2006年 01月 27日
私的E-330の肝は、LiveMOS
遂に出た、勿論機能的にはライブビューA&Bだが、コニミノ社長がいみじくも、撤退の弁の中で「センサー技術」を上げていた中での、LiveMOS。HPでは5年前からとなっているが、dpreview他にも情報があっぷされているが、このMOSの製品化には興味深い事実が、、、
そして、LiveMOSがある故に期待出来る次の展開がある。





まず、序段としてオリンパスはDSLRのコア3技術を自社のコアテクノロジーであるオプトデジタル技術にオーバーラップさせる形で、「光学関係(レンズ、ファインダー)」「撮像素子」「画像処理技術」と3つに分けた上で、それぞれ自社関与度合いを「自社開発」「共同開発」「パートナーへ委託」と分けてセグメントしている。

ちなみに光学関係はガラスの製造以外はガラスの成分まで含めて全て自社開発、画像処理はLSI製造は委託、LSI自体の設計は共同開発、その他(ソフトから実装まで)は全て自社開発となっている。そして、件の撮像素子は製造は委託、素子の基本設計は共同開発、その他は全部自社開発というこういうセグメントになっている。

簡単に言えば、撮像素子に関してはファブレスメーカーの様な感じだ。ちなみにオリンパスが自社で撮像素子設計というと驚かれる方もいると思うが、オリンパスの三大主要光学製品の内他社の撮像素子を使うのはデジカメぐらいで、その他の電子内視鏡、電子顕微鏡他医療、産業分野の撮像素子は殆ど自社設計である。

例えば、オリンパスはNHKと共同で高精細HDTVの研究を行っているが、今年の5月にNHKから発表された世界初の200万画素の4板CCDで800万画素相当のHDTVカメラの撮像素子はオリンパスのスペシャルCCDだ。オリンパス自体は医療用への転用を考えているようである。

そして、今回の撮像素子のパートナーは米国のCypress Semiconductor社である。ここは元々は撮像素子は扱っていなかったが、2,3年前にFillFactory社を買収してこれをコアに撮像素子事業を始めたものだ。

FillFactory社で、ピンと来た方はいらっしゃるだろうか?ここは大型の撮像素子を得意としていたメーカーで、Kodakの独特の発色で有名だったフルサイズDSLRのDSC-pro搭載のCMOS素子を作っていたメーカーである。いみじくも、因縁めいたものを感じる。

dpreviewの引用はしないが、(気になる方はdpreviewのNewDiscussionフォーラムでCypressのスレが一本立っているのでその中のレスを参照されたい)、その中の記事によると、
今回のオリンパスの撮像素子はCypress社とオリンパスの共同開発であるが、東京のオリンパス並びにオリンパスの研究所のリードの元になされた。この撮像素子はLiveMOSと言う名前でオリンパスの(商標として)登録される、という事だ。

いみじくも、Cypress社が26日に四半期のアニュアルレポートのプレゼン日になっており、その場で発表されるようである。(と言うか発表されたのであろう。同社のHPには音声ファイルがアップされている)そして、オリンパスが3年後までとりあえず独占契約を結んでいるパートナーというのが、他ならぬこのCypress社なのだろう。私的には、オリンパス自身が自社開発の撮像素子を用意してくるとは予想しなかったため、驚きと同時に今後の展開を考えると安堵した。

LiveMOSを見て感じたことは二つ。

一つは、ノイズ低減効果を図るための有効な方策として、フォトダイオードを奥に格納したというものだ。開口部の面積さえ充分確保されれば、むしろフォト大オート自体は隣同士の色々な影響を受けないために奥に格納する(フォトダイオード同士の仕切を高くするのと同じ効果)というのは何となく素人がきいても納得出来る考えである。しかし、これこそ正にテレセントリック性に配慮したフォーサーズレンズだからこそ出来る解決方法では無いだろうか。テレセントリックは今まではせいぜい周辺部の減光があるかないかていどだから意味が無いと言われていたが、今後はテレセントリック性が確保されている故のセンサー側の発展の可能性(今回のノイズ低減や、将来もし3CCDが出てくれば、、、)が期待出来るかも知れない。

もう一つは、やはりこの高画素なMOSで実用的な時間ライブビューが出来るようになったことであろう。今後将来的にEVF側の画素数が上がっていっても充分追随出来る画素数である。

では、このLiveMOSであるが、もしこれがペンタプリズムのE-1後継機に乗ってくるとしたらどんな展開になるか?
私が、ちょこちょこ書いていた去年の1月27日のオリ特許は図面がペンタのDSLR書いてあるとおりにこれがE-1後継機に乗るような気がする。

ファインダーは勿論光学ファインダー、オリが言っているようにペンタプリズムであるから、ライブビューA用の撮像素子は乗せられない。従って背面液晶でのライブビューAスタイルは無い。
では、ライブビューB、マクロライブビューモードはどうか。
これが1月27日特許では、ペンタプリズムのファインダーへ光が抜けていくように曲げる最後のプリズムの面に何というかぺたっと、小さい表示素子(LCD?)が貼ってあるようなイメージだ。

背面液晶で見る代わりに、ミラーアップしてMOSが撮像した画像をEVFで見る形だ。私は最初この特許を見た時に、わざわざ光学ファインダーあるのに、EVFと共用する理由がわからなかったが、
高画素の撮像素子で受けた画像であれば、あのように拡大も出来てマクロ用途で使えるというのであれば、光学併用との可能性も出てくるなということである。
普段は光学ファインダーで撮っていて、マクロ撮影等ここぞという時に、ライブビューに切り替えると拡大自在のEVFに早変わりという次第だ。

これにぶれ補正が乗ると、、まあこんな感じだろうか?事実一度ここでも紹介したがこのEVF経由でと光学ファインダーではシャッターレリーズした時にわずかではタイムラグに差異がでるようで、このラグをなくす特許とか、一歩進んで、シャッターのタイムラグ自体をユーザーが好みで設定出来る機能みたいなマニアックな特許も公開している。

何れにせよ、この辺の所は(多分アナウンスか良くて試作機か)PMA2006まで待つしかないだろう。

と、、、ここまで来て気になってくるのは松下のDSLRだ。まさかパナがオリのMOSを乗せてくることはないので、パナのCCDで来るとなると、ライブビューAのみとなる代わりにその分ぐーんと廉価なDSLRを持ってくるのか、あるいは本当にお互いに要素技術の提携のみでカメラ自体は全くちがうものが出てくるのか、楽しみである。

と言うわけで話しをオリに戻すと、ライブビューA方式はニコンさんも似たような特許を出してきているし多分追随が出るだろう。ただ、高画素CMOSで長時間ライブビューに耐えられるLiveMOSと同等のCMOSがすぐでるだろうか。(一番過酷なISO1600の高温モードでは10分程度だが、ISO100,200程度であれば常温で今でも連続1時間程度は可能である。)また、細々とした節電方法等の特許も公開されている。

私的にはダストリダクションだけと言われていたオリンパスフォーサーズにまた一つキラーデバイスが出来たような気がする。
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by Hiro_Sakae | 2006-01-27 00:41 | E,Pen-system関係


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