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2007年 03月 18日
最後は、ZD11-22絡みからのZDレンズの与太話
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E-1, ZD11-22/2.8-3.5 + EC-14
ISO200
CaptureOne LE




 2002年秋のフォトキナでコンセプトモデル発表の翌年秋、我らのE-1が誕生した時に竹レンズ群が登場した。その時は14-54と50-200と50マクロとEC-14。実際にはサンニッパも出たがこれは受注生産品であり別格とすれば事実上、E-1はこの竹3本+EC-14しかレンズがなかった。4年半後の現在、フォーサーズとして3社で二十数本のレンズがあることを思うと隔世の感がある。

 従って、今回のZD11-22はE-1登場時にはアナウンスのみで実機は無かったE-1ムック本に登場している段階ではまだ発売予定レンズ。約遅れること半年で竹レンズ群に加わったものだ。以降、ZDレンズの中核をなす竹ズームレンズの最広角をカバーするレンズとして今に至るのはここを読んでいらっしゃる方がご存じの通りである。

 では、ZD11-22の位置づけはと言うとこれが結構微妙である。(苦笑)その後、松で7-14ズームが出てまたこいつがとんでもない性能でありこの焦点距離且つ松としてはリーズナブルな価格であったことと、ZD14-54と広角側が3ミリの差しかないことなどがあり、立ち位置が若干中途半端になってしまったのだ。加えてZD14-54がこれまた標準ズームとしては高い性能を誇り広角側も問題ない描写を誇ったため尚更である。

 余談であるが、先月のアサヒカメラで各社看板の標準ズームの比較を行っていたが、キヤノンさんやニコンさんの実売で倍以上の価格もするレンズを筆頭に各社のレンズに完全に差を付けていた。オリファンとしては竹の威力と性能比のコストパフォーマンスの高さが示された様で嬉しい。ちなみにオリのボディはE-330である。秋にE-3が出ればボディ側も性能アップするし、何よりZDはこれの後継とも言えるZD12-60が出るし、更にZD14-35の松ズームなどは竹でこれならどんなレベルで出てくるのかと思うとわくわくする。

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 と言うわけで、ZD11-22は単純にズームを揃える場合「無駄なく効率的に」と考えると微妙になる。ZD14-54の広角側に敢えてここだけは松のZD7-14を組み合わせる人が結構いるのもそういうところだろうか。ただ、ZD11-22はZD-14-54よりシャープさをました感じでもあり、逆にこのZD11-22を愛するファンが少なからずいるのも事実である。特に殊広角側だけに限れば、ZD14-54より若干大きいサイズでズーム比率を2倍に抑えるというある意味「贅沢な作り」となっている部分ZD11-22の方が優秀であろう。(まあ、私的にはこの辺の差異などはレベルの高い話しでどちらでも不満はないのであるが、、気分みたいな所もある。(苦笑))

 何となく、今度出てくるZD12-60/2.8-4も多分竹の名前に恥じない結構なレベルででてくるとなると、広角側の差異はわずか1mm。ひょっとするとZD竹ズームは3本構成だったが最終的には2本構成になるか、現行望遠200mmを更に伸ばす新望遠が投入されて新しい3本構成になるのかもしれない。(新梅ズームの望遠側が大幅に伸びることや、松ズームとの比較でも竹ズームの望遠側が200ミリの上をカバーするものが登場し、12-60,50-200,150-450程度で3本構成となってもおかしくないだろう。となると、ZD11-22は竹ズーム群では一番早くいずれディスコンになる運命にあるのかもしれない。来年その代わりと言っては何だが、新梅の小型ラインで8-16程度のワイドズームがロードマップ上に記載されているのでその辺でフェードアウトするのだろうか。

 最後に、オリは第二章でZD12-60と、松にZD14-35を投入する。既に竹ズームを導入している人にとってはこのZD12-60がまたとんでもない良いレンズであれば大いに悩む局面かもしれない。私が想定している一番やっかいなケースはE-3が手頃な価格で出たとして、例えばZD12-60がDperviewで出ていた800~900ドルとしよう。まあ、実売でこれだと8万円ぐらいとしようか。で、よくあるパターンだが、これがボディとこのレンズ付きのボディの価格差が4万から5万円程度しかないみたいなケースだ。ただ、仮にこの時にZD14-54をリプレースするにしても、私はこの11-22は多分手元においておくような気がする。今は「性能はよいが、立ち位置が地味」な位置づけであるが、何となくこれから続くフォーサーズの歴史の中でも地味ながら根強い人気を持ちそうな気がする。いわゆるディスコンになってから何かの拍子で現役時以上に注目を浴びるようなタイプのレンズの様な気がするからだ。 

by hiro_sakae | 2007-03-18 11:44 | ZD系


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