2009年 08月 30日
【特許関係】奇想天外さではこれが一番だが、、
  アイデアスケッチのような特許なので、放っておいたのだがここんとここれに絡むものが数件出てきたので一応ドリームものとして紹介しておこう。以前、マイクロが出た時にフォーサーズを核にして超小型化へ拡大したのがマイクロなら、マイクロが一服した時にもう一つのベクトル、高画質化への拡張規格があっても良いんじゃないかと書いたことがあった。考えることは一緒?というところだろうか?

  妄想ネタとして楽しむために、まずは、マイクロが登場する1年弱前に突然出たDpreviewの不思議な噂を思い出すところからはじめて見たい。




2007年12月に「Dpeviewに奇想天外な噂?オリが何と新フォーマットに?」 と言う記事で紹介させて頂いた。

内容はと言うと、
1.Live-MOSを4枚つなげたフォーサーズダブルと言うべきフォーマットを作る。
2.画素数、約3000万画素
3.これを先ず、デジタルバックという形で販売する。(中判向け?)
4.お値段3000ドル
5.その後に、オリ自身もこれに適合したボディを出す。
6.但し、フォーカシングはMF?

と言うもの。ネタ元はカメラ店の店主がオリの販売員から聞いた話。オリジナルスレは上記の記事からリンクされているが、提供者はこういう噂をぱかぱか出すと言った類の人ではない。
ただ、この4枚つなげると言う話や、中判としてはフォーマットが小さい、あまりに奇想天外と言うことで実用性という意味では、あり得ねー話として片づけられたものだ。(まあ、その頃はマイクロの原型と思われるアダプターでフォーサーズと共用出来るレフレスカメラの特許などもあり得ないのでは~と言われていたものだが、、(笑))

そして、今回の一連のアイデアと言うべき特許の典型的なバージョンを一つ紹介しよう。

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【公開番号】 特許公開2009-192808
【公開日】 平成21年8月27日(2009.8.27)
【発明の名称】 撮像本体部及びそれを備えた撮像装置

ちなみに、これの出願は2008年の2月。これ以外のものも含め2008年に入り出願がされている。この特許には肝となるべき事が二つあるのだが、とりあえず図面の一つをみてもらおう。

c0036985_2217442.jpg

(上記公開特許の代表図面を引用)

見ての通りだ。
まず、一眼レフの様でミラー等のある部分がすっぽり抜けている。ここに、これでは示されていないが、ボディがあるのである。そしてレンズが並んでいる左側の2と書かれた部分。直線上で書かれているがこれが一種のマウント部となっている。すなわち、これに先行する特許等で説明されているとおり、このシステムはレフ構造(ハーフミラーでも良いが)を持つボディ部にレンズマウントと撮像素子(仮にバック部としておこう)をつなぐ接合部(マウント)を持つカメラである。通常のデジタルバックと違うのは見ての通り光学ファインダー部も一体化されていてくっつく形になっている。(ただ、ここはこのような形だけにいくつかバリエーションが進化していっている。)

つまり、このシステムは撮像素子部分を交換可能な仕組みを持つカメラである、というのが第一の特徴である。では、撮像素子を交換して何をしたいのかと言うと、通常はもっとコンパクトなフォーサーズ撮像素子を装着した上で、場合によってはここに図示したような形のバック部も付けられるというものだ。


このレンズ構成は1バリエーションであるが総じて言えることはバック部に大きな撮像素子の前に拡大光学系をおき、これで一次結像した画像を拡大してしまおうというアイデアである。一次結像させないアイデアもあったがこの特許を見る限り一次結像させる光学系の方が画像は良いようだ。なお、これを通常のフォーサーズ用のバックにした場合上記2の接合部のすぐ後ろのレンズの右端(直線のひいてあるところ)辺りが撮像素子になる。

何となく、撮像素子部分をフランジバックを2倍程度後ろに出した形なので、グリップをどうするかにもよるがフォーサーズマウントのよくある645とか中判のマクワウリ型ボディを小さしたミニ版の様なボディになる形だろう。ここでは、中判と同じウエストレベルのファインダーを想定しているがマミヤ645の様なアイレベルもありだろうし、多分システムをシンプルにするならこういうものこそEVFでやっちまえば早いのではと思う。

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で、話を単純にするために、フォーマットの縦横比を捨象してフルサイズはフォーサーズの2倍の縦横比のフォーマットとし、この拡大バックのフォーマットはフルサイズと同一とした場合にフルサイズとの違い、フォーサーズとの違いは何だ!と言うのを考えてみよう。正直、自信が無くまちがっているかもしれないのでもし間違いがあればコメントで訂正意見を頂きたい。

まずは、このボディの前提としてZDレンズが普通に使える。これはありがたいことだ。では、35ミリ換算ではどうなるのか?つまり、フォーサーズにZD150/2を付けた場合には、画角は換算で倍、同じF値であればぼけは2段深くなる。ここにこのバックを付けた場合はどうなるだろうか?一緒のリアコンの様なものであるので画角が拡がると言うことは無い。かといってフォーマットは拡大倍率に比例して大きくなっているわけではない。従って画角は通常利用と変わらない。つまりZDレンズの使い心地は何も変わらない。

これを付けても、ZD150/2は換算300mmの超望遠として使えるし、一方でフルサイズのようにぼけるというわけでもない。つまるところ、フォーサーズのレンズの特質(ぼけない代わりに同一画角(特に望遠)では小さくできる」というメリットデメリットはそのままだ。テレコンと同じと考えればZDで確保されているテレセントリック性なども確保されるはずだろう。

となれば、「何のためにこれを使う意味があるのか?出てくる絵は一緒じゃないか?」となる。確かにその通りである。違いは以下の点だ。

1.ZDレンズの性能(特に松や竹)を余すことなく引き出したい。
 画素ピッチ的には余裕が出来る。一種の拡大であるから12MP×4の48MPと言うの難しいだろう。基本的にはフォーサーズサイズで解像出来る画素数に依存することになる。ZDレンズのフォーサーズフォーマットでの限界解像度は意見の分かれるところではあるが少なくとも現状の12MPよりはまだ余裕があるはずだ。この分は改善される可能性がある。

2.一番効くのは画素拡大によるダイナミックレンジと高感度ノイズの改善
 一画素あたりで受けるフォトダイオードの大きさは確実に大きくなる。光の量が同じだとしても受光効率は拡大する(高感度耐性)し、電荷の蓄積量が増えればダイナミックレンジの拡大にも効くといったところだろう。


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個人的には、

新型撮像素子とは違い、随分アナログな改善策とも言える。(笑)一方で、撮像素子交換型のシステムが出来れば、単に同じフォーマットサイズでの交換だけでなく、工夫次第では色々なサイズの撮像素子も可能であると言うことだろう。ここで、やりたいことは撮像素子が進歩すればあるいはいらないかもしれない(ただ、その撮像素子でこの大型版もあり更に、、というのはありかもしれない)。

もっと、妄想すれば、
本当は、このレンズ部(リアコン?)と更に撮像素子部分がバックとして分離するなら
この撮像素子を不思議な噂のように30MP位のバックにして、
1.これ専用のマウントのボディと専用レンズ(フォーサーズの兄貴?)を使えば30MPをフルに使った
  フルサイズ(もしくはライカS程度?)の新上位システムとして使え、、
2.このリアコン?部を間にはさめば新フォーサーズボディ(バック部交換可能)にも装着出来、画素数は15MP程度になるが非常に高画質な画像が得られるというのがベストかもしれない。

というわけで、この仕組みが何れ来るとは到底思えないが、この辺から理解出来るのは、

1.やはり、何れデジタル専用システムとして撮像素子自体を交換出来る仕組みを取り入れるのは他社システム対比圧倒的なアドバンテージを得るツールになるし、応用の可能性が広がるのではないかと言うこと。

2.これや、新型撮像素子も含め、画素数競争打ち止め?宣言の裏で、フォーサーズでの画質改善に当たってはあれやこれやと考えているのだなあ

と言うことだ。実現可能性やコストとの兼ね合いでどの技術が採用され、登場してくるのかはわからないが楽しみではある。
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by Hiro_Sakae | 2009-08-30 23:07 | オリ特許関係


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