2006年 08月 03日
ゴミゼロ元祖の意地? 究極のダストリダクション改良特許
今月に入り、公開されたてのもの、2005年1月出願である。オリのダストリダクション特許は、ぷるぷるフィルターを蓋にして、物理的に撮像素子を密封すること、蓋をぷるぷるさせること、及びゴミがガラス蓋に付着しても一定距離を確保することによりゴミが目立たないことの3本柱にぷるぷる部分を中心に各要素技術を特許で固めるというものだった。

現状はこのぷるぷるで落ちたものを粘着物で固着するというのが加わり、これでも現行不自由なく使えているのだが、これを更に完璧に改良する特許が出願されていた。現行特許群でも他社が追随するのは難しいと言われているが、これでまた引き離した感じだ。




【公開番号】 特許公開2006-203776
【公開日】 平成18年8月3日(2006.8.3)
【発明の名称】 防塵機構及びそれを備えた画像形成装置、撮像装置、又は投影装置

まず、ここで今回の特許に入る前に、ここでも引用されているオリンパスの最初のダストリダクション特許で私が紹介し忘れた重要な機能を一つ紹介しておく。それは最近のソニーのアンチダストと同じように、オリンパスのぷるぷるのガラスにもダストを引き寄せないように静電気の帯電防止措置が施されていることだ。向こうは撮像素子でこっちは、蓋の方だから違うと言えば違うが、考えていることは同じのようだ。

さて、本題に入ろう。

一見、完璧と見える自社の現行特許に対し、これではSSWFでふるい落としたダストがまた、SSWF上に付着するのを完全に防ぎきることは出来ないとし、改良したのが今回の特許である。

まず、通常のダストリダクションはスイッチをオンにすると勝手にぷるぷるする。しかしここで、やはり気になるので完璧にダストリダクションをすると仮定しよう。

レンズを交換して、完璧ダストリダクション用のスイッチを入れる。
そうすると、まず、シャッターを開く。シャッターは仮に4枚羽根だとすると上に4枚重なる形で上方に収納される。と同時にミラーがアップする。

そして、ここからが第一の肝であるが、
・これと連動してレンズがわざと大きなピンぼけ状態になり全体に均一な光が当たるような状態になる。
・加えて、絞り値が連動して、全体が白く飛ぶような形に露出を調整する。
・そしてこの時にその他自動調整され、丁度もしSSWF上にダストがあればそれだけ真っ白な画面の中に黒く視認できるようにし、これをLCDで確認もしくは、ダストがあるというのを報知するのだ。

何と、正に撮影する状態でダストが載っているかどうかを直に確認出来るというのである。で、ここでダストがあるとなった場合には
・ぷるぷるを実行し、
・しかるべきタイミングで、シャッターが閉まり
・ミラーが下りて
と続く、この段階で再度確認しても良いし、終わりにしても良い。

そして、この最後のフェーズが第二の肝である。
ぷるぷるをした段階で、ダストがSSWF上からぱらぱらっとはずれる。しかし、このままでは中には落ちないで浮遊しまたくっつくものもいる。これを空気の流れを起こして、SSWFから遠ざける方向へ吹き飛ばす(吸い飛ばすが近いか?)のである。そのしかけがこのシャッターなのである。
ここでシャッターは上に収納されている時は4枚重ねが下へ伸びるに従い、3,2,となり最終的に閉まりきった段階では1枚の厚さになる。これはくさび形のものが下方移動するのと同じ影響を周りの空気に与えるらしく、そうなるとSSWFの表面から、反対の方向へと言う空気の流れが出来るらしい。

従って、SSWFによりダストがぽんと浮いたタイミングとCPUで同期してタイミング良くシャッターを走らせると、ダストが吸われるようにして、ハウジング側に飛び出る。その段階でシャッターは閉まるわけであるから、SSWF側に逆流しようにも出来ずめでたしめでたしである。

更に、E-x型のものであれば、このすーっとハウジング側にダストが出てきた瞬間に上がっているミラーを下げればうちわであおられるようにこのダストが下方に飛ばされるので、これの飛ばされる方向にも粘着部材をつけておけば更に完璧になるということである。

尤も、特許では現行のシャッター等の部材をうまく使った上記の実施例が記載されているが、同様の効果を持ったものであれば、新たにそういう部材、送風装置をつけても良い。例えば、将来的にミラーを必要としないEVF機では別の送風方法があるかもしれない。またこれらはすべて組み合わせなくても一部(シャッター吸い出し機能だけ)だけでも十分効果がある。要は振動により落とされたダストを大きな意味での「送風の仕掛け」で再度ガラス版に付着しないよう遠ざけるというのがここの肝だからである。

私としては、第二の肝の徹底的にダストをとる手法も凄いが、撮影前に実際に今撮影したらダストの影響があるかどうかをその場で確認できるアイデアは秀逸であると思う。またこの確認方法も特許上では視認でなく「報知」となっているので、例えばそれはCPUが厳密に分析してダストの有無を判定表示してくれる機能でも良いだろう。

他社がようやく、ゴミ取り機能が載ってこようかという時に、オリは更にその効果をわかるようにするというわけである。


また、凄いことを考えたものだと思う。
[PR]

by hiro_sakae | 2006-08-03 23:53 | E,Pen-system関係


<< そしてダストリダクションの完成...      コダックのデジカメの製造部門撤... >>