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2006年 09月 19日
閑話休題2 raw現像ソフトあれこれ
  嵐の前の静けさか、単なる中だるみか(苦笑)E-400情報も一段落し、次期E-1も詳細はこのまま???でフォトキナ本番に突入だろうか?考えれば、E-1もそうであったように、E-xはメイドインジャパンで情報もコントロールされているのかもしれない。と言うことで、最近ようやく始めたraw現像に関して与太話を書くことにする。出来上がった画像の質とか高尚なもので無く只単に私の勝手な使い心地、独断であるのでご容赦を。(笑)




  とりあえず、付属のOlympusViewerは別にして、E使いが現像ソフトを導入しようとすると、OlympusStudio,SilkyPix,と後は、アドビのフォトショップ、エレメンツで使えるCameraRawと言うところがメジャーどころだろう。私の場合、結局SilkyPixはあれこれ調べたが結局お試しをせずじまいだった。使うかもしれないし、使わないかもしれないと言ったところだ。(やっぱり使った方が良いのだろうか。某と、某に勧められたがあまり勧められると逆に気がそがれる天の邪鬼のところがあり、、、(苦笑))

  後、アドビのCameraRawであるが、これはこれで皆が使うので良いものなのだろう。が、私的には、(それがエレメンツであろうとも)使わない機能が一杯あってこれを開くたびに「大げさでもったいない」気持ちになるのである。また、昔のPCが非力だったこともあってフォトショップ系=重いと言う思いこみがあって何となく気分が乗らないのである。と言うことでふむふむ使えるのだなあと言うのを感じただけで終わってしまった。ひょっとすると、この現像エンジンも優秀で私はとんでもなく勿体ないことをしているのかもしれないが、それはそれである。(何がそれかは別にして(苦笑))

 と言うことで、理由にもならない理由で二つをパスし、このメジャーどころではオリンパススタジオであれこれ試してみた。結局今頃わかったのは、オリンパススタジオの現像の色々な設定というのはカメラであれこれ設定するものがそのままその形でソフト上で行うと言うことになっているのだなあと言うことである。今までjpeg撮りでは、私は彩度とかコントラストをカメラでいじったり、WBで撮り直したりしていたのだがこういうのはする必要もないと言うことだ。っちゅうことは、どういうことなんやということである。

 例えば、私はE-330ではデフォルトのVividと言う設定になっておるし、E-300では彩度をプラス1と、更にコントラストをプラス1と言うのを使っていた。疑問に残ったのは、ではrawのファイルをE-300上で彩度+1,コントラスト+1とかけて現像するのと、オリスタ上で同じ設定(後はいじらず)で現像したのとでは同じ画像が吐き出されるのかと言うところである。初めてE-330でやった時は何となくオリスタの方がノイジーな様な気がした。

 もし、全く同じですよと言うことであれば、E-1もE-300もE-330もrawファイルからjpegに吐き出す過程(カメラ上)は何も変わっていないと言うことになる。うーん、少なくともE-1はTruePicで、E-300以降はTruePicTurboでそれ以降も500ではチューンナップされたと聞いているのだが、。逆にその辺の機種毎のカメラ内の処理エンジンに合わせてソフトがあれこれ対応しているのだろうか?この辺が謎である。今後試してみなければいけないところかもしれない。

 後は、カメラ内のjpeg現像が進化しているとすればオリスタの方も(と言うか方こそ)それらをフィードバックしてそろそろVer.2あたりに進化してもらえればなぁと言う気もした。また、他のソフト等を見ていると、ソフトの中の内部処理する際に16ビット処理云々とあるが、オリスタ自体はraw現像後、編集画面に入った時に内部的には16ビット処理なのかと言うのもHPを見たけどよくわからなかった。個人的にはインプット、アウトプット共16ビットTIFF対応なので多分そうなっているんだろうと思っている。

 と言うことで、カメラであれこれ設定していたものをPC上で同じ感覚で使えるというのはありがたいのだが、個人的にレベル調整&トーンカーブの山を現像前にいじれないというのが何とかならないものかと言うので他に探してみたのだ。

 結果的には、前にも書いたPhaseOneのCaptureOne LEを今メインに使っている。上記のパラメーターが使えるのと、これ自体もノイズ処理がきれいだ。後は、現像後クローズしてまた開いても、プレビューは前の現像結果を反映した形で残っていることだ(勿論デフォルトにすることも出来るし、ORF自体が変わっているわけではない。)ぽこぽこ何枚かいじって、まとめて現像するのもわかりやすくて良い。E-330まで殆どのオリのデジカメもサポートされている。

 そして、これとは別に、最近ちょこちょこと使ってみて、軽くて使いやすいのがRawshooterのエッセンシャル版というフリーソフトである。何でもadobeに買収されたとかで、LightRoomが正式販売されると無くなってしまうらしいが、LightRoom程重くないし、直感的でわかりやすい上に日本語化パッチがありおまけにE-330もOKであった。これはうまく言えないのだが、ノイズをかなりうまく消してくれる。パラメーターは標準的なものであるが、使いやすい。今後の機種のサポートは望めないが、ただでもあるし変わったところを使うにはお勧めだろう。

 もう一つの変わり種はLightZoneと言うソフトで、これもトライアル版がある。(但し制限日数30日)現行版はWinにも対応して未サポートだったORFファイルもサポート対象に入ったが、試してみたところE-300迄(恐らくE-500も大丈夫?)はOKだがE-330のプレビューがうまく行かない。輝度のゾーンに応じて簡単に明るくしたり暗くできる独特の操作方法が直感的でわかりやすいだけに残念。後、ブラウザは日本語が文字化けする。

とまあこんなところだろうか。
 結局、rawを入れるとWB他いじれるがやる前にわからず気づいたことは以下の二つか?

1.結局現場勝負か?
 rawだと現像前にパラメーターが設定できるほか、16ビットTIFFファイルを生成出来るので(後の処理を16ビット処理でつなげば)最終出来上がりのjpegファイルは、いきなりjpegで補正した時とは比較にならないレベルのきれいなものになる。逆に言うと、本当の勝負どころは如何に良質のデータを取り込むかと言うことに尽きる。となると、結局
・何をどうとるか→構図(写っていないものは補正しようがない)
・撮像素子性能を一杯一杯使ってデータを取り込む→適正露出
・正確なデータ取得のためにレンズ性能を引き出す→焦点合わせ(含むぼけ)
と言うことだろう。

 それまで、例えばフィルムの選定、微妙なフィルターワーク等職人芸的な部分、或いは数や秘伝?で味付けされていたテクニックのかなりの部分が後処理で出来るようになった分(勿論そこの修練は必要であるが、)その元データの取得(=撮影)においては、基本技(構図、露出、ピント合わせ)の優劣が最終的に問われるといういささかイメージとは逆説的な印象を得た。何のことはない、基本は変わらないと言うことだろう。(と言うことは、やっぱり一杯写真を撮って頑張らないと「魔法の杖」は無いと言うことか、汗)逆に、やることが増えた感じである。(苦笑)

2.将来への安心感

 オリスタを使って初めに気づいたのは、sRGBとかアドビRGBとかを設定する項目だ。こういうのは将来どうなるんだろうと思っていたのだが、rawだとこの辺は後付で出来るというのは何となく後々後悔せずに済むと言うことだろう。また、今はjpegが最終の画像として広く流通しているが将来もし、新たなフォーマットに変わったとしてもrawで取っておけばそれにも対応できると言うことだ。

 この辺の将来のファイル等の互換の問題等を忘れておけると言うのはかなりの安心感になる。個人的には、補正の容易さよりもこちらのほうがrawで残す意味としては大きい様な気がした とまあこんなところだろうか。

 そんなこんなで、今後もjpegとrawを使い分けるだろうが少なくとも趣味の写真はrawに切り替えると言う線は維持していくことにした。当初の、「うーん、後で出来るし覚えれば楽になるのかなあ」と言う目論見は既に外れて、逆に悩みが増えただけの気もするが、まじめに勉強していこうと思う。(あくまで、思うだが)

by hiro_sakae | 2006-09-19 00:12 | その他写真関連


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