2007年 08月 11日
一般投資家の見方も変わったか?オリデジカメの勝ち組の記事
  一時は、ペンタックスどころかオリ自身が日経さん等一般紙ではデジカメ部門がお荷物、或いはあからさまに売却してはと言う心ない(苦笑)アナリストさんの発言も見られた時期があった。あの、屈辱的な赤字から奇跡の大復活。そして懸案だったE-systemも反転攻勢に出ている中で、、、



 見られた方もおられると思うが、日経産業新聞3面の業界記事「精密各社、4-6月、デジカメ「勝ち組」鮮明に、、」という記事が掲載された。各社撤退も出たデジカメ生き残り競争であるが、冒頭の書き出しをいかに引用させてもらうと、

「精密各社のデジタルカメラ部門の収益力格差が鮮明になってきた。新製品効果や基幹部品の内製化の度合いによって、四-六月期の利益率ではキヤノン、ニコン、オリンパスの三社の優勢がはっきりした。これまで国内精密メーカーは世界的なデジカメ需要拡大の恩恵を一様に享受してきたが、競争激化を背景に様相は一変。成長余地のある海外でのシェア拡大が生き残りのカギを握りそうだ。」(8/8付日経産業新聞三面太字は私)

キヤノン、ニコン、オリンパスの各社の強みトピックが書かれているが、
オリ絡みでは、ンパクトの部品共通化などのコスト削減と、ここに来ての収益力の高いDSLRの拡販について述べられていた。E-510が当初販売数の倍でスタートし、E-410の2/3の販売予定数が逆にE-510の方が売れる「嬉しい逆転現象」が見られているのは先日ここでも記事にしたが、この日経産業記事によればE-410自身も「計画を上回る出荷が続いている」とのこと。確かに、当初想定年間50万台と世界の今年のDSLR出荷予想から逆算すればオリの今年度シェアは8~9%(日本は弱い(苦笑)ので更に1,2%下)程度が目線になるところを、4,5月と順調に推移し、E-510投入後はオリとしては珍しく10%程度を日本でも確保し、二強とはまだ厳然とした格差があるが、とりあえず3位の位置は安定的に確保しているようだ。

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ペンタックスの一連の記事ではアナリストさんの今後数年のデジカメ業界全体の営業利益率が10%前後=そんなに儲かる商売ではないと言う見通しが書かれていた。そんな中で、ニコン、オリは営業利益率を業界見通しの倍程度をたたき出し、それを更に上回る26%と言う利益率をキヤノンが達成している。もちろんこの原動力は収益効果の高いDSLRを中心にCMOS等基幹部品の内製化を進めている成果だ。この記事によれば、DSLRでここを内製化するだけで10ポイント近く利益率が違うという見方もある。

内製化は現状のように市場が拡大している局面では確実にコスト削減に資する、しかし一方でいったん市場が縮小すると過剰設備にもなりかねずリスクが伴う。(収益効果が高い分相応のリスクも内包していると言うことだろうか)特に技術革新や、市場の変化によっては生産を外部委託した方が良い面もあると言うことで、この現状のキヤノンの伝統的お家芸とも言える内製化戦略と、ニコン、オリンパスの戦略あるいは、今後の動向次第で各社更に最適なビジネスモデルを探る動きは続きそうだと記してある。

国内だけで見るとオリンパスが勝ち組?と言うのに違和感を感じる方もいらっしゃる方もいるかもしれない。確かに最近発表されたCIPAの今年の上半期の国内出荷数ではオリンパスは上位5社に顔を出さない。しかし、今月同じく日経で発表された恒例の世界シェアのデジカメ部門(2006年)では、オリは予想通り、国内勢で3位、全体で4位を確保した。ちなみに順位は1位キヤノン、2位ソニー、3位コダック、4位オリンパス、5位サムスン、6位ニコンである。今年の上期も4位は確保しているとのこと。ちなみに、先ほど書いた国内では1位キヤノン、2位松下、3位富士フイルム、4位カシオ、5位ソニーである。国内と世界ではかなり顔ぶれが変わってくる感じだ。

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最後に、本件とは直接関係ないが光学機器メーカーとしてのオリに関する記事をもう一つ紹介しよう。
同じ産業新聞の同日の記事で、日本機械学会が創立百周年を記念して日本の技術発展を振り返り歴史的意義が高い機械21件を表彰した。(全体では25件の内、機械そのものが21件、関連建造物、文書等が4件)

古くは明治の足踏み旋盤、初代東海道新幹線や、マツダのロータリーエンジン等日本を代表すする業界をまたがって顕彰される21件の機械の中に、光学機器としては唯一オリンパスの内視鏡(当時は胃カメラ)である「オリンパスガストロカメラGT-I」が選ばれた。

カメラ及び日本語なら顕微鏡、望遠鏡等、何々鏡(英語なら、何とかscopeか)と称されるものの殆どは欧州で発明、実用化されたものであるがそのなかで、この「内視鏡」はオリンパスが初めて実用化に成功し、営々と築き上げてきた日本が誇る光学機器であると思う。キヤノンさんのコピー、プリンターと言った事務機、或いはニコンさんのステッパーも光学技術の粋が活かされた機器であるが、上記の従来からの顕微鏡、内視鏡、カメラ、双眼鏡といった光学機器で売上げの大半を計上しているオリンパスはある意味戦前から続く貴重な光学屋さんともいえる。オリファンにとっては嬉しい記事であったので一緒に紹介させて頂いた。
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by hiro_sakae | 2007-08-11 08:37 | E,Pen-system関係


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