2009年 01月 11日
G1のEVFを使ってみてのあれこれ
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G1, Lumix-G 14-45/3.5-5.6
ISO AUTO
SilkyPix Pro



EVF自体は、ちらつきも感じず非常に見やすい。ただ、やはり暗くなるとノイズが乗るし降った時や被写体が細かく動く時の残像感はある。また良くも悪くも「画像を見ている」ので目で見ている感じと違う色合いや明るさになるのは致し方ない。慣れの問題であろう。先に結論を書いてしまうようだが、光学ファインダーとEVFのどっちがどっちというものでなく、今までファインダーとして常用するに足るものが光学ファインダーでしかなかったものにEVFと言う新たな選択肢が増えたと考える方が良いと思う。

二者択一というものでなく、それぞれに長所短所がありまたそれぞれを適材適所で使うことによって今までよりより快適になると言うところか。そして、この使い分けを出来るプラットフォームが他社に先駆け広義のフォーサーズ環境の中で実現されたと言うことを素直に喜びたいものだ。

そして、先ずはファインダーにおけるAFについて気づいたことを書いてみたい。

G1の一つの特徴として、フォーカシングにおけるMFアシストがあげられるだろう。AF+MFにしていると、AF後フォーカシングリングを回すと自動的に画面がE-systemのMF拡大状態に遷移する。EVFの為、これがファインダー上で行われるわけだ。そしてこの拡大された画面でフォーカシングを行えるというもの。MF拡大の効果はてきめんでまあよほどのことがない限りこの拡大画面でフォーカシングをはずすというのはあり得ないだろう。尤もその使用法から推定されるとおり、動体ものにこれを多用するというものでもなくどちらかと言えば静止した被写体向けの機能である。

最初はフォーカシングポイントが拡大されてなるほどと使っていた。が、問題はAF+MFの設定でMFアシストONにしている場合にはフォーカシングの後フォーカシングリングを回すと「例外なく」MF拡大が行われてしまうと言うところである。逆に言うとAFでピッとあった時にMFで詰めが必要なのか?あるいはそのままで良いのかが判然としないことがある。

試しに両方ともZD14-54でE-30とG1を試してみた。
E-30でAFをした後、MFを回す時と言うのは二つしかない。
1.被写体によりAFがイマイチ決まらずに寄る時
2.AFポイントと、AFポイントの間などで合わせたい時。
1.は、被写界深度が浅い場合などや、被写体によっては合わせたポイントより奥にピントを持っていきたい場合などまた合わせ直すよりMFで動かして言った方が早いし遷移もわかる。
2.は位相差AFの場合良くも悪くもAF「ポイント」であるのでポイント間にピントを持っていきたい時が生じる。その際にもMFで微調整した方が早いためだ。
そして、これらのMFに関してはスクリーンを見たままの状態で行う。特に1.の様な場合はまずMF調整すべきがどうかはその場で判断するわけだ。

G1の場合、拡大前のスクリーンではE-30よりも大きな倍率であるにもかかわらずピントの山が判別しづらい面があった。具体的には画像が見た目より明るく白っぽい時とか逆に暗い時に起こりやすい。で、フォーカシングリングを回してしまうと拡大する。拡大するんだからそれで確認出来るのではと言うところであるが、これが少々煩わしさを感じた。これを解決するために明示的にMF拡大を行う術はないかとマニュアルを探したところ、MF設定にしている時にアシストOFFにしていれば、自分でボタンを押さないと拡大がされない状態になる。これは非常に使いやすい。気になる時だけボタン一発で拡大すればよい。実際、G1のEVFだといちいち拡大せずとも事足りる場合も結構あるからである。

結局、AF+MF(自動拡大)を使い、嫌な時は最初からMFでやるという形で対応した。また拡大前でもファインダーが見えやすいようにとEVF(及び液晶)が独立して調整出来るために、EVFの明るさを1段下げて、コントラストを1段上げる調整にしてみた。これで幾分は改善された。

欲を言えば、拡大せずとも倍率が高いのであるから事足りるような見えになって欲しいものだ。逆に言うと光学ファインダーのスクリーンマットというのは各社研究しているのでピントの見え、切れに関しているのでここはEVFも検討の余地があるだろう。単に大きくて視認出来れば良いというものでもない。例えばE-30の方が明らかにファインダーは小さく、足下の新聞を撮影した場合に細かい文字が読めているわけでもない。(MF10倍拡大だと読める)。しかし、文字が読めないとピントが合わないかというとそういうものでなく、像がくっきりとキレが良くなる瞬間がある。コントラストが一番高いと言うことなんだろうが、そこの判別のしやすさがある。光学ファインダー同士でもE-300の方がE-1より倍率は高いがピントのあわせやすさは圧倒的にE-1であるし、スクリーンによる違いもある。

個人的には、あわせやすさではG1のMF拡大>E-30のファインダー>G1のEVFと言う感じだった。(E-3だともっと良いのだが、)

尤も、今までDSLRや一眼レフでマットによるMFをしたことがない人という前提に立てば、恐らく、G1のMF拡大が他の二つに比べて圧倒的にあわせやすいだろうなと思う。従って敷居の低さではG1となる。フィルム一眼レフ時代でも真ん中のマイクロスプリットを使ってMFをすることが多く、現在のDSLRの様な全面マットでのフォーカシングというのは慣れるまで決してやりやすいものではないからだ。逆に使い慣れるとボディ(ファインダー&スクリーン?)のこつがつかめると存外MFは快適なものである。

一方で、いちいち液晶を観ずとも諸情報や、撮影画像の確認、設定変更の各種画面までファインダーをのぞかずに出来る便利さはEVFでしかできないものだ。正直アイポイントでの利用のみなら、液晶を観る必要が無くなる。これは上のAFとは逆にのぞいたままで集中出来るのでEVFの方が有利と言える。

また、上記のように拡大切り替えを恣意的にチョイス出来るMFモードが使いやすく、帰ってきて試しに付けてみたら想定通り、アダプターでのMFレンズの利用はこちらのほうが格段にしやすい。MFのしやすさに加え、若干ノイズは乗るが実絞りで絞り込まれても光学ファインダー程暗くならないからだ(笑)。元々MFレンズは金属製で比重は重いが、AF機構等が無く最近のレンズよりは小振りな事が多いので、見た目のバランスも悪くない。危険である。(笑)ある意味アダプター利用によるレンズ遊びのベースとしては現行最強ボディと言えるだろう。

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とまあ、こんな感じだ。結論から言うと光学ファインダーもそれ自体の見やすさに加え癖を知りなじめばなじむほど使いやすくなるのと同様に、EVFもEVFなりにそれに慣れれば両方それぞれ得手な部分があるというところだろう。少なくともMFを考慮してもE-30以上とG1の組み合わせにおいてはME-1等のマグニはもう私には不要のものになった。

どっちがどっちというより、もしフォーサーズのボディを複数台持つのであればマイクロを1台入れて両方使い分けるというのがファインダーに関しても重複感がなく良いのかなと思った。
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by Hiro_Sakae | 2009-01-11 16:05 | E-Px,Gx関係


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