2007年 07月 28日
おまけに、DCMの本文ではないが、、
 特集にも絡むのだが、にやっとした話とオリにもこういう泥臭いというかもっとどん欲になって欲しいという話である、、、



 雑誌も広告を取って商いをすると言う商売である以上、カメラに限らず車でも何でもメーカーさんの商品は批評、レビューの対象である一方でそのメーカーさん自身は大切なお客様であるという一面を持つ。この手のレビュー記事と、記事内容云々と言った下世話な話をするつもりはないし、この辺をあうんで理解するというのもまた大人なおつき合いとも言えよう。(苦笑、決して妙にものわかりの良いおじさん、おばさんになろうという話ではないが)

 従って、この手の記事に文句があったからと言ってこういうところでちまちま文句を言うというのは私のようなど素人がやるには許容範疇だろうが、これをメーカーが「おかしいんじゃない」と言ったり、書いたりすれば「それをおおっぴらに言っちゃあおしまいですぜ、旦那」という話になると思うのだ。しかし、それはでは言われっぱなしで良いのかというのとまた違う。大人には大人の反論なり、対処法があると思うのである。

 かつて、読んでうーんと思ったのは朝日選書の「国産カメラ開発物語」(小倉磐夫著)に出てきたニコンFの話である。アサヒカメラの名物記事ニューフェース診断室にニコンFが取り上げられた時のこと。程なくして技術と広告担当のニコンの若い社員2名がアサヒカメラに乗り込んできて時の編集長相手にこの記事はニコンFを誹謗していると直談判したという話である。当時のカメラ評価等に対するアサヒカメラの影響は今よりは大きく、またこの時の診断室に登場していたのはニッコールクラブの会長も務めたあの木村伊兵衛氏である。この記事に対しこの2名は克明に赤と青の鉛筆で線を引いた記事を持ってきてこの木村氏の発言も含めおかしいとクレームを付けたという話だ。

 アサヒカメラのニューフェース相談室はメーカー毎に過去記事が本になって出ている。昔は同社が率直におかしいと思ったことをメーカーに質問をぶつけこれにメーカーが回答しているのだが、メーカー側も是々非々で直すところは直すが言うべきは言うという立場で読んでいて面白い。また言う方も言う方で、当時のライカやローライにわざわざ独訳したものを送りおかしいんじゃないかと送りつける一方で、ライカやローライも真面目にこの極東の一雑誌に対し丁寧且つまじめな反論なり意見を言うと言うおおらかな時代ではあったようだ。ちなみに、オリンパスのものを読んだ時も、オリンパスワイドで、ハウジングの内部反射処理が甘いと言う指摘に関してはオリ側はもっともと言うような意見を返していたがこれがその場に止まらず次の機種では改良がされた。かと思えば、OMのワインダーの油を使わない処理などはこれは感触が悪いのを認めた上でがんと譲らないばかりかその思想に付き説明をすると言った案配である。

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 時代が変わったと言ってしまえばそれまでだし、だから仕方が無いと言えば終わってしまう。しかし例えばこういう何となく素人が見てもいかにもだなあと思う記事に対してオリのいきのいいのが文句を言いにDCMに行くとかそういうやんちゃなところはあっても良いと思うし、そこで腹を割って解決策があるのなら、固いこと言わずにどーんとやればいいと思うのである。私なんかは、DCMがE-410登場前夜からあれだけ記事を特集してくれているのであるから、当然この時期にこういう記事を書くぐらいの情報はわかるわけで、それなら「よおしオリも頑張ってるから宜しく頼むぜ」ぐらいで、4,5ページど~んと広告を打ったからとて罰が当たる話でも無かろうと思ったりするのである。(笑)それがせこい手だとか、おかしいとも私は思わない。

 今後、本気でフォーサーズなり、E-systemの良さを知ってもらうためにそういうメディアの方のご苦労をねぎらうあるいは、手みやげ持って挨拶に行くというのは商慣習の許容範囲であると思うからだ。別に事実を改ざんしてくれと言っているわけではない。(それはまずい)今回の記事でも画質検証や数値でわかるものに全く嘘は無い。しかし、事実や数値が客観的であるのとそれが記事となっての見せ方とは全く別物である。見せ方は良くも悪くもその雑誌の思想が入る。だから巧拙や色も出るし、ここに思想や作り込みが出来なければ雑誌を作るおもしろさも無いだろう。(ただの情報誌や、フリーペーパーなら別だが、、)

 当然、こういうのはやってくれていると思うがその辺を泥臭くやって欲しいと思うのである。オリにそういうあざとい泥臭い営業が出来ないはずはないのである。かつてペンやOMを売りまくったオリンパス商事の伝統もあれば、何よりも稼ぎ頭の内視鏡や計測装置等の医療用機器の営業などは商品もぴかぴかだが、営業も泥臭い医者向けの営業をしているはずである。商品が売れ、その会社の思想なり考え方がユーザーに届くためには、商品か、営業かでなく、商品も良くて営業もパワフルで両方揃わないと無理だと思う。(当たり前の話であるが、、)

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 さて、脱線ついでに広告の話としてDCMでは大広告主であるキヤノンさんと、ニコンさんそれぞれ数ページに亘り広告を出しているが、先月からその内容に少し異変が起きたのをご存じだろうか。両者とも自社商品とそれぞれイメージ広告というか技術広告を組み合わせてうまく宣伝をされている。そして、先月号でオリはE-510デビュー広告を出し当然その中でボディ内手ぶれ補正を打ち出した。

 先ず、呼応したのはニコンさん。ニッコールレンズ3800万本突破の広告記事が登場した。2ページに亘りボディーとレンズに振り分けイメージ広告が出された。ボディのキャッチは「Nikonであることの誇り」そしてレンズはと言うと「ファインダー像まで補正してこそ価値がある」と称して手ぶれ補正をレンズに組み込むことの有用性をうたう広告を打ってきた。ちなみにその前の号まではこの商品に付随せずレンズ補正の有用性をうたう広告は出ていない。そして、今月号も同様の広告が続いている。

 一方で、オリの広告はと言うと今月号のE-510はボディー内手ぶれ補正機構のみに絞り込んで光学系手ぶれ補正に対しての有利点を書いている。この前のデジカメwatchのインタビューほどではないが、光学的には光学手ぶれ補正より優れているのだと言い切っている形だ。

 そして、今月号は件のニコンさんの記事に加えて、キヤノンさんが毎号展開しているキヤノンのレンズ、EFシリーズの広告で手ぶれ補正を取り上げている。今までこの広告はEFマウントと言いながらLシリーズの広告みたいだったのだが、キャッチからLが消えた代わりに「このテクノロジーが、想像力をクリアにする。レンズ内手ぶれ補正」と題してこれまたボディ補正に対してレンズ補正の有利な点をアピールするといった具合である。

 キヤノンさんが、看板のEFマウントシリーズで取り上げ、ニコンさんがニッコールレンズ3800万本突破のキャンペーン記事の半分を割き、オリンパスはこれを売りに新製品で自社の優位性を問いかけているこのぶれ補正というDSLRにこそ必要な機能。くどいが、これが本体の記事ではトレンド機能として括られた一項目として小さな評価対象になっている。DSLRの二強、そしてそれを追いかけると言っているオリ。メーカー間で広告で言っていることがかみ合わないこういうものこそ、特集を組んで画質検証同様詳細に性能比較をやってみてはどうかと思うのである。もしくは、上位どころが自社広告ページを割いて各社言及している技術を入門者向けのトレンド項目の一機能や、女子向け特有の機能に位置づけているその目線に問題はなかったかと思う。それともこういうホットなものは敢えて避けると言うのが大人なのだろうか?

 特に、秋以降はオリのE-3が登場し、先行したEOS-1Dの入れ替えに加えてキヤノン、ニコンの中級機以上も新世代に入れ替わる。秋のこの中級機以上の新型が揃ったところでは是非、このぶれ補正や、オリが勝手に?最速と言っているSWD+新型AFセンサーのキヤノン、ニコン機との比較等をやってもらいたいものである。

 何れにせよ、オリにしては珍しく4月にE-410で反転攻勢に出てから失速することなくシェアが少しずつ伸びているようで、BCNのランキングなどの機種別のシェアを足し算したりして(苦笑)毎週見ているが、E-510発売以降はコンスタントに10%を超えている。もうじき7月も終わりになるが落ちてきていない。E-510がE-410より売れている事情に加え、E-410の実売価格がかなり下がったのでE-410も値段的なお得感が出てきたのか売れ行きが安定してきている。

 オリの今年度販売目標50万台を世界シェアに引き直すと、約8%~9%程度。そのうち日本のシェアはいつもそれより2~3%程度は落ちるので、日本のシェアは6%程度取れれば世界的にはOKなのかなと書いていたが、今のところ順調のようである。日本でこれぐらい盛り上がってくれると販売目標の50万台は確実に行きそうな感じだ。問題は、E-3でどれぐらい技術レベルの底上げを図ってくるかという中身の問題だろう。E-3を買うかどうかは別にしても、ここで底上げされたAF性能等は何れ、時期E-410等の普及機にもフィードバックされるからである。

 とまあ、話題が脱線してきたのでこの辺で終わる。何れにせよこういう文句を書きながらもぶち切れたり暗くならず余裕でいられるのも、第二章が順調にいっているからだろう。現金なものであるが、少しずつでも良いので着実に今のトレンドを続け、秋からの中級機以上のステージでのE-3の活躍を期待したいものだ。
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by hiro_sakae | 2007-07-28 20:52 | 雑記諸々


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