2005年 01月 30日
E-system の本気 その2
思えば、元々のオリンパスの一眼レフはハーフ判のPenFTであり、これがなくなり、35mm判のOMとなり、次にE-systemである。

小型軽量のシステム(そう、カメラだけでなくレンズ等も含めた軽量小型)を良しとする当社の思想から考えれば、当時実用ぎりぎりのハーフ判で一眼レフを作り、この技術の蓄積でより大きなフォーマットでも小型軽量が可能であると見るや、OMで35ミリ一眼レフへと参入した。

ここで、米谷氏がよく話す輸出用の一眼レフを早くという要請でスタートしたことだけに注目するのは、よくないと思う。この要請に対しても当時の設計陣は小型軽量の思想が盛り込まれるまで抵抗したわけであるからである。

この流れで見れば、オリンパスがE-systemで他社に比べ35ミリ一眼レフに通常求められる画質の性能を維持するためのぎりぎりの小さなフォーマットを選択したのもうなずけると思うのである。

また、企画倒れになるのではという危惧がありながら、ようやくこれが解けてデジタルへ進もうと思ったのは、今回のE-systemが他社が単純にオートフォーカス一眼レフがフィルムからCCDになりましたというものでなく、かつてのオリンパスのPenFTから、OMへ飛んだときの様な、当社の屋台骨を支えるフラッグシップのフォーマットをハーフ判→35ミリ判へ替えた様な一大転換の位置づけでこのフォーサーズに変えたからだと思うからだ。

つまり、他社の一眼レフの多くは今の形になる段階で当初のマウントから何度もマウントを変えたが、基本的に35ミリ判というしっぽを引きずっている。

しかし、オリンパスは元々、ペンマウント、OMマウント、フォーサーズマウントとマウントが変わるがこれは、すべてフォーマットの変更にあわせての変更である。ハーフ判、35ミリ判、フォーサーズとすべてそれぞれのフォーマットに最適のマウントを採用しており、それぞれのフォーマットに対しては唯一のマウントしか持っていないのである。

他社がまず、35ミリ判フィルムがベースにあり、それに機能を盛り込むためにマウントが変わる(または改良)のに比べ、オリンパスの35ミリ一眼レフは、厳密に言えば35ミリ一眼レフ的なもの(一般個人が気軽に持ち運びでき、システムの拡張性があり用途によりプロ仕様にも耐えられるカメラ)である。

上記を将来的にコミットできるとなれば、フォーサーズでは無いかと思うのである。画素数もフォーサーズでは1600から2000万画素が限界であると言われている。でも35ミリ一眼レフ的サイズ、仕様用途ならそれで十分ではと言うのがオリンパスの考え方であろう。

事実、2000万画素以上の高画質を狙うなら、何も35ミリフィルム一眼レフの形にこだわらず、マミヤ他の中判デジタルを使ってくださいと言う感じであろう。

そういう意味で、今回のフォーサーズはPenFT、OMに次ぐ3回目の大変革であると思う。どうなるかはわからない、時代も違う。しかし過去このフォーマットとマウントの変革を伴った際、市場特にプロの方、アドバンスドアマチュアの方は好意的でなかった。曰く「ハーフ判で一眼レフで作品が作れるのか」曰く「OMは、華奢で本当に耐久性はあるのか」曰く「アマチュアリズムの極致」「高校写真部御用達カメラ」、、、

今、いえることはPenFTもOMも名機としてその名を残し当時商業的にも成功を収めた。いずれも後の名声と、一般的な支持を得、過去失敗は無い。

この流れをくみ、当社自身が本気というE-systemである。そして歴代一眼レフと共に歩んだZuikoの復活。やはり、これからが楽しみである。
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by Hiro_sakae | 2005-01-30 11:45 | E,Pen-system関係


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