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2006年 07月 30日
ビゾエルマーでモノクロ  の補足説明記事
これの3つ下の記事のビゾエルマーの記事でカラーで良くても、モノクロにした段階で馬脚を現すレンズがあるという記事で、私のところからもリンクしているまつもとさんから、モノクロが良くてカラーが駄目というのはわかるが、、、、と言うコメントを頂いた。他ならぬまつもとさんの問題提起でもあり、コメントだとうまくまとまらないので、別記事にした。と言うのは、このモノクロ云々は私の固有の事情によるところが大であり、あの記事ではその辺のところが他人にはわからず、誤解を受けても尤もだと思ったからだ。(回答になってなかったらごめんなさい、まつもとさん(苦笑))



 これは他のレンズ云々記事にも共通であるが私がここで云々言っていることはフォーサーズ上の、デジタルカメラでの利用上の事、もっと言うなら私の利用方法においてと言うのが前提になっている。確かにまつもとさんの言われる、モノクロが良くてもカラーがいまいちと言うレンズは存在する。私の馬脚を現すと言う言い方が、いかにもカラーはよいけどモノクロはだめだめだと言う印象を与えたのだと思う。

 まず、私の場合カラー、モノクロと言っても撮影時にフィルムのごとくカラーで撮る、モノクロで撮ると言う事はしない。撮る時にこれはカラーが良いか、モノクロが良いかという事は意識はしているが、だからといってちまちまそこでカメラの設定を変えると言うことはしない。理由は単純に面倒だからに尽きる。(苦笑)ISOはさすがに設定を変えないと言うわけにはいかないが、それでも、この感度の違い、モノクロ、カラーの違いでいちいちフィルムを変えると言った手間から解放されると言うところはデジカメの良いところだからである。

 従って、私のオリジナルの画像はすべてカラー画像である。従ってカラーで撮って(私にとって)しっくり来ないレンズはここで脱落、(防湿庫待機を経て、いずれドナドナ状態へ)となる。従って、モノクロが良くても、カラーが駄目というレンズはそもそも、カラーが駄目だった段階で選抜から脱落してしまう形だ。従って、世間的にどうかは別にして手元に残るのは普通にカラーで撮って、私の好み的に良いなと言うレンズだけ残ってしまう形になる。そして、これらレンズを例えば、本来のフィルムカメラにつけてカラーと、モノクロを撮る場合といささか違う(個人的)事情があるのである。

 どういう事かというと、私はまずおもむろに撮りたての画像を見る。ちょこちょこ書いているが私は、ボディの設定(コントラスト、彩度等)をいじることはあっても、rawで撮ると言うことは基本的にしない。Jpeg一発である。WB等もはずれているなあと思うとその場でしこしこいじって撮り直す。(ISOとかWBは十字ボタンですぐ変更できる。)実際、いじっている時にタイミングを逃す時もある。尤も、わざわざ旅行に出かけてとかであれば、たまにrawを使うこともあるが、ほとんどはお散歩写真なので割り切っている。

 さて、脱線したが、そしてこのJpegに補正をかけるのである。うまい人がやればうまくできるのかもしれないが、これはいじればいじるほど収拾がつかなくのに加えて画像が少しずつ劣化する。最近はようやく少し慣れてきたのと、「やっぱり、下手にいじる暇があったらまた撮りに行った方が早いな」と割り切る。で、カラーの場合は、殆どがレベル補正を1回かけて終わりと言う風にしている。で、丁寧にやれば大体これで出来ることがわかってきた。もしくはレベル補正の代わりにコントラスト調整だけで済ませる時はトーンカーブを1回、要はなにがしかを1回、もしくは何もなしという形だ。

 次にモノクロである。モノクロの場合は、これが一回で済まないのである。まず色を抜くと言う作業が1回入る。私の常用しているソフトではモノトーン化というのをかける。ここでR,G,Bのかけ方を調整して要はグリーンフィルターとか、レッドフィルターとかの効果もかけられる様になっている。このモノトーン化でフィルターをかけるといかにも「らしく」なるので、通常はノーマルでモノトーン化を行うが、そうすると大抵の場合、全体の雰囲気が自分がモノクロフィルムならと勝手にイメージするよりも軟調に仕上がる。

 従って、この次に大体レベル補正もしくは、トーンカーブで調整する。コントラストをいじりたい時はトーンカーブで調整して、全体を少しこくのある感じ(濃度)はレベル補正のガンマで調整をする感じだ。レベル補正もカラーの時ほど、入出力はいじらない。と言うことで、ここで1回(もしくは両方で2回)補正をかける形になる。

 マニュアルでは、レベル補正して、トーンカーブ補正して、更にアンシャープをかけて、粒状感を調整した上で、色調を整えよと書いてあるが、そんなにぐちゃぐちゃにはいじれないし、いじりたくもないのので、私はここから最後に色調の調整をする。いわゆるモノクロで言う温黒調とか冷黒調とかいう画面の黒調を調整するのである。これで一応モノクロ化一丁上がりという具合である。

 要約すると、私の画像におけるモノクロとカラーの違いは、カラーの場合は撮りっぱなしもしくは、補正1回だが、モノクロの場合は3、4回補正をかけるわけである。従って、jpeg画像に一回補正では耐えられたものでも、3、4回補正しているうちにわずかながらディテイルが消失してしまう可能性があり、これが差が出る時があると感じる理由ではと思う。後は、話を混ぜ返すようであるが、そういう理論的で無い部分で、カラーで見た時の印象で勝手に期待値をふくらませた程うまくモノクロで良い感じにならなかった時に絶対的性能でなく、相対的落差で今ひとつかなと思う時がある。(逆に得をしているレンズもあるだろう)

 脱線ついでに言うと、このカラーの場合は極力補正をせずに素のままを生かし、モノクロの場合は積極的にいじってしまうと言うビヘイビアは、フィルム時代の(特にアマチュアの場合)カラーはネガならDPE任せ、ポジなら文字通りの一発勝負で、モノクロは文字通り焼きとあわせての作品作りという固定観念が残存しているのかもしれない。しかし、例え多少画像の荒れとトレードオフであっても、少なくともカラー以上に手を少し入れた方が良いような気がする。

 最後に、面倒だからJpegだと書いたが、実際のところは、私が慣れているソフトがオリンパスのrawには対応していないのが一番の理由である。rawを使うためだけに他のソフトを使うというのも面倒くさいし私的には本末転倒のような気がするからだ。(結局面倒くさがりなのだ(笑))
そういった意味で今期待しているのが、アドビのLightroomである。今英語版のベータでよく意味もわからないが、これはプロ用というだけあって、モノクロの機能が充実しているし、オリのrawにも対応する様であるし、撮影後の画像補正だけに特化しているのも今使っているソフトによく似ていて親近感がわく。過去に色々なものに手を出したが結局乗り換えなかったものの、(リーズナブルな値段であれば)今回は乗り換えても良いかなと初めて思わせる雰囲気がある。

 とまあ、こんな感じである。最後に、実名をあげてくれと言うリクエストであるがもしどうしてもというのなら、ご質問メールにいただければ個人的にはまつもとさんのリクエストなのでお答えいたしたい(笑)ただ、一応、色々ユーザーの方がいらっしゃるので、ブログ上ではこのレンズは良いとか、精々客観的に判断しうるもので(優劣でなく)比較を述べる程度で、主観が入るレンズでこれは駄目だというのは、差し控えたいと思っているので、この点はご理解を頂きたい。
m(_ _)m

 

by hiro_sakae | 2006-07-30 22:57 | アダプター沼関係


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