2007年 09月 27日
【特許関係】うーむオリらしいLVのAFの工夫
 ライブビューについて、キヤノンはMFにTTL-AF,ニコンはコントラストAFにTTL-AF、パナソニックはコントラストAF、オリンパスはMFにTTL-AFだ。ライブビューで(ぱたぱたせずに)完結するフォーカシング方式としては、
キヤノン、オリンパス→MF
ニコン、パナソニック→コントラストAF
フォーカシングのしやすさではAFのある方が良いが、ニコンのコントラストAFは実用性のスピードでは難があるし、パナソニックはコンデジ程度のスピードは出るようだが現行ではレンズの制限を受ける。完成度が今ひとつのコントラストAFを搭載しないと言うのはきまじめオリらしいとも言える。しかし、ここでオリが面白い特許を出している。




 この前のDOD法とコントラストAFのハイブリッドにより、コントラストAFの使い勝手を向上させる研究をしているようではあるが、今回の特許はもっと「現実的な」ものである。E-3に載るかどうかはわからないが載せようと思えば次期E-410やE-510にも付加できそうな特許だ。

【公開番号】 特許公開2007-248616
【公開日】 平成19年9月27日(2007.9.27)
【発明の名称】 カメラの合焦状態表示装置

公開ほやほや。出願日は去年の3月だ。これと双子の特許が並べて公開されている合焦装置でなく、それを表示する装置と言うところがミソだ。また技術的な肝は深く理解できない部分もあるので(笑)アイデアと、ポイントを書く。

1.注目したところ
  この実施例が、E-x型のボディでライブビューB型のみを搭載するボディを実施例としているところである。実はこの実施例は珍しい。通常ライブビュー関連はポロ型が殆どでたまにリレー系であった。今の第二章ボディと殆ど変わらぬ構成のボディが例示されている。

2.何をするの?
  ライブビューB時にコントラストAFで使われる山登り法を使って、「AFをする」のではなく、「MF時のフォーカスエイド機能を提供するもの」である。(ニコン、パナにはこのMF時のフォーカスエイド機能ってついているのだろうか?)

3.何が新しいの?
  コントラストAF機能を使ってそれでフォーカスエイドをすること自体は何も目新しいものはない。特許表題の通り、そのフォーカスエイド状態を表す表示の仕方(バーのようなものが伸びていく)が特許となっている。

4.バーが伸びていくところのどこが特許なの?
  コントラストAFでフォーカスエイドをする方式は焦点が合うとインジケーターが光ったり色々あるが、MFの厳密なフォーカシングで役に立てようと思うとバー方式で合わせている途中から今どれぐらいアウトフォーカスでと言うのがわかる方が良い。(実際にはバーの色がジャストフォーカスになるに従って色を変える等の工夫も付加する。)

  そして、実はこのフォーカスのあっている状態をバー表示する特許もある。しかし、現行のやり方でバー表示すると、ピントが大きくぼけていてフォーカス位置近辺までざくっと寄る時のバー(目盛りでも良い)の移動幅が大きくなり、肝心のフォーカス位置近辺の目盛り異動量が短くなってしまうのである。難しいことはわからないが、フォーカスのぼけ量を単純にバーの異動量に置き換えるとそうなってしまうらしい。

  しかし、オリはむしろざくっと寄る間はバーの目盛りはそんなに動く必要もない(曲単位言えばどちらにヘリコイドを回転させるかと、近寄っていっているのかがわかればよい)のでむしろ控えめにし、逆にピント近くで厳密に合わせ始めるところの目盛り異動量が細かくわかる様に、(=そういうバーの動きになるように)演算し直して表示しないと厳密且つ正確なピント合わせが出来ないと考え、その仕組みを特許としたものである。

  表示方式は、ざっくりの動きを表示するのと近辺のみ拡大したものの二本バー表示と、一本でその辺の動きを絶妙に表示する方式等あるようだ。

5.これがあると今の7倍、10倍併用のMFと何が変わるの。

 7倍、10倍拡大時にこれを使うことも出来るが、この拡大時にこれを併用するのはあまりメリットがないかもしれない。むしろ、7倍拡大のポイントを選んだ際に、拡大してあわせても良いがそのまま拡大せずにこのフォーカスエイドを使ってMFをやってしまうという使い方が可能になる。また、既におわかりのようにフォーカスエイド判定はコントラストAFで、フォーカシング駆動はMFの為、LVのフォーカスエイドに関してはレンズを選ばない。アダプター使用でも原理的には可能である。

 実際、LVーBで拡大せずとも液晶面でピントのあっている具合はわかる。(ぼけている等々)しかし、これでそのままジャストフォーカスまで合わせるのはぼけのわかりやすいマクロなら私はやってしまうこともあるが、普通は難しい。そうすると今までは拡大するしかなかったがこれでざくっとそのままMFを済ませられれば楽は楽だ。

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 つまるところ、コントラストAFを文字通りカメラに全部やらせるとなると時間がかかったり、或いはレンズの方を細工しないといけない。ならそのレンズを動かす部分は手でやってもらおうと(笑)それでも、拡大して確認するのだけよりは良いし、そのフォーカスエイド表示はDSLRにふさわしいように見やすいものを用意しましょうという内容である。

  もし、これがついたら私ならLV画面でピントを合わせたい部分を選んでおいて、(或いは逆に中央当たりにフォーカスポイントを置いておいて)LV画面とフォーカスエイドでさくっとMFで合わせた方が現行のコントラストAFでちまちま動かれるよりは早いかもと思う。そして念のため目で確認したい時はそのままOKボタンを押すと7倍拡大で見れるというなら便利だ。

  普通なら逆に、中途半端なとか、折角コントラストAFの機構を盛り込んでおいて何故フォーカスエイドだけに使うのだと言うものだ。しかし、何となくオリならこういうことをやるかもしれないなあと思える。何れにせよ、ライブビューを完成させるためにはフォーカシングを何とかしないとあれこれ考えているのは間違いないようだ。
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by hiro_sakae | 2007-09-27 23:40 | E,Pen-system関係


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