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2006年 03月 26日
E-300とE-330の共存を考える
E-330も段々慣れてきた。しかし、E-300もご引退願うにはまだまだ元気である。結局今回あれこれE-300を少々パワーアップして共存を図ることにした。総合力ではE-330の方が上であるが、使い方次第ではE-300も捨てたものでは無い。



 先ずそもそもの発端は、E-330でアイポイント以外のアングルの面白さに目覚めたので去年発売当初に某カメラ店のポイント消化のために入手してそのまま殆ど使っていなかったアングルファインダーVA-1を取りだして、E-300に付けてみたことからである。そして、これを軸にあれこれ補強することにしたわけだ。

 補強のコンセプトは、「この際、見てくれは別にして極力短所を補い、E-330とタッグを組める個性のあるカメラにすること」である。そして、このVA-1に、今回バッテリーホルダーHLD-3とリモートケーブルを導入した。(例のE-330購入資金のために、整理した余録から投資したものである(苦笑))以下に、順番に記してみる。

1.光学ファインダーでのアドバンテージ
  当初E-1と比較して劣ると言われたファインダーも、結局今では見えではE-1の次に見やすいファインダーとなった。ここだけは、後続機に負けていない部分である。そして、今回上にも書いた様にVA-1を標準装着仕様とした。実際に持ち運ぶ時は付けたまま横に倒すと丁度ボディ上面と同じ高さになり、横もE-300と同じぐらいの長さになり思いの外かさばらないのがわかった。そして、発想の転換というか、E-300はウエストレベルファインダー機なのだと思うことにした。で、どうしてもウエストレベルで対応できない時の為に、アイカップを持っておくと言うことにしてみた。
  実際にやってみると、目から鱗というか、ウエストレベルで且つアングル自体が縦横90度ずつぐるぐる回るので、これをデフォルトにしても殆ど付けっぱなしで問題ないことがわかった。また、常時付けているとやはり、このスイッチひとつで、2倍のマグニファイアーに変わるというのは光学ファインダーでフォーカシングに非常に有利である。E-330の光学ファインダー周りには完全に勝てた形だ(笑)
  「そんなもの、E-330にVA-1を付けたら一緒じゃないか」という人もいるだろう。確かにE-330にもこれは問題なく付く。しかし、実際付けてみると、確かに付くが例えばこれを付けた状態でライブビューのファインダーを見ようとするとそのままならいいが、ぴっと引っ張り出してウエストレベル状態や斜め上方から見ようとするとビューの液晶の上にこのアングルファインダーが出っ張る状態になり、見にくいというか実際使用出来ないのである。(事実上の併用は出来ない。まあライブビューがあるのに使う意味もないが、)

2.高ISOが使えない為の対策(ぶれ防止の為の安定性確保他)
 E-300はやはり高ISOがE-330比きつい。実際私は、E-300はISO200迄、E-330はISO400までと言う感じである。この1段が微妙に効いてくる(逆に言えばE-330には助けられる)。これは、ただE-300のKodak KAFセンサーを使う以上どうしようもないことなので極力手持ちでシャッターを遅くまで切れる様に、ボディが安定させるにはと言ううことであれこれ考えた。結果導入したのがパワーバッテリーグリップの導入である。簡単に言えば、ボディをわざと重くしたのである。
 パワーバッテリーグリップHLD-3を付けるとグリップ自体は以外と軽いのだが、底面に2本バッテリーを入れる。(逆に本来バッテリーが入っているところはコネクター上のものが刺さる)従ってボディの重心がデフォルトよりかなり下に落ちた上で、全体的に重くなる。これが、かなり低速時の手ぶれに効くのだ。
 また、ウエストレベルに近い状態での撮影を常態化するとE-300のグリップでは私の手では小指があまってしまうのだが、このグリップを付けるとうまく収まる。左手の構えもウエストレベルだと丁度ボディの下側から手をあてがうような状態になるので、この形だとグリップがついて下に厚みが出来た方が特にMFのフォーカシングがやりやすい。
 次に、ウエストレベルで特にカメラを上向きにして上方を狙う場合、通常の人差し指でのレリースではしずらくなってくる。(E-330だと親指押しに切り替える様な場面である。)E-330はこの親指押しを考慮したグリップになっているので、持ち替えても持ちやすいが、E-300ではそういうわけにいかない。勿論、このときには無理せず、アイカップに付け替えて見上げて撮れば良いのだが、例えば地面近くから上を見上げる等VA-1装着のままでいたい時もある。何より付け替えるのは面倒である。(笑)
 これを解決するために、、HLD-3には丁度右手で握った小指の先にもう一つレリーズボタンがある。勿論、本来は縦に構えた時のものであるが、これを使うのである。どうするかと言えば、ハッセルブラッドを手持ちで使う際の構え方、左手レリーズである。
 本来のハッセル流は左手でレンズを持ってそのまま包み込む様にして持ち、人差し指でレリーズするのだが、E-300でそこまで包み込むと却ってフォーカシングがしにくい。試行錯誤して、私の場合は、中指か薬指が丁度このレリーズに来るのでこれで押すことにした。そうすると右手はフォールディングのみで、レリーズを押すために持ち帰る必要がない。ちなみに、このレリーズに慣れてしまうと、これを結構常用している。安定するからだ。
 また、この際にHLD-3を装着するとE-1と同じグリップストラップが使えるので、これを付けるとグリップが安定するので重宝である。

3.で結局これらの導入でどうなったかというと、
「E-300を+VA-1+HLD-3でデフォルト設定のウエストレベル使用前提のカメラ」とした事からE-330対比として、
・倍率通常1倍、2倍拡大可能な光学ファインダー。
・ウエストレベルにおけるグリップの安定性。
・同じく、ウエストレベルにおける、通常の右手レリーズ+左手レリーズが可能。
・低重心と、適度な重量増により手ぶれに対する安定性確保。
・グリップストラップの使用可能
・リモートケーブルの使用可能
・圧倒的なバッテリーの持ち。
と言うアドバンテージが得られた。デフォルトのE-300比失ったものは、当たり前であるが大きく、重くなることである。(苦笑)しかし、見た目もこれで似たり寄ったりでなく、E-330と明らかに別物のカメラとして位置づけられた感じだ。

カメラとしてのオールラウンド的な性能、小型軽量の取り回しの良さ、見た目(笑)、等は当然E-330の方が良い。特に本来のZDであれば、これはE-330の方がよい。AF使用では、ビューAで軽快迅速に使い、MFの時は光学、マクロ等シビアなものはビューBの正確さはやはり格別である。
しかし、私がよく使うアダプタ-使用のレンズだとAF無しのオールMFで対応しないといけない。となると、この光学ファインダーで拡大が出来、多少重くてもじこじこフォーカシングを追い込む間安定していると言うのも捨てがたい価値が出てくる。今後、私自身もメインはE-330だがMFレンズに関しては、E-300も積極的に使っていくつもりだ。ものによっては、コダックの撮像素子とLiveMosで微妙に相性の様なものが出てくるかも知れない。

余談ではあるが、最後に二つ話しを付け加えよう。

一つは、今回あれこれしていてどうせならE-330にもE-300の様なパワーグリップを売り出してくれないかと言うことだ。外装の材質を同じものにしてデザイン上も付けても後付の違和感の無い様なもので、それを付けることによりウエストレベルでも使いやすい形。理想を言えば、レンズ下部辺りに押しやすくレリーズを付けてくれるとありがたい。

もう一つは、E-300も併存して使おうと思い、使い続ける以上、故障した時に心配なので修理状況等をオリンパスに聞いてみた。E-300は向こう7年間はメーカーで部品等を持っていて修理可能であるそうだ。尤もこの期間を過ぎても手持ちの部品が払底しない限りにおいては、修理可能との事である。(但し部品だけの販売は駄目)
後、壊れずとも、オーバーホールは可能である。修理が必要となれば当然費用も変わってくるが、とりあえず送って点検、調整であれば、(目安ではあるが)普通修理の4000円程度からだそうである。DSLRとは言え、シャッターはじめメカニカルな部分もあるだろうから、不具合が出る前に各部位をきちんと点検調整してもらうというのも良いのでは無いだろうか?これは、うちのE-300も一度試してみようと思う。

とまあ、こんなところだ。

by Hiro_Sakae | 2006-03-26 21:53 | 雑記諸々


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