xx用とE-4xx,5xx用と二つあるわけであるから、これを基本にそれぞれ格上げする形だ。E-4xx並の筐体で中型のクオリティを詰め込むとなった場合にファインダーをEVFにすると言うのもありだろうし、場合によっては兄弟機として従来型と、EVF型が過渡的に混在させるのもありかもしれない。

  とまあこんなところか?マウントを変えてまで小型軽量を拡張したと言うことはとりもなおさず小型軽量の有利性をオリパナとも認めていることの裏返しだ。となれば、フォーサーズ自体もそれを引き続き追求しないと遊離してしまうことになる。E-30は防塵防滴を省いて小型軽量にしたものとも言え、E-3が重くて導入をためらっていたユーザー層がどれだけE-30でシフトしてくるかもそう言う意味では注目している。

  と、この辺で、、
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by Hiro_Sakae | 2008-11-09 23:08 | 雑記諸々


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