2007年 11月 18日
E-410、510がもう一段突き抜けない理由
  オリンパスが、5年でシェア2割、3割を狙うと言うことでmixi支店でもあれこれ議論がされている。長期的なスパンで見た場合、それはフォーサーズの特性を活かした、或いはオリのDNAを活かしたという視点が重要になってくるだろう。またお互いのフォーマットのハイエンド機同士の比較となれば、そこにフルサイズ VS フォーサーズと言ったフォーマットの差異による長所短所の比較と言う議論も有効であると思う。
  ただ、一方でここに来てE-3のフェア等での状況が種種のブログ等で漏れ聞こえてくるがE-410,510が第二章反転の起爆剤になったものの、二強安泰の潮目を変えるほどには至っていない、、何故かと言う議論をこのフォーサーズの特性や、あるいはそのフォーマットの大小に収斂させる議論は、私はおかしいと思っている。ズイコー、オリンパスのファンであると共に、このフォーサーズという規格に対しても夢?を抱いているものとしては特にそうだ。オリンパスには若干厳しい意見になるかもしれないが、実際出てきている製品に対する評価と、この規格・志向するものに対する評価は峻別されなければならない。




  E-410,E-510(以下総称してE3桁機と呼ぶ)では、オリンパスに求められていた小型軽量化されたDSLRを達成したのが一番の収穫である。またこれに合わせて軽量化が図られた梅レンズ群との組み合わせによるトータルなシステムの小型軽量化も大きいだろう。そして、今年の3月までに2003年秋にE-1が登場して以降、3年半で累計約60万台の販売実績に対し、今年度1年で50万台を達成出来る見込みが立つほどに挽回した。尤も、この3桁機が出た当初は国内シェアも1割を超えこの目標を大幅に超える状態も想像されたが、現状の推移で見ると良くも悪くも50万台は超えるものの、ブレークするというところまでには至っていない。

  一方、DSLR市場はと言うと今年も拡大し今後も2011年頃まではピークアウトせずに拡大を続けていくようである。一つには以前のフィルム一眼レフ生産台数がピークを打った頃には市場にならなかった新興市場国のいくつもがこれらを買える市場に成長していることに加えて、デジカメのフィルム対比持つ優位性、すなわちDPE等のラボ等のインフラ環境に関係なく市場が拡大していることが上げられる。とまあ、つまらない前置きはこれぐらいにしよう。要はシェアを維持するだけでもまだ台数を拡大する必要があるということだ。そして、今中型機以上が注目を浴びているが、長期的にシェアを維持拡大するためには普及型、オリンパスで言えば3桁機がコンスタントに売れていかないと難しい。

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 さて、本題に戻そう。E3桁機はあれだけの小型軽量を訴求してオリンパスのDSLRとしては今までになく売れている。私などは皮肉ではなく、よく頑張っていると思っている。しかし、何故もう一段売れないんだろうと言うことであればそれはフォーサーズ云々でなくE3桁機が「もう一皮むけないとだめだろう」と言う単純なことだ。他社のシェアを食っていくためには他社よりも図抜けた製品を作らないと難しい。自明の理だ。そして、それには新たにオリンパスのカメラを買う人を増やさないと行けない。

 ああ、まどろっこしい。言葉を選ぶのはやめよう。(笑)早い話がE3桁機にはまだシェアをこれ以上吹け上がらせる魅力に欠けていると言うことだ。そしてその欠けている魅力というものはフォーサーズ云々でなくオリンパスのボディ自体の性能がまだ一つなのだ。結論から言うとE-3開発でようやく手中にした新技術を早急にE3桁機に導入しててこ入れをすべきである。E-3より更に上位だとか、何だとか噂があるがそんなことよりもこちらの方が先決であろうと思う。

 先ず、考えられるのは新型AFセンサーのE3桁機への投入である。11点が無理なら7点でも5点でも良い。普及型に何でと言われるが、普及型で多いファミリー用途ではAFは重要である。元々いちいちMFのフィーリングなどよりも、AFですぱすぱ撮れる方がありがたい。また厄介なことに、こういうファミリー用途でコンデジでなく敢えてDSLRで記念に残しておきたいものは子供(動き回る)、可愛いペット(動き回る)、或いは子供のイベント(お遊戯会、運動会、、更に動き回る)は総じてAF性能を要求されるのだ。そして、コンデジとDSLRで一番差が出る性能もこの動体撮影のしやすさである。

 L10が導入したフリーアングル液晶も510後継辺りには入れるべきであろう。使い勝手にはまだまだ改良が必要かも知れない。しかしLVで他社比アドバンテージをすぐ出せるとなればフリーアングルが一番手っ取り早いと思う。そして、この二つはとりあえず手持ちの技術でフィードバック可能である。

 従って、私は難しく考えず巷間改良されたのではと言われているL10やE-3に搭載されているLive-MOSに搭載し直した上で、5~7点測距のE-3型の新型AFセンサーと搭載し、E-510はフリーアングル液晶化する。多少タイムラグがあっても可能であれば何とかE-410までぶれ補正搭載をすべきだろう。光学ファインダーはどうする?これは私はL10方式のマグニファイヤーを同梱でいくしかないだろうと思う。欲を言えばL10と同じ様な形状で且つE3桁機のファインダーに合わせて見やすさをチューンしても良いと思う。もし、更に光学にもこだわりたいという人がいればそれは、別の中型ボディで吸収すればよいことだ。現行のファインダー+ME-1でいけばファインダーの小ささも他社のD40やキスデジとの比較においてはどっこいどっこいである。(笑)キスデジのファインダーがMFで難があるからといって売れていないわけでもない。

 そして、大切なのはこれらを改良した上で価格は据え置きとすることだ。何のかんの言ってもD40が売れたのは価格によるところが大きい。ペンタが頑張っているのも効果的なキャッシュバックと実売価格の安さによるところが大きいからだ。

 上に書いたような今手持ちの技術をフィードバックするだけのバージョンアップ。これでやってみて、「ただのマイナーバージョンアップやんか」と3桁機の更なる持ち上げに何も寄与しないとなれば、それはその時になって初めて「何でE-410,510がもっと売れないんだろう」と根っこを考えてみるべきであろうと思うのである。むしろ、またどうせ新機種にするならLVのAFをもっと洗練されたものにしないといけないとか、何か更に小型化しないとと技術を煮つめている間、今の3桁機をだらだら続けていくことだ。来年は、キスデジ、D40の更新時期に入り、ソニーのα100も後継機が満を持して投入される。であれば、3桁機に少なくともオリが今使える技術をフィードバックしておかないと下手をすればまた元の木阿弥になる可能性が十分ある。それで、何で売れないんだろうと言われたらそれこそ、伸男が可哀想である。(苦笑)また、それでやっぱりフォーサーズだからだろうかと言われたらそれはおかしい。それは単にオリンパスの商品の売り方、作り方が下手くそなだけだ。

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 ようやく、ダストリダクション、ライブビューと言った機能に加えてAFも新たな売りに加わりそうになってきた。この年末ではE-3もそこそこの存在価値を出せるところにまで来た。去年電器メーカー2社の参戦と共に世界的にもDSLR戦争が本格化と言われた。去年はまあ各社エントリー、そして今年は中型機のそれ、とりあえずメンツが出揃ったぜと言う段階とも言えなくもない。むしろ、フォトキナを控える来年こそ各社普及型リニューアルが目白押しであり、中型機以上ではフルサイズがこのままシェアを拡大するのか真価を問われる年になる。

 瀕死の状態から、ここまで盛り返してきたのには、オリが挽回する時に他社の普及型発表の裏年であったというのもあった。これはこれであの状態から挽回するには悪くない戦略であったと思う。そして、E-3は今回他社とガチンコでチャレンジする。3桁機が売れない、小型軽量ボディが評価されていないかどうかはむしろ来年各社が出す新機種に、オリもバージョンアップしてこの3桁機をぶつけ「どうだ」とチャレンジしてからでも遅くはないのではないかと思う。

 何れにせよ、既存のマウントユーザーからの乗り換えを期待出来ない、AF一眼レフ時代が無いためにMF一眼を知らない世代には一眼レフメーカーとしては馴染みがない、このブランクのために店頭での売り場面積、露出度も少ないと言ったハンディを持っている中で今のシェア以上の3桁機が今のスペックでブレークしないのは私から見れば当然である。何でこれ以上売れると思っていたのか聞きたいぐらいだ。(笑)
別に、これ以上売ってくれと思っているわけではない。しかし、そういう疑問が出てしまう、わかっていないとしたら、オリファンとして非常に不安だなと思ったからだ。
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by hiro_sakae | 2007-11-18 11:09 | 雑記諸々


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