2007年 11月 11日
オリンパス的シェア20%への道
 デジタル一眼マニアックの引用記事等をみているとイメージングの大久保社長が5年で20%と言っているのに、本体の菊川社長は30%だろうと発破をかけているようである。最近藍綬褒章を受けた菊川社長、元気である。(しかし、オリンパスに藍とは粋なものである。)
 mixi支店ではこの20%奪取に向けてどうすべきかとスレで語られているようであるが、オリンパスの過去を考えればオリンパスの勝ち戦にはいくつかの特徴があると思うのである。




1.独自性
  米谷さんの言う、「他で売っているのならそれを買えばよい」というものである。カメラで言えばオリンパスワイド、それに続くPenなどは、その良い例であろう。OMやキャップ不要のカプレスカメラで出たXAもそうかも知れない。そして、独自性がより高い、早い話がそのカテゴリーに市場が無い様なものほど、良い。そう言う意味では何と言ってもハーフサイズのPenの様な形が一番良い。また、カメラという範疇から離れればこれの筆頭はオリの屋台骨を支える内視鏡だ。胃カメラから始まり数十年。オリはキヤノンさんや松下さんのように有望な市場に食い込み先行他社の作ったシェアをより良い製品で浸食していくなんていうのはどうも苦手なようだ。

2.大衆性(早い話が価格)
  カメラで言えば、上のオリンパスワイド→当時のライカ等の広角レンズより安く手に入る、Pen→サラリーマンの月給一ヶ月分で手に入るが爆発的に売れた要因を占めているし、その後のOMも二強さんより明らかにお財布に優しかった。

3.光学性能の高さ(Zuiko)
  安いが、光学性能はZuikoを擁し妥協はしないというところだ。安かろう悪かろうでは無いところがオリンパスの良いところである。勿論、一眼レフシステムともなれば性能を追求する高価格帯も当然あるが、低価格帯でもZuikoのクオリティを維持するというのがなくてはならない。OM時代もF2ラインの他に廉価なラインにも28/3.5、35/2.8や50/3.5マクロのような性能では上位ラインに負けない名玉があり楽しめたのも重要である。

4.小型カメラに強いこと
  これはそもそも35ミリカメラの立ち上げとなった、オリンパス35やペン、OMやこの時代のヒット作Trip35,RC,DC,XA,やフィルム時代のμ(特に単焦点)等オリンパスのカメラは小型軽量で高性能なモデルを作るとヒットする可能性が非常に高い。

そして、これらの要因を考えて且つこれをDSLR市場でとなると単純に考えれば、

・Zuiko銘(今はZD)を付けうる高性能レンズで、
・性能を維持しながらもなるべく安く(値段でおっといわせる)
・小型で、且つ他社参入が難しい新しいカテゴリー
に投入するとこうなるのだ。この3拍子が揃えば恐らく何かの起爆剤になりうる。

実際、二強の壁はとてもとても厚い。結局今年もシェア的には二強合算ではシェア安泰、変化無しだ。私はこの二強さんが作ったDSLR市場では1割を安定的にとれるようになれば良いのではと思う。市場拡大分ぐらいはなんとか販売数を伸ばしこのシェアを確保する。そしてここの部分でのシェア拡大は地道にこつこつとやっていけばよい。シェア云々はむしろ既存DSLR市場のシェアが飽和して全体のパイが小さくなった時にオリだけは固定客がいて台数が落ちず、シェアが上がっていくというのでも良いと思うのである。

そして、もう1割は上記を踏まえた他社のフルサイズや、APS-C一眼では出来ない新カテゴリーのDSLRで勝負する。例えそのカテゴリーはDSLR全体の1割しかなかったとしても100%押さえれば1割確実にシェアが取れる。

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となれば、ここで私が、或いは読者の方がコメントで書かれている
フォーサーズの弟分的存在。更に小型で安価なレンズ交換式システムを投入するのが一番である。
・更に小さいサイズの撮像素子と、光学周りを無くして(ライブビューのみ)大幅なコストダウンと小型化の両立。
・APS-Cでは絶対に出来ないサイズ。
と言うことだ。

問題はシェアを取るとなれば値段である。よくボーナスシーズンにデジタル一眼レフ何万円なら買うかと言うのだと未だ5万円以下というのが多い。そして、大きさでは一つ注文がある。レンズだ。コンデジと一眼レフを比較した時に絶対的な大きさの相違もあるが鞄に入れるとなると決定的な違いがある。何か?レンズの出っ張りである。あれがじゃまである。
このフォーサーズハーフではハウジング部にミラーが無いがらんどうを活かしてレンジファインダーのライカ等にある沈胴型の交換レンズを何とかして用意して欲しい。

E-410の筐体を撮像素子をツーサーズ(2/3インチ型)では小さすぎるので面積で半分→ハーフフォーサーズにすれば、それでも今より小さいボディにはなりうる。そしてペンタ部分をごっそり取ってしまう形だからスクエアなボディになる。加えて使わない時はレンズが沈胴してくれればポケットは無理でもバッグには入る大きさになる。

また、私がレンズ交換式にこだわるのは一眼レフの楽しみの中に「撮影に応じてレンズが交換出来る」という真っ当な楽しみ以外にそもそも、「レンズを交換したり、交換レンズを揃える」事自体に趣味としての楽しみが潜んでいることである。高性能なZDズームが揃ってもやっぱりそれだけじゃあという部分だ。この楽しみを得るためには我々は相応のお金以外に、重さや質量のボディを負担せねばならなかった。この「自分の嗜好に応じてシステムを組む楽しみ、揃える楽しみ」をもっと安価に、そしてもっと小型軽量で楽しめるようにすれば目覚める人がいるはずだ。本格的にやりたい人へは兄貴のフォーサーズの世界へ誘えばよい。また、このシステムで極めたいという人が出ればハーフはハーフでレンズをどんどん充実させても良いだろう。

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従って、とりあえずこのハーフフォーサーズの立ち上げボディはE-systemがフラグシップ機&竹レンズの上位機からスタートしたのと逆に普及型からスタートすべきである。こういう感じだ。

・考えられる小型軽量。PenFTを彷彿とさせるスクエアでクールなデザイン
・レンズ装着時に出っ張りのない新型ZDレンズ
・ライブビュー専用
・アダプター使用でZDレンズも使用可能(電子的にも互換性確保)

スタート時のレンズは小梅のハーフ版のような
標準、望遠のセットとマクロと後一本の4本ぐらいでよい。

それで、とにかくボディ+キットレンズで49800円
ダブルズームで59800円ぐらいで
売る。これぐらいやらないと駄目だろう。

もうひとつは、これに加えてあるいは、すっぱり割り切ってコンデジ型のレンズ交換式カメラを作るというのも手かも知れない。

以前に紹介したが、コンデジ型のレンズ交換式カメラというのもオリは特許で2005年に公開している。公開図面は以下の通りだ。
c0036985_10244096.gif

(特許公開2005-354177号、公開図面1より)

今回の趣旨からは離れるが、このユニットを幾つか売りこのコンデジだけはレンズをZDとすればこれはこれでうれるかもしれないし、普及型コンデジ以外オリは全てレンズ交換の楽しみが味わえますよと言うのも良いかも知れない。コンデジの小型の上位機をもし作るとしたら色々バリエーションを作るよりこういうのを作ってレンズユニットを選べる方が作る方も効率的だし、ユーザーも喜ぶような気がするからだ。

何れにせよ、コンデジと今のDSLRをつなぐ新たなカテゴリーをオリも模索しているようであるが、くれぐれも悩んでいる内に他社にやられてしまわないように願いたいものだ。ここを制するかどうかがフォーサーズもしくはフォーサーズ兄弟でDSLRシェアを飛躍的に伸ばせるかの肝のような気がする。
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by hiro_sakae | 2007-11-11 10:29 | 雑記諸々


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