2006年 11月 05日
raw現像とE-300と使いこなし雑感
今年の8月の終わり頃から、それまでJpeg一辺倒だったのを改めraw現像をすることにした。理由は、そろそろrawを勉強してみようかという気になったのとPCを数年ぶりに入れ替えたこと、久しぶりにネットで探してみるとメーカーをあれこれ言わなければCFカードが安くなっていたからだ。
raw現像をするようになってから、このブログにあっぷする写真の中でもまたE-300の写真が増えた。うまく使えばこいつはなかなかやはり良いカメラである。(注、一応個人的評価と言うことで(苦笑)、、、
某板でE-300でDSLRをスタートされた方の一文に感じて、私なりの考えを書くものである。



 E-300を語る時に、KodakのKAFセンサーを使用していること、ポロファインダーという独特の形状故に構えても、液晶に鼻があたらないこと等硬軟取り混ぜこいつなりの長所というものがあるが、色々欠点として指摘されているものもある。で、これをどううまくつきあうかと言う話だ。

1.露出の暴れ&AFについて
 基本が判っている方は読み飛ばしてもらって構わないが、この露出の暴れの指す意味についてもう一度確認をしてみよう。一部の人に誤解を招くかもしれないからだ。
 例えば、E-300で撮っていつもアンダーになるとか、オーバーになると言った現象があるとすれば、これは「露出の暴れ」でなく、「露出の狂い」である。再現性があるものであれば一度オリに相談した方が良い。極めてリーズナブルな価格で測定、調整を行ってくれる。
 
 通常、露出の暴れといった場合には、自動露出を利用している際に
1.同じシチュエーション、極端に言えば同じシーンで三脚を立て画像を固定して複数回シャッターを切ったら、その都度露出が変わる。
2.自動露出で露光した結果がオーバーになったり、アンダーになったり安定しない。

とまあこの二つに分かれるだろう。
1に関して言えば、私の経験上ではここまで暴れるのはアダプター使用のMFレンズに限られるのと、自分では全く同じシチュエーションと思っても連写でもしない限り光の具合は屋外では存外変わるものである。
そして、私見では1も2もESP測光のケースに大半は集約される。
解決策は何か?簡単である。ESP測光を使わなければ良いのである。(笑)中央重点測光と、スポット測光のみを使えばよい。撮ってすぐ画像が見れるしこれで十分使い物になる。

私の解決方法はと言うと、
・通常の測光では、中央重点AE
・AELボタンを押すと、スポット測光
となるようにセッティングをしてある。これと露出補正で大体事足りるはずである。

E-300の場合、各測光の測光範囲はスポット測光は中央のAFポイントの部分、そして中央重点測光は左右のAFポイントを通る円が描いてあるがこの円の部分である。問題は、中央重点測光の測光パターンである。感覚的には中央の円の部分のウェイトが普通の8:2程度でなく、9割に近いぐらいの気がする。一方で円の範囲内に関しては平均測光に近い感覚だ。よくある三次元みたいな絵でかけば、円の中が扁平に近くはずれると勾配が急な台地みたいな形になるのではないだろうか。一度オリンパスに聞いてみたことがあるが、詳細は教えてもらえなかった(笑)。私の感覚的にはじーっと円を見て円の中を平均測光した値なんだなと思って大体間違いないと言える。

従って、通常はメインにする部分が中央重点の円に入っていればOKである。もっと小さい時はAELを押してスポット測光で合わせる。そして当然、これに合わせて露出補正をすると言うことだ。

「ちょっと待てよ、ではメインからはずれいてる例えば右上隅の被写体を中心に適正露出したい時はどうすれば良いんだ」という話になる。実際そう言うパターンもあるだろう。いつもいつも日の丸構図よろしく真ん中に被写体をおくというわけにもいくまい。

これも簡単である。どうせ3点しかないAFである。AFポイントは真ん中のしか使わないのである。そうすると、
・まず、被写体にAFを合わせる。(シャッター半押し、AFロック)
・その後、被写体が画面の所望の位置に来る様に構図を動かす
・マクロ等でこの移動が合焦に影響を及ぼす様であればMFで微調整する。(ZDならS-AF+MF設定でシームレスに出来る)

つまり、最初からAFを中央一点と割り切れば焦点を合わせる段階で主要被写体回りにAFロックした段階でAEロック(被写体を中心とした円内の平均測光)が自動的にされるという話である。

書くと面倒くさそうだが、慣れればどうって事はない。むしろそれぞれの測光値に合わせて自分なりの露出補正(と言えばかっこいいが、勘補正値)を蓄積する方が重要だ。そして、この手間は、「完璧な自動露出技術」が出来かつ、いつも「作画的意図で露出をいじらない」と言う場合でなければどんなばあいでも程度の差だけで避けられない。「家族のスナップでそんなこといちいちやってられないぞ」と言う場合は、そう言う時はあっさりESP測光にすればよい。暴れると言っても、程度の問題である。確率から言えばまともに撮れる方が多い(でなければ、それは癖でなく、欠陥商品である。)

と言うことで、AF一点に割り切って、中央重点とスポット測光の使い分けで一丁上がりだ。

2.AWBの暴れと、高ISOの問題。
これが、raw現像で一気に片が付いた。(簡単で申し訳ない)AEBは確かに暴れる。特にアダプター使用のレンズのこの傾向が多い。私は最初は仕方なくWBをその場でいじっていたがraw現像にしてここを後でいじれるようになって、気にしなくなった。むしろ、適当にAWBが乱れて「E-300らしい絵」が出たらおまけが付いた様なものだ。そのまま現像しても良いし、普通の色温度に戻しても良い。
高ISOに関しても、raw現像でTIFF16ビットにした上で、NeatImageにかけてやればISO400までは無頓着にISOを上げられる。これも家族スナップ用途でL版程度の焼き付けであれば、別に何にも無しのISO800でもごたごた言うことは無いと思う。(言われたらきちんと処理すれば良いだけだ)
「なら800以上はやっぱりだめじゃないか?」って言う人もいるが、これは「その通りですが、それが何か、、、」としか答えようがない。

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ここまで、書いて気が付いた人もいるだろうか。今、E-300で書いたがこれらは程度の差はあれ現行Eに対するよくある弱点と言われているところである。

しかし、上に私は尤もらしくのうのうと書いたが、まとめてしまうと、
・測光は中央重点と、スポット測光(もしくは、中央重点だけでも良い)+露出補正
・焦点合わせは中央のみであわせ、微調整必要な時はマット面でMF
・ISOは800だと無理が来て、400までならOK
と言うことであり、これは私がE-systemへ移行する前のメイン機種OM2-SP等で行っていた
・中央重点測光+露出補正
・マイクロスプリットで焦点合わせもしくは、マット面MF
・使うフィルムはISO400まで
と、悪く言えば機能的進歩無し、良く言えばOM使ってた時と一緒という感じである。
敢えて言うなら、スクリーンの使いやすさの違いか?しかし、実際にE-300でも慣れれば焦点合わせは出来るし私が撮っている程度の写真であれば、撮れていると言う感じだ。

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と、ここでまた話が飛ぶが今までのE-systemに対して、ダストリダクションだのライブビューだの新奇なものをやる代わりにこういう基礎機能をきっちりやれと言う批判があった。
事実、私も改善できるものならしてくれとここでも書いている。
しかし、今回の第二章へ向けてのオリの苦戦苦闘ぶり、新奇なものと基礎機能アップの双方同時の改善は無理だとなった時にオリが多少基礎機能アップが見劣りしてもデジタル固有の機能を優先させたのも判る気がする。

すなわち、(上には触れなかったが)手ぶれ補正、AE、AFはやる気になれば、そしてユーザーが「どうしても、写真が撮りたい」となれば「ユーザーの努力で何とか克服出来る部分」である。要は「使い勝手の向上」の部分であるからだ。

そして、ファインダーの見えをのぞけば、AE,AFはOM並で、ぶれ補正は元々OMにはない。ファインダーがOMより劣っている部分、OMに無かったAFが付いたとなれば良くはなっていないけど、悪くもなっていない。「同じ努力をしてもらえれば、何とかなります」と言うものだ。むしろ勉強には良いくらいかもしれない。うまくいけば出来てくる絵はKodak-KAFのこってりした独特の絵である。

しかし、一方でオリが他社に先んじて取り入れたダストリダクションや、フリーアングルのライブビューなどは、いくらユーザーが修練を積んだとしても、克服できない部分である。いくら練習しても、ゴミ取りがあのレベルが出来るわけではないし、ファインダーから目を離して、撮影すると言うのは無理だろう。(笑)

とすると、私などが考えてきた「DSLRの基礎体力」的部分は実は「使い勝手の部分」で、それはユーザーの努力で「代替可能」であり、むしろ新奇な部分の方が「ユーザーの努力ではどうしようもない部分」という意味では「基礎体力」的な部分なのではないかと思える。「両方出来ないとなれば、むしろユーザーさんが不便でもご自身の努力でリカバリー可能な方を後回しにして、メーカーでしか出来ない部分を優先しました」という風にとれば、助走期間とも言える第一章での優先順位の付け方もうなずけると思ったのである。(事実、ゴミ取りはオリに遅れて他社も今年になりようやく出てきたが性能面では未だ追いつくレベルではなく、ライブビューも結局現在、追随出来るメーカーはない。)

また、こう考えるとAF,AEもオリがここで満を持して手を入れ改善するとなれば、オリの「世界初」好きと合わせて「これは、努力だけでは出来ないね」という機能を盛り込んでくれるのではと期待するものである。

と言うわけで、E-300も欠点はあるが、しかるべくユーザーサイドが歩み寄ってあげれば少なくとも、光の取り込むZuikoDigitalと、受け取るKodakの誇るフルフレームCCDのKAF双方とも肝心の所はけちっていないので使いこなせば、ポテンシャルは高いといえる。

(これは、全くの極論だがそう言う意味ではE-300はエントリー向けとはなっているがむしろ銀塩時代から他マウントでもご経験が豊富にあっていわゆる「じゃじゃ馬をてなずける楽しみ」を知っている手練れのおじさんこそ、はまれば良いカメラかもしれないと思うが、、(笑))
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by hiro_sakae | 2006-11-05 23:17 | 雑記諸々


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