2005年 11月 10日
ついに全貌が見え始めた、E-systemの今後の展開
オリンパスの中間決算発表が出た。数字的なものの評価は機会(もしくはご要望が)あればアップするが、一言で言うと、復活への手術の峠は過ぎた印象だった。
むしろ、投資家も下期の黒字化、来期の通期黒字化は当然として中長期的な映像事業に興味が移行しており、それにむけて本日オリンパスの説明会が催された。(HPにプレゼン資料と、録音があっぷされている)

で、肝心のオリのE-systemに関してはプレゼン資料だけでも充分刺激的ではあるが、説明会の録音にあるオリンパスイメージングの大久保社長のメッセージには大いに驚愕した。デジカメ全般で注目すべき点は多々あったが、きりがないので、一眼レフに関してのみここに記したい。




以下、いつものとおり、箇条書きの割には順番がばらばらかもしれないが、ご容赦頂きたい。

1.映像事業でのDSLRのシェアを大幅に拡大。
  前期の実績で映像事業を、DSLR,コンデジ、その他(録音機と光学デバイス)に分けるとそれぞれのシェアはDSLR3%、コンデジ72%、その他25%の比率である。このDSLRの比率を3年後には20%、5年後には40%迄引き上げていく計画である。単にもうかるからDSLRをというのでなく、医療、産業さまざまなオプトデジタルとのシナジーも考え合わせると技術的な面でもDSLRは他のコンデジと全く独立したカテゴリーとして戦略的に位置づけるようだ。

2.DSLR等の技術戦略面で
  コアの光学技術は完全自社独自技術、画像処理、撮像素子は独自性を出す設計開発部門は自社を中心に、一部共同開発し、LSI製造、撮像素子製造は、パートナーと連携する形である。注目すべきは特に撮像素子に関しては、3年先までのオリンパスの設計、開発ロードマップをパートナー先に全て開示した上で、同撮像素子の製造契約及びオリンパスの優先使用権の契約を既に締結済であるということだ。また、プレゼン資料には撮像素子に(MOS型)と書いてある。

3.オリンパス一眼レフは原点回帰
  オリンパスのDNAは「凝縮された高性能を簡単に」、また普及型デジタル一眼レフ、オリンパスへの消費者の期待は「オリンパスらしい、小型システムを出して欲しい」という期待であるとはっきり唄ったことである。これは大衆のための高性能小型カメラとして戦後オリンパス35を出して以来、ワイド、ペン、XAと綿々と続いた、「一般ユーザーに高性能で小型でリーズナブルなカメラを提供する」といった姿勢に立ち返るものである。OMも、35ミリカメラの原点である小型軽量に戻った上で、「プロの使用にも耐えうる」本格的システムを構築するものだ。ここの立ち位置の違いは、他の職業として使われるプロ用カメラを頂点とする、キャノン、ニコンとの違いであると思う。

4.この具現化の為には4/3システムの真価はこれから
  今まで、煮え切らなかった部分であるが、今回は真価は「小型」、「軽量」、「ハイ・レスポンス」とした上で社長自ら「例えば、小型化にしてもまだまだ相当のマージンがある」と言い切り、「CCDの小ささからくる、機械的な部分のスピードの理論的限界値もまだまだ余裕がある」と述べた。

5.そして、ここで言う小型化はどんなものかというと、
  ここで言う小型化は、
  ・他の従来のフォーマットでは到底追随出来ない超小型デジタル一眼レフのNo1.
  ・出来れば、来年にはここまでやりたい

  そして、5年後を目処に
  現行他社フォーマットでは追随出来ない超小型普及機一眼レフという新たな市場を創設し、オリンパス独自の競争軸を提示するというものだ。(尤も誤解のない様に言えば、この超小型というのはミニミニカメラというのではなく、E-500より更に小さい程度の感じ。)

  ちなみに、オリンパスが調査した結果、「次回」普及型のDSLRを購入するとしたら何を重視するかというのでは、画質、価格、小型軽量が、三大要因であるとのことだ。

  この流れとして、とりあえず今回E-500で最軽量というのをやったということだろうか。ちなみに、E-500の予約状況は、順調に進んでおり確かな手応えを感じていると言うことだ。

6.感想
  E-system立ち上げの時にオリンパス本体の菊川社長はいみじくも「オリンパスは気が狂ったのかと言われるぐらいやる」と言って、その後のE-1の売れ行き等を見ていた時は、気合いだけはあったのかなあと私ですら、思っていたのであるが、本気で「気が狂ったようにやる」様だ。
今のE-500のボディぐらいが上限で、それより小さいところに入るのだろうか。尤もフォーサーズ全体としてみた場合、E-一桁機まで、この小ささに収めるのは無理なような気もするし、それはまた違うような気もするが、、いかがだろうか。
  何れにせよ、今まで以上に、まだまだ小型軽量のオリンパスらしさを追求していくことがわかった。レンズもこれから出るである単焦点ものが、ズームラインに比べてこの小型化に触れてくれればありがたい。

  少なくとも、E-systemがデジカメの中の1ラインでなく、独立したカテゴリーで、映像事業のコア事業として長期計画に明示されていることはユーザーとしては安心した。やはり、来年はオリンパスのカメラ部門は下期に黒字化し、4月から通期黒字の完全復活をする大事な年。業界的にも2年に一度のフォトキナが開催され、オリンパスの次期機種が噂される年でもある。目が離せない。
[PR]

by Hiro_Sakae | 2005-11-10 00:16 | E,Pen-system関係


<< 御礼 アクセス数3万台突入      E-300の今後工夫して欲しい... >>