2006年 04月 22日
ソニーのα名存続に思う。
コニカミノルタのマウントを継承して、登場するソニーの新しいDSLRは名前にも「α」を冠する事になったようだ。オリンパスと直接関係もないし、ミノルタ(敢えてミノルタと書かせて頂く)ファンがこのブログをどれだけ見ておられるのかわからないが、門外漢が敢えて書いてみる。




 恐らく、うがった見方、冷めた見方をすればソニーが今後DSLRに参入するに当たって従来のミノルタファンを取り込んでいくためのマーケティング上の導入と言うことだろう。しかし、一眼レフの今までの発展をみれば、ミノルタの数ある栄光の歴史の中でも登場時各賞を総なめにし、一時は一眼レフのトップシェアをとったαシステムの名前はただの一ブランドとは違った重みというものがあるのではないだろうか。特に私の世代の辺りは、20代でこのAF一眼レフの登場を目の当たりにした世代で、α7000登場時の印象は強烈に残っているし、またこのαシステムでミノルタファンになった方も少なからずいるのではと思う。

レンジファインダーが高級機であった時代(この頃も国内2強はニコンとキャノン)にミノルタ35と言う名機を出し、一眼レフ移行後も初期から参戦。ライツと提携するなど高い技術力を認めながら、今なお続く「35ミリ高級機はニコンとキャノン」という中に、ミノルタの存在を誇示した栄光あるシステム名だと思うからだ。

 従って、単にマウント資産等を継承しただけでなく、ここにアルファの名前を引き続き使うと言うことは、単に一無形資産を利用すると言ったものでなく、このアルファの歴史を引き継いだと言うことでやはりミノルタファンにとっては重要な意味を持つのでは無いかと思ったからだ。

 さて、戦後のレンジファインダー機からDSLRまでの35ミリクラスの高級機カテゴリーに限れば、一貫してニコン、キャノンがここをリードしていると言う大きな流れは変わっていない。そして、先ずニコンVSキャノンという覇権争いがあり、その次にその他メーカーが続くと言う形だ。しかし、そういう「業界の予定調和」的なものが崩れ、トップに他メーカーが躍り出る時がある。。

 先ずは、それまでの高級機=レンジファインダーの中でいち早く一眼レフを立ち上げ、一時はこれに挑むニコンと当時の通産省も巻き込んだ特許紛争まで行ったペンタックス、そして大手では最後発で参入し、小型軽量で、田中長徳さん曰く「その後の一眼レフの度量衡の基準を変えた」と言われたオリンパスのOM,そしてAF一眼レフのミノルタアルファーである。結局、その後の展開を見ると、ニコンやキャノンの巻き返しを食らいまた抜かれてしまうのであるが、(苦笑)一眼レフの変遷の中でこれらの各ブランドが果たした役割は少なからずあるだろう。またそれぞれ熱狂的なファンが存在する理由でもある。

 今回のフィルム一眼から、デジタル一眼の移行においてはそういう乾坤一擲で一発逆転というのがもう出来ない時代になったのか、立ち上がりから2社が独占するという異例の展開からのスタートとなった。そんな中でミノルタが撤退、ソニーがマウントを継承となったわけだ。今も、実質DSLR市場はキャノン、ニコンの2強で、オリ、ペンタ、コニミノがちょぼちょぼと言うのは変わっていない。

しかし、元々はキャノンとニコンしかなく、去年までの新聞等一般メディアを見るとこの2社で「ほとんど」「95%以上」占めると言われていたのが、「90%」になり、今年に入ってからのメディアでは「85%」や「80%」と少しずつではあるが後退することなく、この「非2強」の占めるシェアが上がっていることは事実である。そして、ソニーがコニミノを引き継いだ上で、新たにパナソニックが加わるという形だ。業界として、リーディングカンパニーが存在するのは悪い話しではないが、カウンター勢力としてのこれら「非2強」のシェアが、少しずつ広がっていることも悪いことではないだろう。

ただ、過去の歴史を見れば今回のDSLRの発展だけそういう業界の「秩序を乱すような」ブレークが無いのか?と言うのも言い切れないところもある。海外のメディア等では今年から、パナ、ソニーの参入効果が現れる来年にかけてが正に「DSLR's Wars」であるらしい。オリンパスファンとしては、AF一眼時代と違い今回はその中の一社として残ってくれているところが嬉しい。

 何れにせよ、ミノルタだろうが、コニミノだろうが、ソニーだろうが、アルファシステムはアルファシステムだ。かつて2強を震撼させた栄光のシステム名が、こうして引き継がれることに関しては、同じカメラファンとして素直に喜びたい。欲を言えばスペシャルなレンズだけでも「ロッコール」が復活してもらえれば面白いかなと思った。
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by Hiro_Sakae | 2006-04-22 12:01 | その他写真関連


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