2005年 08月 02日
E-system の兄貴分 OMとNASAの話&どうでもよいおまけ
Zebraさんから頂いたコメントで、E-1が天体写真でも優秀な名機であるとの情報があった。天体写真と言えば、兄貴分のOMは「宇宙からバクテリアまで」のキャッチフレーズ通り、天体写真でも活躍した。今回、これで天体写真では無いが、OMの短いエピソードを思い出したので書いて見ることにする。



この話は、OMファンのバイブルの1冊でもある、赤城耕一さんの「使うオリンパスOM」の中で紹介されているのでご存じの方も多いかも知れない。私はこれを読んだ後、ウェブをブラウジングして、確か英国のサイトでこのことにふれたウェブを見つけたのだが、今回探してみたところ無かった。余談であるが、欧州は何故かオリンパスのファンが多い。

さて、件の話であるが、
NASAのスペースシャトルの最初の打ち上げの記録写真はOMで撮影されたという話である。
本来、NASAが用意した打ち上げを記録する自動遠隔撮影装置はニコンのカメラが用意された。(まあ、報道記録用となれば、ニコンというのは妥当な線であろう。)
ところが、あろうことか、打ち上げの本番でメインの遠隔撮影装置が作動せずバックアップシステムを使って撮影されたのであるが、このバックアップが我らがオリンパスOMであったのだ。従って、この記念すべき最初の打ち上げの記録写真はOMで撮影されることになったのである。

バックアップのリリーフを無事果たしたことも素晴らしいが、ニコンのバックアップ機としてあまたある中からNASAがオリンパスのOMを選択していたことがファンとしては嬉しい限りだ。

また、この本にも記されているが、このニュースは当時社内では社内報にものるビッグニュースではあったものの、オリンパスはこのニュースを商売には一切使わなかった。察するに、やはりライバルメーカーの失敗に絡む話であり、真面目なオリンパスとしては如何にそれが格好の宣伝材料とてこれを使うというのは、良しとしなかったのであろう。

後、これは、余談であるが、オリンパスが昔から今でも欧州で強いということから一つ。
1989年、OMが実質最後の機種となるOM4tiも出て最後の絶頂期にあったころ、英国の人気映画であった007シリーズの第16作「消えたライセンス」のオープニングタイトル中に大きく映し出された日本のカメラがOM-4tiであった。

当時、日本のカメラとして、ニコンでも、キャノンでもなくこのOM-4tiが象徴的に選ばれたことが当時のOMの実力を思い出させる。また日本のカメラメーカーで007シリーズに登場したカメラは後にも先にもOMのみである。(だから、どうだという話でもあるが、、(苦笑))

高級機がレンジファインダーの時代、そして一眼レフの時代も良くも悪くもニコンとキャノンという二大巨頭が君臨しているのが日本の(いや世界の)カメラメーカーの現状である。
そんな中で、二強相手に、勝手にハーフという世界を築き上げその中で圧倒的なシェアを持ち、OM時代には、まだOM-1,2の二機種しかない時代にOM-1で機種別売り上げのトップを、OM10等が加わった1980年前半には一時期社別のシェアでもトップを取った唯一のメーカーである。

E-systemはようやく、歩みを始めたばかりである。多分一般受けしてメジャーになることもないだろうが、写真好きを楽しませ、(時には)二強に一泡吹かせる様なそんなsystemになってZuikoの諸先輩達が作った「伝説」にまた新たな1ページを加えて欲しいものだ。
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by Hiro_Sakae | 2005-08-02 00:09 | 雑記諸々


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