2007年 03月 25日
PIE2007で寺田さんの話と、木製カメラの話し他雑感
  本日、ようやく都合が着いてPIE2007に行ってきた。もう既に、模様は色々なところでアップされているし、それに加えて何か新しいものが会ったわけではないが私なりに感じたことをあれこれと、多少まとまりがないのはご容赦、、、




1.最初に木製カメラの話し 

ここのところ、雑誌でも取りあげられたり製品化運動も起こっている木製カメラである。さっそく、説明文等読みながら、これかと感慨深げに見ていたら、案内に立っていたオリの方が「いかがですか?」と話しかけてきた。

 細かい事は端折らせてもらって、先ずはオリとしては一部雑誌等で木製で可愛いアクセサリの様なイメージで語られていたものや、実際にそういう視点から欲しいと言われる声については、そういうものでなく、木製の風合いとと共に長く愛着を持ってもらえるものとしてこれを製品化出来ないかという夢を持っておられると言うことだ。

 その延長線上として、これを6ヶ月に一度新機種が更新される様なコンデジラインの一形態としては出したくないと言っておられた。そして、具体的に木製の筐体と共に長く愛着使用に耐えられるデジカメに求められるスペックはどの程度のものか、或いはどういうコンセプトのデジカメ(単焦点かズームかに始まり諸々)が良いのかをあれこれ考えているとのこと。また、強靱で美しい木製筐体はそれなりのコストもかかることを考えると、あくまでお話であるが、価格的には10万円は切るものの、GRD程度の価格、また想定層もそう言ったエンスー向けになる様なかんじであった。(出すとしたらと言う仮定での話ではあるが、、)

 あくまで、アイデアとしては木製筐体の中のデジタルユニットの形を共通化して例えばデジカメ部分が進化した場合でも筐体が気に入っていれば、中身だけ換装するとかそういうのも物理的には考えられる様である。或いは、いっそのこと、先ずこの木製筐体そのものをユーザーに理解してもらう一環として、例えばE-system等のアクセサリの様なものから導入してはどうかという話しをしたが、その辺はアイデアとしては考えられるし、場合によっては市場反応を見るために、台数限定で出してみるのもありかもしれないとのこと。何れにせよ、これをどうやって製品として作り上げていくかはこれからのようであり、残念ながら年内にどうこうという話しでは無かった。ただ、それなりにユーザーからの手応えはあるようで、私としてはこの趨勢は今後も見ていきたいし、是非とも製品化にこぎ着けて欲しい。

2.第二章のGo Find Your Wonders の意味

 寺田さんのライブトークで、先ず次期E-1については何も話せませんがと前置きされた後で、
オリのHPにあるPassion for Bestのページがこれから更新されていきその中で次期E-1開発に必要とされた技術等が公開に先立ちアップされていくのでそこを注目していて下さいとアナウンスがあった。今日の話しでは、今日にでも新たにまた更新がされている様な話しだったが、まだない。(苦笑)何れにせよ、ここに出るエピソードの中にヒントが隠されているのだろう。

 次に、第弐章のコンセプトと第一章の復習を説明していたが、Go find~→外へ出て行こうをコンセプトにした背景としては、オリのメーカーとしてのポリシーの説明があった。すなわち、オプトデジタル技術により、医療、バイオ事業で人々の健康に貢献する、これが人の体の内側を健康にしていくオリの事業の基本である。そして、それに対し当然オリの一事業部門である映像事業部門が応えるとすれば、それは元気になった体、健康になった体で、どんどん外に出てわくわくするもの、驚きを見つけて欲しい、その人々のwonderを見つける手助けとしてこのE-systemがお役に立てばと言う趣旨の様である。

 オリの事業、医療、ライフサイエンス、映像のハードの部分の共通点はオプトデジタルとして明確に規定されていたが、これをソフト面でも今日はスライドで、内側に向けて医療等、外に向けて映像、これをくくるものとして人々の健康としてつなげていた。そして、内側を健康にし、外に出て行くこの動きを包括するものとして、オリの社全体のスローガンである「Your Vision, Our Future」と結びつくと言う形だ。

 高画質に触れたところでは、「まあ、高画質だけ突き詰めれば、中判、いや大判と大きくなればいいということになっているわけで、、」そういうのでなく、外に連れ出して、かつての(35ミリ)一眼レフの持っていた小型から来る機動性なり何なりをDSLRで作り上げていこうという言うことだ。

 余談だが、寺田さんは文字通りこの第二章の開発の肝にもなる人であり技術の方が出てこられるトークで、外にでてわくわくどきどきを見つけよう、或いはそういう感動を見つけると言う聞きようによっては青臭い話しをLV見ながらしゃがんだり、あれこれ実演を交えながら熱く語る様は他社さんの解説とかなり趣が違った。(苦笑)しかし、私はこういう姿勢は好きである。

3.オリの考える第二章のディープインパクト
 これは、第一章では文字通りダストリダクションであるとのこと。ここで言うディープインパクトととは、将来振り返ってDSLRに「オリが(技術として)何を残したのか」と振り返ってこれだと言えるぐらいのものであると言うことだ。ダストリダクションも寺田さん曰く、「出したものの、正直全くの四面楚歌状態で、その必要性すらも殆ど理解されなかった」と言っていた。しかし、今DSLRの他社さんのカタログ等を見ても、このゴミに対する対策について触れていないものは無いと言うところまで来たわけだ。

 そして、このダストリダクションに続く、オリの第二弾はずばりライブビューとのことだ。DSLRと言うシステムで、SLR対比新たに必須の機能がダストリダクションだとすれば、このLVはDSLRでこそ実現できる新たな部分としてのオリからの提唱であると言うことだろう。明言はされていなかったが、私的には先ほどのダストリダクションの話しの延長線上で考えれば、オリとしては今はLVの持つ可能性についてどちらかと言えば「四面楚歌」に近い状態であるがこれも愚直に作り込んでいく中で何れ認知されると思っている様である。

 実際、DSLRにおけるLVの併用については、オリユーザーにおいても実際に使っているのはE-330ユーザーのみであり、E-330は元々月産数千台のカメラで発売後1年という事と考えると、オリユーザーの中でもLVを使用しているユーザーは圧倒的に少数であるからだ。4月のE-410以降、ようやくオリユーザーは「好き嫌いにかかわらずLVに触れる」機会を得るためにこれからが本格的なLVの有用性の是非が問われることになるのだろう。また、2,3年後、ダストリダクションの様に他社が追随する必須の項目になるのか、相変わらず「オリが勝手に拘っている一機能」に止まっているのかは興味のあるところである。個人的には、LVはあれば便利である。これは間違いないと思う。

4.E-410,E510について、意外だった点(ほっとした点か) 

 最後は、ぐっとくだけて実際のカメラ等の話しだ。実物を見て触っての印象はやはり薄くて小さい。しかし、ころころんと小さい感じでもなく、あれだけ見た目が薄くて小さいとさぞやとイメージするほど軽くない。いわゆる、ころころんで軽くてちゃちと言う印象はなかった。軽いけど詰まっているというそう言う感じだ。安っぽくないのである。

 また、E-410とE-510もカタログで見る以上に実物の方が「明らかに兄弟機」で似た雰囲気を醸し出しているし、E-510でも十分第二章の小型OMライクな雰囲気をきちんと出している。数台ずらずらっと並んでいると、本当にAF化でマッチョ或いはころころした筐体になる前の一眼レフを見る様な感じだ。昔のMFフィルム一眼を知るものとしては無条件に安心且つ、かっこよく思ってしまう形である。(笑)黒でざーっと並んでいるのを見ると馬鹿な私などは、これこそE-500の時の様なシルバーボディをバリエーションに入れても良いのではないかと思ったりもした。(特にE-410)

 LVの液晶は、言うだけあって斜めに見たとき等の視認性の改善はE-330比明らかである。アイポイントより上部に構える時は当然のこととして、なるほど下で平行におきのぞき込む様にしてもこれは(まあ、これでMFどうなんだとかは使ってみないとわからないが)思ったよりも使えるという印象であった。後WBや露出補正がLVですぐ確認できるのは確かに便利だ。仮に光学ファインダーを常用するにしても、特にWBなどの設定だけでもLVを使い合わせた方が良いのではと言う気がした。

 そして、問題の光学ファインダー。実はカタログで見た時に従来の機種比E-410,510ではアイポイントが短くなっていたので、これがめがね使用の私としては見づらくなっていないか気になっていたのだ。(E-1,300は20mm、E-330が18mm、ちなみに私は使ったことがないがE-500は16mmで、今回のE410は14mm)

 覗いて見て、結果から見て問題なかった。E-300が私の場合基準になるが、E-300と比べても遜色ない大きさ(ちなみに、E-300は倍率が1.00倍で倍率だけは一番大きい)であるし、明るい。大きさ云々は実際に使ってみてまた比較しようと思うが、かなり良い感じであったのは意外だった。

 私のあくまで想像であるが、E-1,300時代のアイポイント20mmというのはフルサイズDSLRやAPSと同じ程度のアイポイントの深さである。従ってE-1はピントの山はつかみやすいもののフルサイズ比遠くに小さなスクリーンを見る様な感覚と揶揄する向きも一部あった。私の様なものはアイポイント14mmと聞くととても短くて、めがね使用では使いずらいと思ったのであるが、考えて見ればフルサイズより小さな撮像素子であるので、その分アイポイントを手前に持ってきても問題なくこうして見えているのでは無いかと言うことだ。(恐らくフルサイズなら四隅がきれているかもしれない。)同じ20mm程度の距離におくのでなく、小さいなら手前にしようというのは考えたらこれはこれで良いのかもしれない。

 尤もこのアイポイントを狭めながら良好な見えを確保するために、ファインダー内の光学系も改良をした様である。とにかく、E-1,E-300,E-330と機種が新しくなるほど、光学系は見えが悪くなる感じだったが今回は改善されたなと言う感じがした。E-1と比べるとあれだが(苦笑)、それ以外の機種の方なら改善されたと思うことがあっても、不満が出ることは無いのではとおもう。手に入れればME-1との併用も含めて試してみたい。私的には、ここは嬉しい誤算だった。

5.最後にE-410,E-510の違い
 暴論すれば、E-410にグリップをつけたらE-510と言っても良いぐらい両者は似通った共通の雰囲気を醸し出している。多分今のDSLRのグリップになれていればE-510の方が握った時しっくりくるかもしれない。後はISの評価と値段の差をどう見るかだけではないかと思う。ハード面でのIS以外の差異はあまりない。

 ただ、実際の操作方法に関してはE-410とE-510では若干味付けが違う。E-510は十字ボタンへのAFやISOのワンタッチの割り振りを見ての通り、従来のE-330等と基本的に同じであるし、種種の機能をなるべくボタンに割り振ってそれらをまめに設定をいじるというのを想定している。もしくは、そういう使い方をするのを念頭に置いている。使い込めば十字キーの割り当ても含め諸設定をこまめにいじるのであれば、E-510に軍配が上がるかもしれない。

 E-410はこの辺はコンパネでの変更だ。尤もメニューボタンで呼び出せば十字でちょいといじれるのでワンアクション増える程度の話しではある。しかし、実際の使い勝手とは別に背面を見た時の印象が、(割り当てのアイコン印刷も無いこともあって)極めてシンプルな印象となる。E-410の性格から言って、ここはもうその辺はばばっとあわせておけば、露出(含む補正)とシャッター速度をいじる程度で軽快にばばっと行くという感じだろうか。ボタンの数が少ないこともあわせてごてごてした感じが無くなっているが、これがボディデザインの味付けにより「機能ボタンが少なくて安っぽい」に見えず、シンプルもしくは、潔いストイックな感じにつながっている気がした。

 と言うわけで、予算や要望、機能できちんと選べばどちらを選んでも私は間違いは無いだろうという気がした。一つ注意しておいて欲しいのは(ご存じだとは思うが)、E-510のISはフォーサーズ規格のレンズには対応するが、アダプター使用のレンズは対象外である。ISがあればあった方が良い程度のニーズで、アダプターでOMレンズ等を結構使う人はその辺をよく考えた方が良いかとは思った。

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 と言うわけで、あまり代わり映えのしない感想であるが、後は朝一番で行った時にずらずらーっと10台を優に超えるE-410,510が並び、それとは別に花を撮るコーナーや、肩越しに写すコーナーにもE-410等が数台ずつあったが、昼前にはそれぞれについたオリの方に説明を聞く人達が絶えなかった。「うーむ」と思ったのは、それらの説明をしているオリの方々の勢いというか、顔つきというかそれがとても活気があったことだ。私も本職は営業であるので、やはり何だかんだ言っても、営業サイドから言えば「売るタマ」が出てこないと無くてもそれを何とか売るのが営業じゃいと言われても、元気が出ないのは当然だ(苦笑)。そう言う意味では今回、何となく明るい雰囲気が感じられたのが良かった。

 最後に次期E-1であるが、やはりグリップをはずすと現行E-1とさして変わらぬ大きさだ。大型化せずに予想されるスペックを詰め込んでくれた様である。これは、こいつがもしガラスの中から出てきて、さわれて、ファインダーのぞいてかしゃかしゃしてしまえば、「いってしまうだろうな」と思う。(苦笑)やはり見れば見るほど意味深長なペンタの大きさも気にはなったが、、。
 
 また、フォーサーズレンズ群の陳列の中では、これも「うーむ」であるが、ライカのSummilux。現物は、なんつーっか、かっこいい。予約した人が羨ましいぐらいである。(笑)そして、期待を裏切ったものとしては、今度発売される革製のストラップ。これは予想以上にいい。特に黒と茶、それぞれ裏地が色々な色のバリエーションがあったがこれがなかなか最近のオリにはないあか抜けた感じがして、第一章ボディを使い続ける人も、これは検討する価値があると思った。

 結局、最後は物欲にはしってしまったが、際限が無くなるのでこの辺で、、

 
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by hiro_sakae | 2007-03-25 20:51 | E,Pen-system関係


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