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2007年 03月 26日
Summilux 25/1.4の登場に思う あれこれ
  なかなか単焦点のZDが出てこない中で、今まで出てきた単焦点は松の150/2.0から竹の魚眼、50マクロ、そして梅の35マクロまで少ないながらもカテゴリー問わず、「ZDの単焦点に外れはなし」と私は思っている。(尤もこれは特に竹以上のズームにも言えることである)だからこそ、このクオリティの延長線上に展開されるだろうZuikoDigitalの単焦点レンズ群を待ちわびているわけである。

 そして、そんな中でSummiluxが降臨した。パナだ、何だという下世話な議論を超越したところで、「Summiluxと言う以上はSummiluxなのである」と言わんばかりの登場である。ZDとLeica-D。考えれば強力なコンビ、ライバルの出現である。




 パナのロードマップによれば、年内にF3.5始まりの恐らくパナの新型機にセットにされる高倍率ズームと、Elmaritズームを持っているオーナ向けと思われる、50-150のズームが販売される様である。Vario-Elmarラインの誕生と言えるだろう。

 14-54ズームVSエルマリートズームという意味ではライカ VS ZDは既に始まって居るともいえるが、やはりここで今回乾坤一擲のSummiluxを見ればやはり今後繰り広げられる単焦点のZDとLeicaのバトルを楽しみにしてみたいものである。

 先ず、既に判明しているところではロードマップ通りにでるなら来年の恐らく今頃にLeica-D単焦点の二番手として登場してくるのが、Macro-Summicron 45/2.0である。そして、これが恐らく、ZDとの単焦点ガチンコ勝負の一番手となるだろう。当然ライバルとしては一足先にフォーサーズの名玉として地歩を築いたZD 50/2.0Macroであることは言うまでもない。今回のSummiluxの仕上がりと同等のレベルで、Macro-Elmaritをしのぐブツを出してきたらこれは甲乙付けがたい名勝負となるだろう。

 次は、来年登場予定の本当にオリが待たせて、待たせて(苦笑)登場させてくるZD100
マクロだろう。そして単焦点としては売れ筋のマクロにLeicaも当然投入してくると思うのである。来るとすれば、当然Apo-Macro Summicron 100/2.0か。書いていて名前だけでびびってしまいそうな感じである。(笑)
 かつて、銀塩時代マクロの名玉として知られたOM-Zuikoの50,90コンビの後継者に、MacroでSummicronなコンビである。もしここまで出れば、日独屈指の名玉コンビに、アングル可変とぶれ補正の付いた次期E-1との組み合わせは、それだけでマクロ好きにはフォーサーズを導入したくなる十分な魅力となるだろう。

 問題は、来年ロードマップ通りに梅ラインで小型の8-16ズームを出した後のオリの広角側の単焦点のねらい目である。個人的には、ここは売られた喧嘩は、、ではないが、やはりZDの標準画角で先ずは借りを返して欲しい。25/1.4の真っ向勝負も良いが、フォーサーズ全体でのラインナップを考えるなら、ここは少し広角目の20/1.4位か?そう、私はここにOM-Zuikoの広角レンズ群でも屈指の名玉21/2.0の後継者をおいて欲しいからだ。あのSummiluxに対抗できるのは何をおいてもこれしかないと思うのである。

 これ以外の広角はまあ明るいレンズを並べるのも良いが、Zuikoの方は梅ラインでかつての小型ラインの名玉28/3.5、35/2.8を彷彿とさせる少し暗いけど、開放からばりばりで小型軽量なラインも揃えて欲しい。また、LeicaもやはりLeica-Rの24,28,35mmに相当するElmaritラインなんかを揃えてもらえれば完璧だろう。何と言っても、Summiluxであの値段である。そこからSummicronと来てElmaritと来れば相当魅力的な価格で来てもらえるのではないかと想定するのだ。商売上手なパナさんだから、24,28,35のElmarit3点セットでお得価格みたいなパッケージを作ってくれるかもしれない。(そりゃないか(苦笑))

 いずれにせよ、来年の今頃はパナが予定通り出せばLeicaもズーム3本、単焦点2本と鳴ってくる感じだ。

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 と夢想してみたが、とりあえず今のところのフォーサーズのレンズリリースを見ると何となく現状のラインナップ充実途上では何となくあうんというかシグマ、オリ、パナが互いに途切れない様にリリースしている様にも見受けられる。

 最初は勿論オリだけ。E-300が登場すると同時に手薄の普及価格を補う様にシグマが登場。しかし、松ズーム等その後フィッシュアイ登場等を経るまではオリが先行し、逆に去年はそのフィッシュアイ以降オリのレンズラインナップ拡充が停止しているのをつなぐかの様にシグマが途切れなくレンズを投入した。

 そして、今年。オリが再びレンズ投入を開始し、パナも本格的に投入をアナウンスしたPMA2007で、シグマのレンズ投入計画が無かった。久しぶりのことである。確かにシグマは自社の新型カメラの立ち上げ等優先すべき事もあるし、フォーサーズに投入して魅力ある画角になるレンズのリリースは一服したこともある。しかし、投入しようと思えば、70マクロ等タマが無いわけでもない。この辺は私は何となく絶妙の「大人の綾」の様なものを感じる。

 何れにせよ、来年にかけてのリリース予定のものが出れば、一つ欠けていた14-35が出たり超音波モーターへのリプレース等も経て、ZDレンズ群の骨格は完成する。ここで言う骨格とは、松竹梅ズーム群と、マクロレンズ群と魚眼レンズという、ズームと特殊レンズという組み合わせだ。そして寺田氏が言うとおりであればここから本格的に「趣味性の高い単焦点の領域」へ踏みこんでいくことになるのだろう。そして、ZDがフォーサーズの屋台骨としてここを固めている間は、その代わりに、Leicaの方がズームはパナボディにセットで付けるべきズームを最小限用意するに止め、ZDとは逆に単焦点の方から並べていくという事でフォーサーズ全体としてバランスを図るのかもしれない。

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 Summilux良いレンズの様である。実物を見たが姿もかっこいい。欲しくないかと言われれば欲しい。いつ転ぶかも自信がない。(笑)しかし、であるからこそ、私は早くZuikoDigitalでこういうレンズを出して欲しいものである。ぶっちゃけこれがZDだったら私は寄れないとかぐだぐだ言わずにいってしまっていただろう。(苦笑)

 何だかんだ言っても、先が楽しみになってきたものである。

by hiro_sakae | 2007-03-26 23:54 | オリ以外フォーサーズネタ


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