2006年 11月 15日
フォーサーズマクロの記事
下の記事のコメントでpennyさんも紹介して頂いているが、単焦点レンズの中ではそこそこ揃ってきた現行フォーサーズマクロの比較記事がアップされている。で、これと関連する、35ミリとの換算で脱線話。





もちろん、この記事はここに来られる方も読みに行かれるだろうデジカメジンでも取り上げられていて、またいつものごとくレンズで撮った写真、描写よりも等倍の解釈とか何とか言う問題になっている。(笑)

ここに顔を出す人にとっては今更と言われるかもしれないが、

ついでなので、このマクロレンズで良く言う等倍、1/2倍等の表記であるが、文字通り実際のものと、撮像素子像にできる像の大きさを単純に比較しているもので、実物が10mmのものが、撮像素子上でも10mmであれば、等倍である。逆に実物10mmに対し、撮像素子上の像が5mmであれば、1/2倍である。従って、このレンズの一番寄った時の倍率は1/5倍とか、1/3倍とか言う場合に、そこにフォーマットがフルサイズかフォーサイズかといった違いはないのである。

で、ここでこの記事でも多少混乱していて私も何気なく、「フォーサーズの1/2倍は、35ミリ換算で等倍」という意味はどういう意味なのだろうか?正解を先に書けば、「フォーサーズの1/2倍の最近接撮影範囲と、35ミリの等倍の最近接撮影範囲がほぼ同じである」と言うことである。ほぼとかいたのは、フォーサーズと、フルサイズの画面の縦横比が違うためである。

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マクロレンズで近接撮影を行う際に、構図を考えた場合最短に寄った場合に「画面一杯に写したら、被写体のどの範囲が写るのか」と言うのが重要である。フルサイズで等倍と言われれば、それはフィルムサイズと同じ24ミリ×36ミリであるし、1/2倍と言われれば、48ミリ×72ミリである。

それが、フォーサーズの場合は、13ミリ×17ミリが等倍であり、1/2倍が26ミリ×34ミリというわけである。実際、オリンパスはこのZDになる前のOMの時代のカタログでもこの最近接撮影時の倍率と合わせて、最近接撮影範囲を記載している。50ミリマクロはデータでは性格には0.52倍のようである。

従って、本来は撮像素子上で等倍になっていようが、1/2倍になっていようがその実サイズは通常は何倍かに拡大し、その拡大率で実際に見るサイズはいかようにも変わるにもかかわらず、この倍率を気にするのは、マクロレンズに限らず
・最近接時の倍率により、そのレンズの一番寄った時の撮影範囲がわかる
からに他ならない。従って、マクロレンズを使って花の大きさをどこまで切り取るかを「ああこれなら、寄っても花弁だけのアップは無理」とこの等倍=24ミリ×36ミリと感覚的に覚えている人は、一見理論的には曖昧な感じの、「フォーサーズの1/2倍は換算等倍」という感覚は体感的にしっくりくると思う。実際、50マクロをフルサイズの等倍の感覚でここまでの範囲で撮れると思って寄れば、実際そう言う感じに収まるからだ。理屈ではない部分である。

また、この最近接撮影範囲は一番寄った時の撮影倍率で決まるというのはマクロレンズでなく全てのレンズで言えることである。従ってそのレンズの最短時の撮影倍率は大体どのレンズでも記載されているから、それでおよそ被写体に一番寄って撮った時にどの範囲が写るかが判る。OMのレンズは大体、1/10倍に揃えてある。35ミリなら24センチ×36センチの範囲、フォーサーズなら、13センチ×17センチの範囲が画面に目一杯となる形である。

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余談であるが、「なるほど、被写体に一番寄った時にどの範囲が写るかは最短距離の時の撮影倍率でわかるなら、逆に写す範囲を目一杯にした場合どこまで写るかの目安は何」というものだ。

当然、目一杯写すのであるから無限遠でうつる範囲が一番画面に縦横一杯入る形だ。しかし、この時に写る範囲を最近接時の様に縦×横のサイズで表すのは不適当だというのはわかるだろう。近くの山並みの半分が入るから横は3キロというわけには行かない。そんなこと言えば、星空であればお月様も入ってしまう。従って、無限遠の場合(と言うか一般の場合は)ここからここまで写るというのを画角で表すわけだ。

従って、(フォーマットの縦横比が変わらないとすると)倍率と同じで画角が47度のレンズという言い方をすれば、フォーサーズでの画角47度と、フルサイズの画角47度に差異はない。ただ、これをその画角をカバーする為のレンズの焦点距離はと言うと、フルサイズでは50ミリになり、フォーサーズでは25ミリのレンズになるとそれだけのはなしである。そしてこれもフルサイズで実際に撮影になじんでいる人が、50ミリと言われた時の「この範囲が写るな」というのと体感的に揃えるための目安として、フォーサーズの焦点距離を2倍してもらえれば良いと言う感じである。

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これまた、余談だが、ZDの松レンズ150/2.0が出た際に、サンニッパより明るい手持ち出来るレンズという言い方に他社さんのファンがうそつけーと主に色々かみつかれたが、これも客観的に書いてしまえば、いちいち換算だ何だということをするから判らないわけで、例えばキヤノンさんのサンニッパと比較すると、

画角 キヤノン、オリンパス 共に8度
最短近接撮影範囲 キヤノン  186mm×276mm
             オリンパス 102mm×136mm
最大開放絞 キヤノン2.8 オリンパス2.0
最大径×長さ キヤノン128×252  オリンパス100×150
重量 キヤノン2550g オリンパス1465g
価格(定価) キヤノン690,000円 オリンパス310,000円
で、これを書かないと他社ファンの方に怒られるが、
同じ絞りでの被写界深度は、フォーサーズの方がフルサイズに比べ2段深い
この150/2.0と300/2.8の同一絞りでの被写界深度が何故2段分違うの、或いは2段しか違わないのと言う部分は話しが長くなるので割愛。フルサイズ同士で150ミリと300ミリでは2段以上違う様な気もされるかもしれないが、フルサイズとフォーサーズでは許容錯乱円自体が違ってくるからである。従って同じ画角(フォーサーズの焦点距離の2倍相当)のレンズとの比較では2段被写界深度が稼げると言うことだ。

ただ、まだこのフォーサーズの150ミリと、フルサイズの300ミリを比較するのはまだましで、フォーサーズのサンニッパと、フルサイズのサンニッパを比較したのもあれこれ昔でていたが、あれなんぞは、
上の相違に加えて画角も違う、要は画角も最短近接範囲もその他、被写界深度まで何から何まで違うレンズを比較して何の意味があるのか未だに不思議である。

この辺の話しは、フィルムで35ミリと、中判と言った様に複数のフォーマットを使い分けている人なら昔から常識の部分であると思うのだが、、、とにかく、不思議である。
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by hiro_sakae | 2006-11-15 00:14 | E,Pen-system関係


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