人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2006年 10月 28日
前に完成形と書いた更に改良 ダストリダクション特許
  ここにきて、ダストリダクションの最終版と言うべき特許がいくつかアップされ紹介された。このダストリダクション版第二章というべき改良点を紹介すると




 まず、現在電源オン時に動作しているSSWFをシャッターレリーズ時のミラーがアップする毎にぷるぷるさせる仕組み。ミラーアップとぷるぷるが同時になると電源使用のピークが重なり負担がかかるために、これのタイミング並びに仕組みが公開されている。前にも紹介したが、撮影中ともいえる、ミラーアップ動作中にぷるぷるさせるのは、撮像素子ぷるぷるでは事実上不可能だろう。(特に撮像素子補正)

 加えて、ぷるぷるの後に、LCDで撮像素子にゴミが残っているかどうかを確認できる特許が公開されていた。要は自動的に上記の動作を行うが、心配な時は更にLCDで視認しながら、マニュアルでもぷるぷるで排除できるという話だ。

 今回はそれを更に、進めたものである。私的にはこれは現状の仕組みでも一つの完成形であると思う。

【公開番号】 特許公開2006-295844 【公開日】 平成18年10月26日(2006.10.26)
【発明の名称】 防塵機能付き光学装置

要は、詳しい仕組みは原文に当たってもらっているとして、上記の特許の流れを一つに統合した様な形だ。

1.すなわち、レリーズ時、パワーオン時どちらでもぷるぷるが動く仕組みは考案されている。
2.しかし、ゴミがついていないのに、こんなに煩雑にぷるぷるするのは電源の無駄である。
3.一方で、1回のぷるぷる(もしくは低振動のぷるぷる)でおちないダストが残存している
 時は、落ちて欲しい。後確認も良いが、きれいに取れることに越したことはない。

と言うことで、前回の時の黙視確認でなく、これをセンサーで行い、要は、
1.レリーズ時、パワーオン時のぷるぷる動作をするまえに、
2.センサーでダストがあれば、この動作を行い、無ければ動作を省略する。
3.1回のぷるぷる(と言ってもごくわずかの時間)が終了してダストが残っている場合
  は、センサーでダストが0と判定されるまで連続して行う。
と言うもの。はっきり言って、ここまで来たら正真正銘のダストゼロだろう。

(勿論想像の域もあるが)「ゴミゼロは、ゴミが写り込まない様にするといったレベルでなく、将来の撮像素子むき出しのLCDビュー、EVFでもダストの焼き付けを気にせず実現するレベル」として考えれば、ここまで詰める必要があるのだろう。(尤も、オリの現行ダストリダクションの精度すら、某雑誌のゴミ取り比較記事での圧倒的優位だけでなく、E-330でライブビューBを実現させていることからも高レベルには達している)

何れにせよ、ここまで詰めてしまえばゴミの写り込みや、LCDビューの進化、EVF等の採用等に「レンズ交換式カメラ故のダストに弱い部分からくる制約」は事実上オリのカメラに関してはフリーになったと言えるだろう。今後ゴミ取りあって当たり前の中でも、その完成度の高さは揺るがないと思った。

by hiro_sakae | 2006-10-28 00:04 | オリ特許関係


<< 何となく、      オリンパス、中間決算は過去最高... >>