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2007年 04月 14日
上半期~今年のオリの動き
 ここでもお伝えしている様に、某社の新製品発表の様に電車の吊り広告まで出る様な派手な宣伝をしているわけではないが今回のE-410は出だしが好調な様で、予約販売で初期ロット完売するかもと言うフォーサーズの歩みを見てきたものからすれば、にわかに信じがたい話しに困惑すら覚えるほどだ。(苦笑)



 ここのところメールも含めあれこれ耳に入ってきたことや、公開されていること、情勢を踏まえて少しまとめて見通しを書いてみたい。何となくこれから年内の国内DSLRシェア3位は今年は狙えるのではと言う気がする。

1.全体的な動き
 ここでも書いている様に、まず今年度のオリのDSLR失地回復が予定通りいくかどうかの目線はオリ自身が第弐章スタートで出している数字、今年度販売台数50万台確保というところだろう。今年度も順調にDSLRの市場のパイが拡大するので、これでもシェアは10%を切る。3位といっても、2強との差はまだある形である。去年のあのラインナップでソニー40万台、ペンタックス28万台に対して、オリは25万台売っているわけであるから、この目標は最低線で上積みをどんどん狙いたいという菊川社長の話もあながちあり得ない話しでは無いと思うからだ。

 また、客観的情勢として少なくともオリが第弐章のスタートダッシュをかける上期においてキヤノンのキスデジが慣例を破り新機種になることも考えられず、またペンタックス、ソニーも少なくとも普及機価格帯への新規投入は無いだろう。あったとして巷間噂されている、ニコンがD200とD80の隙間を埋める新機種が出てくるぐらいか?ただこの価格ゾーンは台数が捌ける価格帯でもない。

 オリがフォトキナ年である2006年に1社出遅れたのは予期せぬ事ではあったのであろうが個人的には、2強へのチャレンジャーとしての立場を考えるとこれで良かったのではと思われる。去年、ソニー、ペンタックスはボディぶれ補正、ゴミ撮り等二強には無い機能等を盛り込みシェア取り崩しの正面勝負を挑んだ。しかし、結局キヤノンのキスデジX、ニコンのD40,D80のダブル投入でがっぷり四つには押し切られ蓋を開けてみれば二強間のシェア変動が起きたのみで終わってしまった形だ。

 結局オリは、そこに良くも悪くも参加できず今年410,510と投入するわけであるが、先に書いた様に各社が去年の裏年にあたり目立った新機種が出てこない中で失地回復を行うわけである。

2.うまくいけば50万台はかなり固めでは無いかという根拠

 まず、オリは去年は本来発売されるべきものが発売されないと言う営業サイドから見れば売るタマが無い状態に陥ったため、目標40万台に対し25万台という大幅下方修正を余儀なくされたが、その前年の目標25万台、その前の確か12,3万台等公表目標はきっちり売り切っている。いわゆる機種さえきちんとリリースされれば、営業サイドはきっちり数字は作ってきているわけである。加えて、大幅赤字を喫してからのオリの目標数字は非常に固めの数字で来て最後に上方修正というパターンが定着している。

 今回の年度販売50万台を考えてみよう。新聞記事等によればE-410の月産販売予定台数は3万台、同じくE-510は2万台である。これを50万台から逆算してみるとE-410を10ヶ月分として30万台、E-510を8ヶ月分として16万台でこれで46万台である。E-330が年内にディスコンになったとしてこれが月間約3000台~3500台の為約3万台。これで49万台である。

 また、上の前提は
・E-410を10ヶ月としたのは、世界的に販売開始が6月スタートのため。従って4,5月の間に先行して発売される国(日、米)及び各国の先行予約分は含まない。
・E-510は各国足並みが揃う様であるが、7月末発売スタートと想定。従ってこれも発売先行の予約販売分は含まない。
・E-330が年明け以降も発売が続いたとしてもこれは含まない。
・加えて、相当数販売が予想される次期E-1に関しても現行販売計画不明のために含まない。
と言った形であり、これら全てをバッファー要因と考えても50万台はまずやってくる数字だろうということである。

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「年間で50万台なんて、キスデジ1機種、D401機種の数ヶ月ぶんじゃあないか」と笑われるかもしれない。(苦笑)確かにそうである。しかし、鳴り物入りで当初快進撃を続けた去年のソニーさんですら超えられなかった。結局未だに、この年間50万台のバーを超えられるDSLRメーカーはキヤノン、ニコンさんしかいないのが現状であるからだ。

ファンとして仲間が増えるのはありがたいが、ここは着実にオリにバーを超えていって貰いたい。余談であるが、2006年度、2005年度25万台、2004年度12万台、2003年度は秋からのE-1分しかないので、多分2007/3末までのフォーサーズボディの累計台数はよくて65万台程度か?このうち、E-330分を3万台程度とすれば62万台。これがフォーサーズのKodakセンサーボディとすれば、次期E-1もLive-MOSと想定すれば今頃は累計台数が倍増、言い換えれば累計台数でもKodakボディ派よりもLive-MOS派の方がフォーサーズユーザーでも多数派になる勘定である。フォーサーズの中での一つの時代が変わっていく感じがする。

3.で、当面のスケジュールはと言うと

先ずは、今年のトレンドを見るには5月8日の決算発表だろう。今年度計画等が正式に発表されるのでその中でイメージング部門がどういう計画を出してくるかは要注目である。

そして6月、既に一部カメラ店ではE-510の方の予約も受付が始まっている様であるがこのE-510の予約、或いはキャンペーンと言ったものが始まってくる。またE-1の時の様に6月末の株主総会前後に次期E-1の販売スケジュールやスペック発表等があれば嬉しいと思う。

7月はE-510の正式リリースと続き、この頃恐らく4月以降のDSLR国内シェア等が出てきたりE-410の出だしが好調かどうかが色々なもので検証できる形であろう。

8月のお盆を挟んで8月末あたりと、9月末あたりが上期では最大のヤマ場か。大体このお盆を終えてから9月末は、私のブログもいつも「臨戦態勢」である。(笑)例年通りであれば8月の末あたりでコンデジを中心にした新機種のリリースがあり、9月末前後にフォーサーズ絡みの発表が来る。そしてこういうネタがそんざいすればお盆明けからぽつぽつリーク、噂が出てくる感じだ。あまり想定したくないが、この9月末までに次期E-1販売について公式リリースが無いなどと言う事態になると年内発売に支障が出たのではと言うアラームになる。今回は是が非でも冬ボーナスには間に合わせる様なので大丈夫だろう。当然これにあわせて発売される新竹レンズ等情報も同様である。

これに絡んで、去年ならシグマのレンズリリースが重なるわけであるが今年はシグマさんがちょっとお休みの分、パナの新型バリオエルマーと恐らくパナさんの普及型新ボディのアナウンスが予想される。フォーサーズ連合とすれば、今年は春夏はE-410,510、秋冬は次期E-1とこのパナの新ボディという形になるのだろう。

4.最後に未確認情報ということで、

ここでコメント等でも出ていたが、

先ずは次期E-1の価格情報に関しては当初思いっきり高いのではと言う情報が流れたが、ボディの松クラスであることは間違いない。値段的にはただ、レンズの松クラスと同額(どの松レンズかでかなり違うが(苦笑)ではあるが、べらぼうに高いものでは無いという情報が複数入ってきた。

Dpreviewの各国の噂を見てもクオリティは我々が予想するプロ用を満たすものの値段的に想定しているのはボディ単体ベースでニコンのD200並を狙っている公算が強い。(Dpreviewの各国での予想価格のぶれも各国でニコンのD200の値段が違い、わかる範囲で調べてみると大体その国のD200程度の価格である。)ボディだけ買うのなら、従ってかなりお得な値段となり、これにグリップを付けるかはたまた竹の新レンズ付きにするかでバリエーションにかなりの価格幅を持たせる様な印象である。

スペック的なものは、今予想されている程度のものには落ち着きそう。細かいことを言えば光学系は依然不明だが、AFセンサーと連写は「イイ線」をいくようである。またフルタイムライブビューのアングル可変はモックアップから想像されるとおりでLVは当然最低でもE-410等と同等の改良型LVである。またあたりまえであるがあの凝ったLV等をつけてしっかり防塵防滴である。

グリップ部分の無線ユニットに関しては情報を頂いた方の中でも不明。後は、年内販売は確実であるが、8月段階で撮影のために借り出しを希望した某カメラマンはオリの方からまだだめと言われた様である。

これは、私見であるが、次期E-1はそれはまごうことなきフォーサーズ第二章をしょってたつフラグシップ機にふさわしい内容で出てくるとしても、いわゆる「良いけど、とても手が出ない」という「憧れのフラグシップ機」でなく、我々と共に一緒に「外へ連れ出すために手に入れたい」と思えば手が届くところで出てきてくれる様な予感がする。

by hiro_sakae | 2007-04-14 11:55 | E,Pen-system関係


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