2009年 06月 20日
E-P1を待つ身として、
下の与太の続編とも言えるが、、フォーサーズ使いの私にとってのE-P1にあれこれ思うことを、、

【追加】
E-P1絡みと言うことで、ここのブログでも2、3質問が出ているので、フォーサーズアダプターの適用レンズに関するオリのQ&Aのページをリンクしておきます。要は表の通りオリ、パナ、シグマ各レンズに対応しています。(詳細はリンク先をご覧下さい。)



と言うことで、マイクロが出た後でフォーサーズは??などというのは、去年8月にマイクロの発表が出てから何というか、もういい加減飽きるくらい話が出てきた。

今回オリのマイクロ機は全てのフォーサーズレンズでAFが可能になったと言うことではあるけれども、だからと言って松、竹クラスを敢えてマイクロ機で使おうという気にはなれない。これらを常用するとなると、バランス的にもハンドリングを考えればE-3,E-30クラスのボディになってしまうからだ。(E-620+縦グリというのも良いかと思う)

特に、今回のE-P1でのフォーサーズの全レンズへのAFへの対応は、ボディ側の制御と言うことであれば、順当に考えて今後のフォーサーズボディにも搭載されると思われる。またEVFが光学メーカーであるオリの目から見ても、マイクロのみならずフォーサーズにおいても充分利用が可能であるとの判断をするならば、将来的にはフォーサーズの一部の機種にもEVFを搭載する機種が出てくるかもしれない。「敢えてマイクロがありながら、フォーサーズEVFを搭載する意味があるか?」と問われれば、松や竹クラスのレンズでEVFを使いたくなった時に「それに見合う大きなマイクロ機を作ってもらう」のとどちらが良いかと問うだろう。

E-30やE-3まで大きくなってしまったマイクロ機で松、竹クラスのレンズを使う場合、方や大型マイクロ機はEVF+コントラストAFのみ,方やフォーサーズ機はEVF+コントラストAFもあれば、EVF+位相差AF,あるいは光学ファインダー機もシリーズとして作れる。となれば、私は後者を選ぶ。

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以前、ここでパナのマイクロレンズの展開が、マイクロのフォーサーズ対比レンズの小型化が活かせるところをうまく埋めてきていると書いた。予定されているものも含め、超広角、標準、標準マクロなどはそうであるし、望遠ズーム、高倍率ズームはF値が押さえ気味である。
そして、オリンパスも興味深いことに春までにリリース予定のものも含めて、超広角、標準、高倍率、そして17mmパンケーキと「マイクロにおける(フォーサーズ対比)小型化しやすい部分」を埋めてきている。これに顧客のニーズにより加わるかもしれないとされているのもパンケーキの追加とマクロである。

現状のまま推移すれば恐らくどんなに遅くとも、来年の秋、すなわりG1登場後2年で恐らくオリ、パナ合わせれば、このゾーンのレンズ群のリリースは完了すると思われる。従って、ここが一段落した後、フォーサーズ対比の小型化のメリットが「曖昧」になってくる部分、焦点距離が、40から50mm(換算80から100mm)以上(望遠であればワイド端が同じ程度)の望遠域や、ZD竹(ズームでF2.8、単焦点でF2)と同等以上のレンズにまでマイクロがどこまで踏みこんでくるのか?踏みこんでくるとしたらどういうレンズになるのかに注目している。

もし、踏みこんでくるとすれば今回オリにも適用されている電子補正の積極的な利用であろう。特に歪曲収差を電子補正とし、これのレンズ側の負担を軽減し浮いたパワーをその他の収差の改善と小型化に振るという考えである。しかし、歪曲収差や周辺部の画像改善に電子補正を使うことによる小型化?のメリットは今展開している広角~標準で、より寄与するもので望遠側でもどれぐらい寄与出来るのかは正直わからない。そもそも、現在のレンズもこの技術を使わなかった場合と比較してレンズ側の負担軽減や(結果的に)コスト削減に振り向けた部分を捨象した純粋に小型化に寄与出来た部分がどれほどあったのかも不明だからだ。

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デジカメwatchの小川氏の話では、「パナはSLRライクで来ると考えたから、オリはレンジファインダー風に仕立てた」と書いてあるが、それが本当のところもあるがこれを額面通りに受け取るというのもどうかなあ?と言う気がする。と言うのもここでも下の記事に書いたように、Dpreviewの渡辺氏の発言によれば、オリはこの光学ファインダーの無いタイプというのを少なくとも2002年(E-1発売が2003年)から検討はしていた。

また、ZD9-18が出た頃の小川氏の話や、マイクロが出た時の話でもフランジバックが長いため、フランジバック長より短い焦点側のレンズは撮像素子を小さくしても望遠側のように素直に小さくはならないので苦労したと言っている。ユーザー側で気が付くような弱点は当然プロであるメーカー側は(口に出すかどうかは別にせよ)知っていると言うことだろう。(まあ、当たり前と言えば当たり前であるが、、)

そこで、オリンパスが当然全てをわかった上でフォーサーズと、マイクロを並立させ色々なユーザーを取り込もうと考える時、DSLRライクなマイクロを意図的に避けたのではと思うのだ。
なぜなら、DSLRライクなものとして入ったユーザーが広角から望遠までオールラウンドなものを希望し、且つあらゆるレンジにおいてフォーサーズよりも明らかに小型なものをとなるとそれを満たすのはかなり難しい。またそういうフラグシップ機クラスの光学ファインダーや位相差AF迄代替するというのもすぐには難しいのではないだろうか?例えば、EVFが使いたいからだとなれば、大型でよいのならフォーサーズにEVFバージョンを作った方が手っ取り早い。レフ構造を使えばEVFで位相差AFとコントラストAFの併用と言うのも現実的になるのでこれならZDの現行レンズ群の利用も可能だからだ。


少し脱線した。
オリンパスが、マイクロを「フォーサーズの弟分」的な位置づけでとどめておくのであれば構わないが、もしそうでなくDSLR=フォーサーズとは違った系として独自の世界を作るとすれば、マイクロにDSLRライク、正確に言えば「DSLRの代替を期待させる匂い」は排除するはずである。つまり、理詰めに考えてもフォーサーズがあるオリにとってはパナのアプローチはあり得ないということだ。逆に言えば、パナが先まで考えてあのDSLRライクなアプローチを取っていると考えれば、パナによるフォーサーズでのサプライズは私は今後もあまり期待出来ないと思っている。(それを望んでいるわけではないが、、)

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DSLR=すなわち、レンズ交換式のシステムとして汎用性もあり組み合わせでオールラウンドに使えるシステムから、その特長(超小型軽量)を維持するためにオールラウンドを捨象した、言い換えれば極めて趣味的、パーソナルユースなシステムというのが現在の私がE-ペンシリーズに対する認識だ。

その文脈で考えると、画像エンジン、センサー等ベーシックなものを維持しつつ、ストロボを廃し、EP-1においてはEVFさえはずしたこと、そこまでして小型軽量を維持しつつも4種類のメタルを使い分けた凝った外装や、(良し悪しは別にして)デザイン等質感にこだわった点は理解出来る。

そもそも、運動会や、室内のお遊戯会?までオールラウンドにカバーしようと言うところはさらさらないと言ったところか?実際にカバー出来る撮影範囲という点では、これのツインキットレンズを買うより、E-620や他社のエントリーDSLRのダブルズームセットを買う方が良いと思うし、値段も安い。かといって写りが悪いというわけでない。この辺をマイクロでカバーするとしたらG1の方が良い。

お仕事用と言うわけでもなく、オールラウンドにこなせるファミリー用途にも(この値段を考えれば)不足。そういうところから離れたパーソナルなカメラ、趣味性の高さ、あるいは、「ポケットにいつも使っているE-3を、、」というコンセプトであろう。そしてオールラウンドを狙わないE-ペンにおける「レンズ交換式の持つ意味」にはレンズを何本も持って撮影範囲をカバーすると言うよりも、気に入った一本を付けて更に自分の用途にあった「マイE-P1」を作り上げるためと言う意味が(フォーサーズに比べより大きい)という気がする。

極端に言えば、このE-P1においては
・外付けファインダーを付けるか否か?
・フードを自分で見つけてきて付けるか否か?
・ボディを(革張りに)勝手にカスタマイズするか?
・ボディケースを付けるかどうか?
・その他勝手にあれこれ手を入れるか否か?
と言ったものと「交換レンズのどれをチョイスするか」と言うのは、「俺の、私のE-P1」を作り上げていくという意味では等価であると言えるだろう。

従って、例えば立ち上がりのレンズラインナップを二本しか用意しない一方で色だけは黒、シルバーの二色を用意したりするのも「違う性能のレンズを組み合わせる」という意味では全く意味を持たないが、「カスタマイズのパーツとしてのレンズ交換」とすれば非常に重要である。極論すれば同じ様な大きさ色のレンズを3本揃えるより、お気に入りの画角のレンズで、沈胴式、黒、白とバリエーションがある方が良いという可能性もあり得る。

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4-3rumorsに紹介されている新しい渡辺氏のインタビューではこのE-P1はE-ペンシリーズではこれの上と下があるようだ。
常識的に考えれば、上がEVF搭載ベース。下がE-P1を廉価にしたものとなるだろうが、、

私は、下位機種は外装等をリーズナブルにした上でEVF搭載にした機種でミョーにシボなので高級感を出さずプラスチックの質感をストレートに出したチープでお洒落なものが良いような気がする。

上位機種はこれより更に高価?なものを出すというのなら、バリエーションとしてEVFを内蔵出来るスペースを確保、もしくは外付のEVFを用意した上で、パソコンではないがBTOでオーダー出来るようなオプションがあるモデルがあっても良いのではないかと思う。例えば標準的なオプション、組み合わせのモデルが量販用としてあった上で、オンライン直販の様な形でも良い。

基本的なスケルトンボディは共通として、外装、張り革等の組み合わせに始まりEVFの有無、液晶を非稼働か、可動かとかそう言う感じだ。まあ、欲を言えばがきりがないが、
・外装(白、黒、シルバー)と張り革の組み合わせの選択
・EVF組み込み(外付け?)、もしくはレスの選択
・液晶の可動液晶への付け替えの可否(デフォルトは不稼働)
程度であれば、デジカメであればパソコン同様可能ではと思うし、マイクロのそれも敢えてE-ペンを支持する層には受けると思う。(可能なら廉価版にも青とか、赤とか派手なスペシャルボディを選べるようにしてこういうのは全てバリエーションを揃えるのでなくそういうのが欲しい人だけネットでBTOでやる方が無駄が無くて良いと思う)

あー、結局何が書きたいのか本当に迷走、与太ってしまったが、重いレンズを持ち出しながらも、E-P1を心待ちにしている。色々考えたけれど、出てきたらE-systemとE-ペンをどっちだ?と競合するわけでもなく、自分の気持ちの中で共存出来ているのはこの辺かもしれないかなあと思った。つまるところ、E-systemとペンシリーズに双方期待するところがあるものの、期待している中身が全く違うというところかもしれない。で、だらだらともう少し脱線すると、

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そして、こういうところ(うまくまとめられないけど)の受け皿としてE-systemや他社を含めてDSLRがうまく機能していなかったと言える。

写真、カメラをフイルム時代から趣味にしていた人は私の知り合いの中にもいる。忘れてはいけないのは、アマチュアのカメラ好き、普通のカメラに飽きたらず良く言えばステップアップ、悪く言えばずぶずぶはまっていった人達の受け皿として、フイルム時代から一眼レフ(特にAF一眼レフ)がその全てを担っていたわけではないと言うことだ。それは、クラカメだけでもロシカメの様なチープなモノから、ライカ、ローライと言ったものまで深い沼があるし、現行機種においても一眼レフでも敢えてMFを使ったり、高級コンパクトというものを使ったりである。

こう書くと、「写真もろくに撮らずに愛でているカメラおじ」と言う印象を持たれるかもしれないが、確かに愛でて楽しむ事も無いわけでないが、これらが撮影においても「現役」として立派に使えた。むしろ、元々素性が良ければ現代のフイルムで更に良くなるような事さえあるし、フルマニュアルのカメラでまともに写真を撮ろうと思えばそれなりの知識も身につくのである。そして、未だに「デジカメはコンデジしか持っていない」という人も多い。私の知り合いもGRDなどを持っている。こういうおっさんに「GRDたって所詮DSLRより撮像素子小さいし、、」なんて言っても所詮ナンセンスな話である。(笑)

却って、
おじ「Hiroさんこそ、楽したくて、使えるのがDSLRしかないからそうしているだけやんか」
私 「そんなことないよ」
おじ「そしたら、もしHiroさんがフイルムで撮ってだなあ」
私 「それで」
おじ「電話一本ですぐピックアップしてすぐに現像して、スキャンして翌日フイルムと画像と、次使う何本かのフイルムを持ってきてくれるというサービスがあったとしたら興味ないか?」
私 「そりゃ、興味あるわな。値段次第やけど、、」
おじ「そやろ。そしたら、それの値段がフイルム代と現像代ぽっきり後はただやったら」
私 「それは、使うわ。」
おじ「だろう?何使うのOMか?」
私 「いや、OMでも良いけど、それやったらRolleicordかレチナのIIcがええなあ。シュナイダー使いたいわ」
おじ「やろう?普通、一眼レフオンリーにならへんって(笑)どっかおかしいんやって」
(続く)

と言う感じか?

現在、DSLRがありながら、DSLRに飛ばず、、さりとてカメラや写真に興味がないわけでもないと言う層は、DSLR特有でなく、フイルムのAF一眼レフ時代にも同様にいたと思う。フイルム時代はそれでも良かった。なぜなら、そういう層を受け入れる器がいくつもあったからである。

ここにあげたのは、私の知り合いと言うことでおじさんになったが、実際にはおじさんのみならず、若い方の写真好きの方でフイルムに流れている層や、生理的にあのDSLRのイメージを受け付けないけれど、ステップアップするデジタルカメラがないという層も含まれるだろう。理由を細分化すれば、それぞれは小さな固まりかもしれないが、もし、E-ペンが順調に伸びるとすれば、このヤマが動く時だろう。
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by Hiro_Sakae | 2009-06-20 20:41 | 雑記諸々


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