2006年 05月 06日
ソニー撮像素子小型化への話題と フォーサーズの今後等
デジカメジン他、(元ネタはDpreview)でソニーが新撮像素子はAPS-Cを名乗るもののニコン等の焦点距離にしてフルサイズ比1.5倍換算から、1.7倍程度へ小型化し、レンズも一新する情報が出ている。ボディも小型化へ振るようだ。APS-Cを名乗ってはいるが、新撮像素子は丁度現行のAPS-Cとフォーサーズの中間当たりになる、、、。ソニーが狙うのは普及機市場だろうが、シェアは大きく動くのだろうか。ややまとまりに欠けるが、思うところを書いてみる。



ミノルタのアルファーを継承し、コニミノの技術を引き継いでDSLRへの新規参入するソニーが撮像素子サイズを小型化へシフトするという事だ。事実上アルファマウントを引き継ぎ物理的な互換性は確保されるのであろうが、これに新型素子に合わせてレンズを入れ替えていくと言うことであれば、事実上は、従来のAPS-Cとフォーサーズの中間サイズである、アルファーフォーマットとでも言うべき新フォーマットの誕生と言えなくもないだろう。

また、記事によれば、ターゲットもオリンパスやペンタックスと競合するゾーンとなっているが、要は普及型で、小型のDSLRをターゲットにするということだろう。パナソニックがどちらかと言えば、自社のLUMIXのブランドイメージを高めるかのような、カメラ趣味の人に訴求する部分からスタートしそうなのとはやや好対照である。

さて、去年の秋から二強のキャノンがEOS5D,と30D,ニコンがD200と中級機を投入し、DSLRは普及機市場は一服、雑誌等ではこれらの機種を軸に記事が組まれた形になっている。これに対して、オリンパスのE-500やペンタックスの細かなバージョンアップ作戦等対抗策を打ってはいるが、大勢に殆ど影響が無い形だ。そして、重要なのはこれら機種が登場しているものの各社のシェアというものを考えた時に、未だにキャノンのキスデジが4割近いシェアを占めると言うことだ。大まかに言えば、各社、各様それぞれのDSLRを出したり、フルサイズからフォーサーズまで、或いは新機能云々が続々登場するものの、キャノンのキスデジ、ニコンのD70s&D50コンビでのシェアでDSLR市場の常に5割以上、多い時には7割弱のシェアを占めている。

結局、この元祖キスデジとD70から始まる二系統が事実上DSLR市場を独占している形であり、逆にこの2系統が安定して売れている限りにおいて大枠でのキャノン、ニコンの二強体制は崩れない。仮にこの2系統の市場でのシェアを6割と固定してみる。すると残りは4割となる。あり得ないが、もしこの残りの市場を今後キャノン、ニコン、オリンパス、ペンタックス、パナ、ソニーで全く互角に戦うとすると1社当たり、4割の1/6しかとれないので、約6.6%のシェアになる。パナ、ソニーは今年はフル参戦では無いので2社で1社分とすると、5社になり1社8%だ。この計算で行くと、非ニコ、キャノンで、8×3=24%が合算シェアとなる。

この8%と言うのは微妙な数字で、コニミノ、ペンタ、オリンパスが大体これの前後プラスマイナス3%位のシェアをいったりきたりしている。各社平均8%とれれば24%確保出来、キャノン、ニコン合算でも75%程度のシェアになるが、実際には8割を常にキープしている。非キャノンニコン勢の中でのでこぼこがある上に、上記2系統を除いた残りのパイでもニコンキャノンが優勢であるからだ。キャノン、ニコンがそれぞれ強いのは、それぞれ中級機を市場に投入している間もエントリーレベルがコンスタントに売れ続けると言うことだろう。

長期的な視点は別にして、目先はとにかく、このキスデジとD70&50とガチンコ勝負に行くか、或いは全く違う土俵を作って、DSLRへ新たに入る別のカテゴリー、道を作るかの何れかであろう。前者は、この2系統に取って代わるもので突破出来れば一気にシェアが逆転する可能性は高いもののハードルはかなり高いと言わざるを得ない。後者の場合は、全く違うカテゴリーのためにそれに魅力を感じる層を取り込んで当初からある程度のシェアは確保出来るだろうが、上記二系統とカテゴリー間の争いは残るために急激なシェア逆転が難しい。

去年までの、オリンパス以下非キャノン、ニコン各社の普及機の戦い方は前者、同じ土俵でこの2系統の代替になるべく戦ってきてものの見事にやられたと言うところではないだろうか。今年、特にソニーの参戦、並びに恐らく次に出てくるであろう松下の普及機は恐らく後者で戦ってくると思うのである。そして、当然オリンパスが狙っているのも後者、具体的にはここで何度も紹介しているが、去年の中間決算でこれから本格的にオリンパスが立ち上げを目論む超小型普及型一眼レフ市場の創造(恐らく、これにパナもシンクロしてくると思われる)であり、ソニーもコンセプトとしては似てくるのでは無いかという気がする。

オリンパスは光学メーカーで且つ、一眼レフメーカーであったので若干本筋を見えにくくしているが、キャノン、ニコン、ペンタックス他従来の一眼レフの路線上にDSLRを構築していく陣営と、オリンパス、パナソニック、ソニー等のDSLRをデジタルカメラと言うものをベースに考えて行く陣営と分けると話がわかりやすいかも知れない。
旧来の流れを継承するデジタル陣営では、マミヤが頓挫し、フルサイズではキャノン以外のコンタックス、コダックが消え、APSではコニミノが消えた。キャノン、ニコン、ペンタックスに、フジ、シグマが細々と残っている形だろうか。

デジタルになってからのものでは、先行したオリンパスに続いて、パナソニック、そして今回ソニーが続く。言えることは、継承陣営の方はフルサイズからAPS-Cのフォーマット、新陣営は、小型APS-Cとフォーサーズで、CCDサイズが小さいことだろう。

そうして考えると、今までのキャノン、ニコンの二強が造り上げ育ててきた「AF一眼レフのデジタル化」という延長線上の市場に対して、新たな「デジタルカメラの高機能化としてのDSLR」という新たな流れがどう絡み、パイが増えるのか、シェアのシフトが起きるのかこの辺が今年後半の注目すべき点であるような気がする。

今年、後半と言えば当然目玉は秋のフォトキナ。エントリーモデルが引き続き安定していて、ミドルクラスの投入も終えた二強としてはいよいよフラッグシップ機のニューモデルが出てきてもおかしくないはずである。フォーサーズもようやくパナが正式に市場に投入され、次期E-1も全容を現してくるだろう。

これはこれで、カメラファンとしては大いに興味があるのは事実だが今後の各社の勢力推移を占うと言う意味ではむしろ、フォーサーズの超小型普及機とはいかなるものか、ニューアルファのコンセプト、そして、熟成と実績を重ねている二強のエントリーモデルはこれを煮つめていく路線で行くのか、或いは更に新たな展開があるのか、この辺も注目していきたいものだ。
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by Hiro_Sakae | 2006-05-06 21:58 | E,Pen-system関係


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