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2009年 07月 20日
ということで、
やや、どーでもよいまったり系の与太話を松絡みで、、

ということで、_c0036985_20253893.jpg

E-30, ZD35-100/2
ISO 200
F2
CaptureOne 4.8 Pro





他社でも、例えばLレンズ等々同じ純正レンズの中にグレードというものは存在する。また明らかにシリーズとして明示がなかったとてユーザーの間で、これは普及ライン、これは看板グレードといったものは存在する。その中で、最近こそオリンパスのレンズのHPも焦点距離毎の種類別での区分けで行われるようになったが、長らくグレードによる区分けSHG,HG,SGの3グレード制が前面に押し出されていた。いわゆる松、竹、梅である。

尤も、E-system当初からのユーザーはご存じのことと思うが、最初からこのグレードがあったわけではない。手元にE-1のムック本があるがこの本に載っている、ZD14-54,ZD50-200,ZD50/2マクロ、ZD300/2.8+近日発売予定としてのZD11-22には、そういうグレードを分ける概念がない。これはその後のZD7-14やZD150/2登場の際も同様である。ZDレンズ=全て防塵防滴仕様で値段が高いものばかりというイメージが当時はあったものだ。

その後E-300で初めて普及型と言えるZD14-54とZD40-150などが登場し、確かZD35-100が出る頃に、レンズにプラチナラインを冠したものをSHGとし、それ以外の防塵防滴仕様がHG,非防塵防滴仕様のものがSGへと区分けが進んだと思う。ZD35-100が出て、ZD90-250が出るに及び、SHGは、
ZD7-14,ZD35-100,ZD90-250,ZD150/2、ZD300/2.8と、ZD14-35をのぞく現行のラインナップが完成した形と言えよう。

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ZD7-14はF4、これにZD150/2,300/2.8は画角こそ違うが、イメージ的にはOMで言う白レンズ(180/2以上の3本)の様な位置づけ、、と想定すれば当初からこの超弩級ズームレンズ群を作るつもりだったのかどうか?というのは微妙なところがあるかもしれない。とは言え、でかい、重い、過剰だと言われながらもオリはSHGにも独立してズームのラインを構築した。


ただ、このズームレンズの陣容に比し、フォーサーズの単焦点はとなるとZD150&300の松、50マクロと、フィッシュアイの竹、パンケーキと35マクロの梅と6本。とりあえず超望遠、マクロ、フィッシュアイ、パンケーキとズームではカバーしようがないところだけ必要最低限入れましたと言う感じだ。やはりレンズラインナップ全体をみればこれから補強すべきはむしろズームより単焦点と言う感じなのだろう。

E-systemの看板とも言える松、竹ではあるがズームレンズ偏重?とも言える布陣によるデメリットの面を上げるとすれば、ライン全体としての重量増と価格アップに尽きるだろう。例えばZD35-100のカバーする領域の内、自分がF2とあの画質を欲しい画角が決まっているなら、これを代替する単焦点は50/2しかない。

ズームレンズは、本来は何本も単焦点レンズを持ち歩くことに比較すればハンドリングが軽快になると言うのが良いところでもある。また何本も買って揃えるよりはリーズナブルに構築出来ると言うところも利点と言えるだろう。特にズームレンズの性能が高く、単焦点との性能差が少なければ少ないほどそのメリット感は顕著になる。

従って、本来はこれだけ性能的に申し分のない松、竹ズームレンズ群が揃っていればメリット感がぐんと出てこなければならないのだが、実際はそうなっていない。つまるところ、何本をまとめるべき単焦点が無いからだ。単焦点の選択肢が無ければ、それは「何本分が一本分にまとまる」も、「欲しいのはこの画角では一本分なのにズームを買わないといけない」、「使う画角は(今回は)決まっているのに、何本分も持ち歩かないといけない」=却って重い、高いとなる。何となく、フォーサーズのレンズにつきまとう「性能は良いのかもしれないが、イメージより重い、高い」と感じてしまう原因の一つにこの今までのズーム偏重主義があるのは間違いないだろう。

以前と違って、あるカメラシステムでこの辺までカバーしたいと言うのが決まればいきなり単焦点でつなぐというのでなく、求めるグレードとお財布に相談してまずズームレンズでカバーすべき骨格を押さえた上で、自分のこだわりたいところなどから、適宜単焦点やそこだけズームを高グレード化するなどして「勝負レンズ」を加えるという形ではないかと思う。

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ズームで大方のニーズが満たされる時に、単焦点と言えばマクロや、魚眼や、超望遠と言った特殊なものか、パンケーキのような趣味性の高いものでないと売れないとなっている。実際そういうところもあるのだろう。ただ、上記のように真面目に考えていけば、そういう変わったものでなく、
例えば
「松と同じF2だけど、松と同じ画質で、単焦点の分小型軽量でリーズナブル」
という単に
「松ズームを小分けにしたような」
「普通に出来の良い単焦点」は地味かもしれないが、合った方がユーザーとしては利便性が上がる。少なくとも画質を維持しつつ、自分の用途に合わせて小型軽量化したい人や、効率よく投資をしたい人には当然の要求であると思うのだ。

と、書いたところでこの松の行方と単焦点に関しては書きたい与太があるので記事を変えることにする。

by Hiro_Sakae | 2009-07-20 21:48 | ZD35-100


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