2007年 12月 23日
と言うことで、ZD35マクロと梅の与太話
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E-3, ZD35/3.5 Macro
ISO AUTO
Oly-Studio 2




 この秋に出たフォーサーズのレンズカタログの最新版のマクロレンズの章のトップの写真は前までのZD50/2.0マクロと交代して、この35/3.5マクロの作例が上げられていた。数少ない?現行ZDの単焦点レンズ群の中でも唯一の梅ラインということで恐らくこれを読んでおられる方の中にもこの35マクロのオーナーの方も少なからずいらっしゃることだろう。マクロに限らず、その他汎用でも取り回しの良い小型軽量なレンズとしての性能も高い。雑誌等でもZDの優秀なマクロレンズとしてよく取り上げられている。

 さて、今回の与太話はこの梅マクロの梅の話である。久しぶりに某板に書き込みをしたのだが、このブログでもZDのSHG, HG,SGの正式名称でなくもっぱら松竹梅でグレードを呼ばさせている。派生形として読者の方がコメントで命名してくれた、第二章以降の新型の小型の梅に関しては小梅と呼んでもいる。ここのブログで松竹梅を使い始めたのは2005年の2月にオリからF2通しのプラチナリングのズームレンズ群(確かこれの発表当時はSHGと言う呼称は無かったように記憶している)が出た際に、松竹梅を使った。今では、結構オリファンがレンズのグレードを言う際に松竹梅が一般化しているようであるので、まあ皆考えることは同じなんだろうなと思っている次第だ。(苦笑)

 私が、この松竹梅を使っていて気に入っている点がある。某板に書いたことと重複するが改めて書いてみたい。元々、松竹梅はおめでたいものとして並列してあるものであり、本来松、竹、梅自体に上下の関係や序列のようなものはないのである。ところが、これを飲食店(寿司屋とかどんぶり屋さんか?)である時から、特上、上、並の呼称に変えて、松竹梅の並び方をこれに当てて使い始めたのがそもそも、松竹梅に序列がついたはじまりらしい。実際にはそう言う意味では別に松竹梅でなくても良かったのだがそうなったということだろう。お店によると松竹梅に変えて懐石や和食のコースなどでは雪月花をあてている様なのもある。

 知り合いの寿司屋のおやじに聞いた話では、特上、上、並となるといかにも並は頼みにくいとかの他に、例えば特上と並の共通のネタでも並はグレードが落ちるのでは無いかと言ったイメージがあるので、これを入れたようである。

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 ZDはデジタル専用レンズとして一からフォーサーズのために設計されたレンズである。勿論防塵防滴の有無や、開放を明るいところまで使えるようにするとなればそれだけ高価にはなる。そして、この開放値と、防塵防滴の有無でグレードが決まっている。しかし、私としてはおよそレンズは使ってなんぼの視点に立てば、トータルな性能はMTFがどうたらとかもまあ大事ではあるが、小型軽量の取り回し、コストパフォーマンス等総合的に判断されるものであり、そう言う意味では、価格というものさしではグレードとして差があったにせよ、SHG,HG,SGまあ直訳すれば、特上、上、並という分け方よりは松竹梅の方が気に入っているわけである。

 実際、SHGより取り回しの良さは明らかにSGの梅の方が勝っているし、ウェルバランスという意味では竹が一番かもしれない。その辺は松には松の、竹には竹の、梅には梅の良さがあると思うのである。

 例えば、盟友であるライカなどはこのグレードをズミルックス、ズミクロン、エルマリート、エルマーという銘で分けている。エルマーはズミクロンより開放F値は絶対に暗いし、またお値段も安い。しかし、だからといってエルマーはライカの並品で大したこと無いと言えば異論のあるエルマー使いもおられるだろう。(笑)エルマーだ、ズミクロンだという前にライカとしての品質の上での区分けであり、ZDにおいても、ZDとしての満たすべき性能の上での区分けであると思うからだ。実際、OMの時代にもF2ラインと、49ミリ径で揃ったラインと二つあったが、28/3.5の様に暗いながらもOM28mmの看板となったレンズ、35/2.8、50/3.5マクロ等の実力派が並んでいる。そういうものである。

 本当は松竹梅よりもっと格好良い呼称があれば良いのだが、、(笑)

 そう言う意味においても、この35マクロは防塵防滴が無く、小型軽量を突き詰めた分開放F値も3.5ではあるが、EX-25併用による超接写、或いはEC-14等との併用でも馬脚を現すことなく、正に小型だけどZDを名乗るに値する「梅の矜持」を具現化した名玉と言える。これの存在が梅を「単なる並品、廉価レンズ」にせず、ZDの可能性のうちの「小型軽量とコストパフォーマンスのフロントエンドを担う1グレード」として位置づけられるものにしていると言える。

 フォーサーズの魅力は色々あると思うが、その中でもこの松から梅までZuikoDigitalを名乗るレンズは、デジタル専用として一定以上の性能をユーザーが期待出来る、一種のクラスレスの部分がその一つであると思うのである。そして、それを体験してみるには格好のレンズではないかと思う。
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by hiro_sakae | 2007-12-23 16:51 | ZD35 Macro


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