2009年 05月 10日
いよいよ、個人的に注目している
オリンパスの2009年3月期の決算&新3カ年計画の発表会が迫ってきた。今週水曜日12日だ。



今から、遡ること3年前の2006年3月期の決算発表会は5月の10日。当時のこのブログの記事を振り返っても、コニミノショックさめやらぬ中、2005年3月期の緊急事態からはV字回復で脱したものの、ロイター他メディアのインタビューでは、本当にこのまま映像事業(デジカメ)を続けるのかという質問が出ている。

と言うのも、ここで折りに触れて紹介しているようにこの時は決算発表と共に、中期3カ年計画の節目にあたり「2006年度経営基本計画」が発表されたからだ。そして、この時の発表会で一部注目を浴びた「ニューコンセプトDSLR」。3カ年の注力分野を縦軸に既存分野、新分野、横軸に既存製品、新製品ととったマトリックスの既存分野(カメラ)の新製品にはっきりと記されているそれについて、当時オリはフォーサーズをやめるものではないと言及した。このブログでもフォーサーズに絡む新技術の開発などは当然やるであろうから、すぐにどうこう何かがあるわけではないだろうとコメントした。

それから、早いもので3年。当時は何かわからなかったが現在この「ニューコンセプトDSLR」なるものが、もうじき登場するオリのマイクロフォーサーズ機であることは間違いないだろう。マイクロフォーサーズが登場した際に、この当時の計画等にも触れながら他の傍証と共にオリとパナの今回のマイクロフォーサーズは発表当時一見唐突に見えたが、実際は周到な準備がされていたのではないかということを述べた。いよいよ、そのベールを脱ぐ日が近づいてきている。

そして、私が今回、今週の決算発表会に注目するのは結局、3年前には???であった「ニューコンセプトD-SLR」なるものが、3年後実際に登場してきたことから、今回発表される新3カ年計画や、今年度の動向に対する発言に対して今後を占う重要なヒントが呈示されると思うからである。

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また、もっと生臭い話で言えば、夏=6~8月として来月がオリマイクロ機リリースの射程範囲に入る。オリは今回PIEでの展示からマイクロの登場にPenを絡ませている。米谷美久氏の「「オリンパスペン」の挑戦」によれば、オリンパスペンの発表会は、丁度50年前の5月5日から12日まで開催された第3回国際見本市で行われた。
上記のように、決算発表会が10日(水)。そして、この日にE-620の発売記念キャンペーンが終了し、翌日11日(木)には、ロングランで行われていた「皆既日食の旅」キャンペーンの応募〆切が終わる。去年、今回のPIE同様、謎のモデルとして(っつーか全然謎でも無かったんだけど)登場したE-520は同じく決算発表の後、13日に正式リリースとなった。今回そう言う意味で、個人的には今週~来週にかけて何らかの動きがあってもおかしくないと踏んでいる。

実際、今回E-620は出来に関しては今までの3桁機の中でも一つの完成形の様な感じであるし、事実去年度発表されたエントリーDSLRで他社を押さえてTIPA AWARDを受賞したわけであるが、さりとてE-410登場の時のような、シェアがどーんと上がるという盛り上がりは無い。田中氏のPhoto of The Dayでも触れられている通り、私のように出れば飛びつくオリバカは別にして、オリ既存層のメインストリームはオリマイクロ機待ちの状態が続いていると思う。

従って、E-410や、E-3と言った「第二章のニューフェース」登場時のようなスタートの盛り上がりというのが停止状態になっていると言えよう。それは、オリのマイクロ機の為に物欲我慢の修行を維持している人から、フォーサーズとマイクロの立ち位置を見極めるまで踏み切れない人までさまざまだと思う。オリのマイクロ機(及びそのレンズ群)が明らかになると言うことは、マイクロが明らかになるだけでなくその対としてのフォーサーズとの対比も明らかになる意味を持つというのが同じフォーサーズでもパナのマイクロ機と意味合いが違うところである。すなわち、オリマイクロがどんなもんなんだ!と言うのがはっきりしないとマイクロだけでなく、フォーサーズにも影響を及ぼす(フォーサーズ、マイクロ問わず、オリファン総ウェイティング状態)と言うことだ。

先を占うという意味では、上の田中氏の記事でも触れられているPIEでモックアップの横にベールに覆われていた謎の機体だろう。氏の記事によればあれは思わせぶりな張りぼてでも何でもなく、あのベールの下にもう一つのオリマイクロ機のプロトが実際におかれていたとのことだ。個人的には、既存ユーザーのことを考えるなら、もったいぶらずにこの辺はオリマイクロ初号機の発表の時にもう少しロードマップとして公開して欲しいものである。(笑)

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個人的には、、

勢いでE-620を導入したものの、フォーサーズのメインストリームは恐らくE-3、E-30クラスになっていくのではないかと思う。いや、正確に言えば将来的にE-3、30やレンズで言えば松、竹クラスへステップアップすることを想定するのか=既存のDSLR程度の大きさの範疇でのシステムを考える人向に収斂されていくだろうと思っている。

小型軽量という意味では、確かにマイクロ機はボディ+単焦点レンズの組み合わせでは現行フォーサーズ(特にE-30,竹以上)の組み合わせと考えれば明白に小さくなる。が、良くも悪くも撮像素子のサイズが小さくなったわけではないので、その明らかな小型化をいかせる部分は限定的にならざるを得ない。(望遠側になってくれば殆ど変わらなくなってくるというところ)

パナもその辺は恐らく、わかっているはずでレンズもマイクロの小型化が活きる焦点距離40mm以下のレンズか、そこを超えてくるレンズは今のところ大口径は出していない。そして更に電子補正を積極的に利用して小型化を達成している。現状のDSLRライクなマイクロ機であれば、少なくとも「フォーサーズより大きいマイクロ」というのはコンセプト的に出せないと思うからだ。

超小型に魅力を感じている人には、???かもしれないが私はオリがこの辺をどう処理してくるかは気になるところだ。確かに最初に出てくるものはマイクロの強みである徹底した小型化、高級コンデジを食ってしまうぐらいの小型化を狙ってくるのだとおもう。しかし、方やオリの場合はパナのLシリーズと違い、E-3桁機+梅の組み合わせでE-system自体が相当小型化の方向を詰めてきている。

大型化を良しとはしないが、何が何でもマイクロフォーサーズはフォーサーズより小型化していなければならないというたがのはめ方もまたおかしいのではないかと思う。
特に、もしあのベールをかぶったボディがマイクロの上位バージョン、EVFを搭載しライカMライクなカメラだったと仮に妄想するとしよう。ライカMのボディは薄いがポケットに入ったり、コンデジと比較して小さいというわけではない。縦横サイズならE-3桁機より大きいかもしれない。そこに小型に作れる単焦点レンズを付けて、EVFもあるが、最近コシナさんが作ったズームのフレームファインダーなどをつけてフォーサーズの深い被写界深度を活かしてスナップシューターとして使うというのもありだと思うからだ。

より小型にも作れるが、そもそも醸し出す性格と用途がライカRとMの様な感じ、差異、大小だけではないそれぞれの存在感がフォーサーズ、マイクロに宿ってくれると良いと感じている。(それは、ここで私が何度か書いているように実際にフィールドに持ち出してオールフォーサーズとしてのフロントエンドを拡大するという意味では、マイクロにDSLRが持つ記号性が付与されるのは回避して欲しいということと一致する。)

同じ、記号性の上にもし立つとしたら、それはオリマイクロ機の登場はE-systemの代替として入れるのかどうかと言う選択肢になる。G1の時と同じだ。代替で入れる、フォーサーズかマイクロか?となれば、私は今E-systemがカバーしている部分はE-system=DSLRがベストなので、「とても良いカメラだけど、私のニーズには合わなかったカメラ」と言うことになるだろう。第一、E-systemにFXを入れたところにマイクロもかぶせると言うのはあまり意味がない。

とまあ、うだうだと書き連ねたがいよいよというところだろうし、来年3月まですなわち今年度のオリファンにとっての関心事と言えば、このオリマイクロ機の登場と、次期E-3で何らかのサプライズがあるかどうかであることは間違いがない。その内の一つ、最大のヤマ場がそろそろカウントダウンに入るのは間違いないようである。
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by Hiro_Sakae | 2009-05-10 21:22 | E,Pen-system関係


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