2008年 12月 14日
みずほインベスター証券の2008年DSLR予想
デジタル一眼マニアックに出ていたので見られた方も多いと思うが、ここ。ちなみに、Dpreviewのオリジナルはここ
そして、私はやはり、フォーサーズのEVF機を投入すべきであると思う。



元の記事から引用すると、

D-SLR volume 2008E (2007/2006)
1.Canon 4,200 (3,350/2,660)
2.Nikon 3,700 (3,090/2,090)
3.Sony 1,230 (400/400)
4.Olympus 450 (500/250)
5.Pentax 190 (350/300)
6.Panasonic 130 (20/20)
Total Japanese 9,900 (7,710/5,725)

D-SLR shares 2008E (2007/2006)
1.Canon 42.4 (43.5/46.5)
2.Nikon 37.4 (40.1/36.5)
3.Sony 12.4 (5.2/7.0)
4.Olympus 4.5 (6.5/4.4)
5.Pentax 1.9 (4.5/5.2)
6.Panasonic 1.3 (0.3/0.3)
Total Japanese 100.0 (100.0/100.0)

(太字は私がしたもの)

見ての通りだが、、

1.他社について
  二強がDSLR立ち上げ当初は9割以上を占めていたシェアが漸減していたものが2007年には再びシェアが増勢に転じた。各社参入が相次ぐことによる効果がはげ「再び元の木阿弥か?」と思われたが、2008年は減少。国内に限ればもう少しシェアが上がるものと思われるが、全体ではわずかながら8割を切る水準に着地しそうな感じである。今年二強は、フルサイズだけでなく、シェアの取れる普及型もキヤノンはキスデジの複数ライン化、ニコンもD60、D90とそれぞれ新機種を続々投入した年ということを考えると、ひょっとすると「二強でシェアの9割近くを押さえる云々」という枕詞の付いた時代に戻ることは無いのかもしれない。

  一方で、2008年に伸び率で勝ち組と言えばこれはソニーだろう。α3xxシリーズという新ラインを投入し、別途撮像素子を搭載する形ながらライブビューの泣き所であったAFを改善し、これにティルトの液晶ビューを組み合わせ、一気にシェア二桁を取った。恐らく年間シェアで二強以外で二桁シェアを取ったのは久しぶりではないかと思う。

  また、ペンタックスがやはり厳しい。別途特許関係でも触れようと思うが例えば、搭載が当たり前となりつつあるライブビュー機能などでも撮像素子でのライブビューに関してはやはりボディぶれ補正は放熱に問題があるようでこの辺をどうクリアーしていくのかといった問題や、ワールドワイドの展開となると、兄弟機?のサムスンブランドとの棲み分け、あるいはHOYAグループ全体の中での戦略的位置づけ等色々問題があるのかもしれない。

2.フォーサーズ陣営について(2008年)

  まず、オリンパスはソニーがα3xxという新シリーズを導入し大々的に仕掛けた中で、結局去年並の台数で推移する結果シェア的には4位となりそうだ。2007年が第二章に入りE-4xx、5xx、E-3とラインを一新し新規ボディを投入したのに比べて、今年は結局E-30も暮れぎりぎりで、E-4xx,5xxのマイナーバージョンアップに止まったため、第二章で倍増した販売数を維持するのがやっとというところか?

  一方で、大躍進はご存じの通りパナソニックのマイクロ機G1シリーズである。パナは足下のBCNの11月の月間シェアでは国内ではソニーを抜き3位。テイクオフに完全に成功した感がある。またこれにより、キヤノン~パナでシェアを99.9%占める形となった。その他の富士写真や、シグマはあるものの、これで実際のシェア上においては事実上従来の光学4社(キヤノン、ニコン、オリ、パナ)+家電2社(ソニー、パナソニック)の6社体制となった。尤も、ソニーのDSLR事業がミノルタのそれを継承していることを考えていると、パナソニックあっぱれである。

3.フォーサーズ陣営について(2009年)

  元記事では、来年もG1シリーズは好調に推移するという予想。そして、来年はオリ、パナのフォーサーズ連合で大台である年間100万台以上を突破するだろうと言う事だ。年間総販売数を約1000万台とおいているのでオリパナ合算で1割というのは個人的には(パナ=マイクロが失速しない限り)堅めの数字ではないかと思う。

  何れにせよ、各社の枠をはずし撮像素子のフォーマット別(フルサイズ、APS-C,フォーサーズ)に見た場合、一貫してAPS-Cが9割近くシェアを占めていたところにようやくフォーサーズが「APS-Cに次ぐ第二のフォーマット」として本格的に定着することが現実味を帯びてきたことである。

  マイクロフォーサーズの今後の発展や、現行G1に関しては色々あるかもしれないが私としては、「とにもかくにもG1は市場で評価を固めつつあり、フォーサーズフォーマットの良さを広める起爆剤になっている」と言う一点のみを取り上げてもここでマイクロを投入した事は充分に評価されることだろう。

4.今年のシェア躍進組ソニー、パナに関して

  マイクロが評価を得ている点は多々あると思うが、その小型軽量もさることながら(他社含め)インパクトという意味では、現在の技術でもきちんと作れば「EVF専用のボディでも商品として成り立つ」ということを示したことにあるのは疑いがない。EVFで普通にAFが使えれば売れるという事である。しかし、EVFに目がいく前に注目したいことがある。

  その嚆矢はマイクロ登場前のソニーのα3xxであろう。あれは本来のライブビューでは無いとか、色々あったが実際には売れた。液晶ビューも出来、そしてAFも使えれば決して小型なボディという訳でもなく売れたのである。実際、BCNを見てもパナが3位に上がったのはパナ急伸もさることながら、これのあおりを食らったようにソニーのα3xxの順位が下がったことからもわかる。極論すれば、今年のシェア変動に結果的に一番寄与したのは、ソニー、パナ問わず、光学かEVFかのファインダー論争以前にそもそも「ファインダーをのぞかずに済む、液晶ビューで使い勝手の良い(可変液晶と、ストレスのないAF)ボディ(α3xxとG1)がシェアを変動させた」とも言えるからだ。ボディが小さいかどうかや、ファインダー等は両者には共通していない。

  そして、この共通している特徴(可変液晶ビューと、ストレスのないAF)を持っているボディが結局ソニー、パナ以外の他社(=既存光学メーカー)からは少なくとも今年は追随者が出なかった。敢えて言うなら、ようやくオリンパスがE-30で(使えるレンズに制限があるものの)フリーアングル液晶とイメージャーAF(パナの爆速コントラストAFには負けるが、少なくとも他社やE-420,520よりは高速である。)で一つ出したと言うところか?

5.来年のオリンパスについて望む新機種(与太話)

 オリファンとして、残念なのはそれは不完全だったかもしれないが、上記の可変液晶ビューとストレスのないAFの組み合わせはオリがE-330で先鞭を付けたものである。そして、L10でパナがそれを試みたものの肝心のオリが最大のボリュームゾーンであるE-5xx,4xxでの可変液晶を入れなかったことである。個人的にはL10と違いぶれ補正機構があるE-5xxでL10型のフリーアングル液晶を搭載し、今回改善されたE-30並のハイスピードイメージャーAFを搭載していれば今年の戦いぶりもかなり様相が変わっていたのではないか?少なくとも、春以降のソニーの躍進を幾分でも止められた気がする。そして、

・E-520型にL10の様な可変液晶の搭載を!
・ハイスピードイメージャーAF対応のレンズの拡充を!
と言う要望は、既存ユーザーからは「よくある希望」として出ていただけに残念なところだ。

で、以前E-30のスペックをリークしていた中国サイトのE-430の予想が正しければオリは第二章AFセンサーをいよいよE-4xx,5xxに搭載するようだった。(但し小型化のためか則距点は11点から多少減るようだが、、)これと、上記のトレンドを掛け合わせて

オリンパスは、ためらうことなくE-3桁機版のEVF専用機を投入すべきであると思うのである。オリンパスの特許等を見ても、光学ファインダーを捨ててしまえばライブビューと位相差AFの両立は、光学ファインダーを残して実現するのとは「雲泥の差」と言えるほどバーが低くなる。

E-30並のイメージャーAFに加えて、E-3ディチューン版のツインクロス位相差AFが常時G1並のEVFや液晶ビューで使えるボディとなれば、このソニー、パナが作った新しいトレンドのボディと充分互角に戦えるし、二強には無い特色もでる。EVFなどはパナのG1のを借りてきても良いくらいだ。

恐らくコントラストAF同士では、マイクロの方が早いが、逆にフォーサーズ版EVF機ではコントラストAFが弱い暗所でのAFや動体ではツインクロスAFが使えるので用途に応じての使い分けも可能である。またE-4xx,5xxの弱点であったファインダーの見にくさは一気に解決するし、フォーサーズの全レンズを「ストレス無くEVFで使える」というのはフォーサーズ既存ユーザー層にすればそちらの方が良いという人もいるだろう。E-420シェイプの小型で、コントラスト&位相差のDual-AFの高精細EVFバージョン、同じくぶれ補正&フリーアングル液晶も付加されたE-520バージョンというのは売れるのと思うのだ。マイクロと比べれば、3桁機は大きいが、他社対比では大きいというわけでもないし、少なくともEVFでDual-AFはマイクロでは出来ない。

光学ファインダーをと言う人には、E-30以上で対応するか、一つぐらいは現行光学バージョンのE-4xxまたは5xxを趨勢がわかるまで併売するというのはありかもしれない。

何れにせよ、G1が示したスタイルとそれで実際に売れ開拓出来るユーザー層がいるというのを知らしめた事実は大きい。そして、何れここが売れるとなると他社も追随するのもこれは間違いないだろう。であれば、フォーサーズはこうで、マイクロはこうだという妙な仕切をすることは何もない。オリが、そしてパナがそれぞれ切り開いたものをそれぞれ「よいとこ取り」してどん欲に且つ、いささかもためらうことなく投入していくべきであると思う。間違ってもE-330で切り開いたアプローチが、ソニーで食われてしまったみたいな轍は踏みたくないものだ。
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by Hiro_Sakae | 2008-12-14 09:12 | E,Pen-system関係


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