2007年 10月 20日
第二章でオリンパスが得たものを整理すると
 E-3の登場で、現行第二章でE-systemが新たにボディで得たものが出揃った感があるので改めて整理してみた。




第一章ボディから、第二章へのスタート、特にE-3の登場によりE-systemが新たに得たものは次の通りではないか?(E-330は第一章ボディとする。)

1.超音波モーター式のボディ手ぶれ補正ユニットの開発
2.全点ツインクロスセンサーの多点測距AFセンサー
3.改良によるペンタプリズム型による高倍率ファインダーの実現

そして、この中に私はLVを敢えて入れなかった。E-systemの特徴であるダストリダクションとこのLV。確かにどちらもオリが開発したり先行したものであるがこれはいわば各社DSLRになってから必要とされた技術、あるいはデジタルだからこそ出てきた機能だからである。いってみればスタートのよーいドンは同じタイミングでスタートしたものだ。そして、ここではオリンパスが一歩リードした。

しかし、この各社一斉スタートの部分の何れも他社に先行しながらもE-systemが他社比較であれこれ言われてきたのは、これを相殺する形で他社がAF一眼レフ時代から培ってきた技術や、フォーマットの違いにより不利な部分の差が縮まらなかったことだ。

ぶれ補正に関しては二強はフィルム時代からレンズ補正式を持っておりE-systemにはそれがなかったが、このボディ補正で一気に追いついた。更にその流れで評価したいのは上の2,3だ。

AFセンサーに関しては今回オリンパスは周回遅れを一気に追いつくだけでなく場合によっては抜きにかかる勢いである。少なくとも同じ土俵で比較対象にはなるところまで来た感じだ。更にファインダーに至っては、私自身も通常のペンタ型で他社と比較になるレベルまで持ち上げるのは物理的に不可能ではないかと思っていた。(私がリレー系に期待をしたのはその辺からだ)ところが、これはもうオリンパスの光学メーカーとしての意地というか従来のペンタプリズムの延長線上でこれをやってのけた形だ。

------------------------

冷めた目で見れば、恐らくこれでもようやく他社並みになったと言えなくもない。ただ、AFなどをとれば、キヤノンさんのEOSなどは20年営々と磨き上げてきてあのレベルに至っているのである。仮に、未だ二強のAF能力がオリンパスより総合的に上であるというのを粛々と受け入れたとしても、E-1登場時の二強のAF能力との性能差の開きとE-3登場後のそれとでは明らかにこの4年でオリンパスは「10数年のAF一眼のブランクによる開きを確実に詰めた」というのは言えるのでは無いだろうか。またファインダーにおいてもそれは明らかであろう。(下の記事にも書いたが大きさ云々だけに固執するのなら、E-3はME-1との併用すればAPS-CどころかフルサイズDSLRと同等のファインダー倍率を確保出来る。信じられないが、、(苦笑))

そして、上に上げたぶれ補正、AFセンサー、高倍率確保のためのペンタプリズム改良から、ダストリダクション等の技術を全てオリンパスの独自技術で開発し乗り越えたというのも嬉しいところだ。

とりあえず、E-3の公式リリースが出てぽつぽつでているネット上の記事等をあれこれ見て個々のスペック比較からもう少し引いた感じで全体を見た時に感じたのはそういう今の性能の絶対値比較だけでなく、相対的な差の詰まり方の勢いを見ているとよく頑張ったと思うし、この先も期待出来るなと感じた。他社ファンから見れば、「また、フォーサーズファンはすぐありもしない先の話をして逃げる」と言われるかもしれない。しかし、この期待を感じさせてくれるのもまたフォーサーズの魅力である。

--------------------

加えて、ここでみんなで見てきたように面白そうな特許情報等も見ると、LVでのAFの使い勝手向上、抜本的に見直す超高速連写、時分割の考え方、そして回折限界を超えようとする光学素子など、内視鏡からカメラまで「デジタルで画像を撮影する」システム、オプトデジタル技術で売上げの殆どを稼ぎ出しているオリンパスならではのネタがいっぱいある。

「すまん、AF一眼レフ時代ブランクのハンディもあり遅れている部分もあるが応援してくれたら差は確実に詰めていくよ」という答えをだしたのがE-3とも言えるだろう。何れAFセンサー等(ディチューンはあるだろうが)次期3桁機にもフィードバックされていくことだろう。

E-3の登場は、今のE-systemの到達点を上に引き上げただけでなく、更に次へを期待させるという意味ではやはり意味あるフラッグシップ機の登場であったと思う。
[PR]

by hiro_sakae | 2007-10-20 23:18 | E,Pen-system関係


<< 【特許関係】回折限界突破特許続報      【お知らせ】オリンパスオンライ... >>