2009年 08月 23日
フォトアート道場でのあれこれ、、
  私的な話になるが、、、あれこれと、、




  先日書いたように、私の先生は小川勝久氏で今回は7月から数えて3回目だ。

  初回に講義があった後は、前回、そして今回も生徒(私含め5名)の写真をデジタルで持参してそれを元に先生からああでもない、こうでもないと講義を受ける形である。3回受けて個人的に思ったことなどを書いてみたい。手慣れた人には当たり前のことなのかもしれないが私のようなものにはうーむと思わせることがいくつかあった。

1.先生について
  先生は、広告写真の人でプロの写真家の中でも私のようなアマチュアから見れば一番縁遠い類の方である。くデジタル導入前の作品も見せてもらったが、「こんな写真をどうやってアナログで合成するんだろう」と言うようなものがたくさんある。デジタル導入では先駆的な立場であられるが、先生にとっては、作品作りにおいてフイルムとデジタルの違いはそこにあまりなく、フイルムでやっていた手間暇がデジタル上でより正確、且つ柔軟性を持ってできる様になっただけに過ぎない様な感じを受けた。

  実際、生徒が持ってきた画像を見ながら「例えば、、、」と言いながらPSでレタッチを施すのだが効果の的確さ以上にそのスピードの早さには驚いた。私の横の方は筆記はあきらめて?持参しているE-P1で録画している人もいるぐらいである。早い、そして私が言うのは僭越だが凄いと思う。尤も、このスピードに生徒の方が追いつかないのは先刻承知の上のようでこの辺の「技法」については、9月に4コマある実習の方で教わることになっている。そもそも、私のようにPS自体を普段使っていない人間にとっては予習が必要かもしれない。
(笑)

2.私と全然違ったこと
  先ずは、WBの設定だ。基本的に蛍光灯などのミックス光の時のみオートを使うが、後はデイライトもしくはタングステン光のみである。従って、私のようなタングステン光のフイルムを使うようなシチュエーションの無い人間はデイライト一本と言うことになる。

  とは言え、実際には自分の印象に対してやや色がかぶるというかこけているときがある。先生からも指摘を受けるものがある。それはどうやって直すかというと全てR,G,Bそれぞれのトーンカーブで調整する。調整の仕方はトーンカーブの45度の直線の上下の端(ハイライト端とシャドウ端)を左右もしくは上下にずらすというものである。Gを濃くしようと思えば、ハイライト端を左にずらすか、シャドウ端を上に上げる→トーンカーブを上げると言った具合だ。そしてこれを、マウスで行うのでなくキーボードでかちかちと二つとかきちんと数えて上げる感じだ。
R、G,Bを上げる場合は上記のどちらかで、トーンカーブを上げ、C.M.Yを上げる場合は、上記の逆にトーンカーブを下げるという感じである。理屈はわかるが、これがまた瞬時にやるのは結構というかかなり難しい。先生は、こういう調整は(これに限らず)極端に動かして変化をつかんでから慣れろと言うのを言っていたので帰ってきて試しにやってみるが難しいものである。しかし、自分の典型的なパターンを少しずつ覚えていけば、定量的に覚えられる=再現性に富むという点ではこれは確実だなと思った。練習したいものの一つだ。

  この手の、お作法というか考え方は書き出すときりがない。大体先生は画面をいじりだすと拡大してチェックすることはあってもヒストグラムは殆ど見ない。「きれいなヒストグラムを作るわけではない」と言えば確かにそうだが、実際そう言う目で見るとうーむと思うものの、出来上がったものは格段によいと言う感じである。

 更にテクニックなことになるとなるほどと思う事が多々あるが、それ以前に先生のやりとりや繰り返し質問される中で痛感するのは、前準備の大切さ、というよりもそもそももっともっと良く被写体をよく観察しないといけないと思ったことだ。先生のレベルでいけば、私などは本当にただシャッターを切っているだけである。

3.例えば、、
 持っていった中に、白い花が左サイド前面にあり、右奥にぼかして白い花をバックに小さく配した写真があった。バックはぼかして深い緑、全く無地にはしたくなかったが絞ると多少うるさくなりそうなので、開放から一段にとどめて形がほのかにわかるようにし、それでは若干無地っぽいので更にシャドウを少しいじってコントラストで陰影がわかるようにしたものである。

 まあ、私としては暗がりの草むらでぽつんぽつんと白い花が浮き出るように咲いていたのでそれを撮ったとコメントし、先生もアングルとか伝えたい感じは悪くないと言うことなので、ではこれをPSで仕上げていこうとなる。当然、PSでの仕上げはお絵かきではなく、よりその時の見た目、印象、感動したものをより忠実に、あるいは明快にするためになされる訳である。従って、先生はこれはこうしたらよりよく、「らしくなる」と言うアドバイスがあるわけでない。私がどう感じたかを再現するためであるので、色々質問が来るのである。

 が、これがうまく答えられない。花の方に手を入れるとしても先生の質問は「この時光はどちらから来ているの」とか「バックの花はどういう感じで光が回っていたのかな?」とか、実際と比較してどうかと来るのであるが、自分で言うのも恥ずかしいが極めて曖昧な回答しかできない。と言うか、正確に言うと「自分がその時感じたものを正確にあるいは客観的に把握出来ていない(説明出来ない)」というところだろうか?

 先生は、早く来ていたりまた授業もいつも大幅時間オーバーしてくれる(ありがたい)のでそう言う時に聞く雑談が面白いのだが、撮る時の周囲の観察に始まりとにかくもっと周りをよく見てから撮ると言う必要性を感じた。(尤も、スナップショット系とはまた違う議論ではある。)実際、例えばレタッチを有効に使うとなるとフリーハンドで調整出来る部分が増える訳であり、自分がイメージするものが曖昧であればそれは有効どころかよりぶれが生じるとも言えるのだろう。

 ただ、実際にはそうやってレタッチを適宜?する場合と、「これはこのストレートが良い」と敢えてそのままの場合と、レタッチを入れるのもやみくもに入れるわけでなく、「うーん、これは写真家じゃなくここから先はオペレーターの仕事だね。」と言われる時があるが、これも実際どこまでが写真家で、どっからがオペレーターか説明は聞いたけど、実例ではよくわからないところがある。難しい。(笑)いや、私がわかっていないだけなのだが、、

3.その他気づいたこと

 テクニック的なことでは、レタッチソフトにあるぼけ効果の使い方だ。ガウスぼけを使う例としてよくコンデジで撮った写真をバックがぼかして大口径レンズで撮ったような写真にするというようなのが本に載っている。何となく、不自然になったり、実際のレンズのぼけはそれなりに癖があるのでまたそれとも違うみたいな感じが残る。

 私が撮った別のもので、もう少しぼかした方が良かったんじゃないかなと言いながら、先生がぼけを増やしていったのだが、正直うまい人がやるとこんなになるもんかいなと言うぐらい「画像上で絞りが開いた」。勿論ものによるのかもしれないが、一段や一段半程度、絞りを明けるのは慣れれば出来るのかなあと思った。

 正直、私はアートフィルターに色々入れるのであれば、こういうプロの方のテクニックをうまく演算化してボディレベルで一段ぼけ補正とか出来ないものかと真面目に思ったりもしたものだ。少なくとも私にはアートフィルターよりもあれば適材適所で使いたい機能でもある。

 後は、他の方の千本桜の風景写真の際に、こういう桜のような遠景で撮りつつ花が小さいのはデジタルだと難しいと言われていた。1000万画素や2000万画素だと難しいと言う話である。先生はこういうのはフイルムなら4×5で撮るとか言われた上で、デジタルでやるには何れにせよいわゆる分割撮影→くっつけるのが一番だという話だ。2×2で4枚撮った上に、ど真ん中にもう一枚で5枚が最低で、先生の場合はデジタルバックを使った腕さらに分割で撮る事もあるらしい。三脚は必須になることと、分割撮りもきちんとやるのから簡易にやるのまで色々あるようで、先生は「ほいほい」と言う感じで簡単に撮れる仕草をしていた。(まあ、実際はどうだか、、)従って、小川クラスは来週のロケは「水準器付三脚」が必須になった。どれぐらい威力があって効果があるかは、先生がPCを持ってきてバスの中でその場で見せて上げると言うことである。

 先生は(名前は挙げないが、実際はわかるんだけど、、)オリンパスのZDレンズの周辺部分までの描写の良さ(特に松、竹)は誉めておられた。上記のようなものもやりやすいというところだろうか?

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 と、書いているときりがないのでこの辺にする。ちなみに、水準器三脚も、それからもう一つ必修持参品となったNDフィルター(ND4とND8、先生はこれで手持ち撮影もやると面白いよと言っていたが、、)も普段やったことは無いので少し不安ではある。(汗)また、先生はロケ場所に「はい」と連れて行って見本を見せてみんなでそこで撮るというのは無駄だという考え方で、てんで好きにやれと。その代わりファインダーはちょこちょこのぞきに来ると言っていた。元々、プロやお弟子さんや、専門学校で教えることはあっても普段は今までアマチュアを教える事はしていなかったと言うことなので教え方も多少違うのかもしれない。(私は、そういうのに行ったことがないので比較する術もないが、、)

 と言うことで、今まで以上にうちのシステムの一番のボトルネックを改めて再認識したことと、ここをクリアすればE-systemのポテンシャルはまだまだ十分にあるなと思い至ったのが今までの収穫と言える。
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by hiro_sakae | 2009-08-23 23:14 | その他写真関連


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