2007年 12月 31日
今年の最後に、やはり言っておきたいこと(3/3)
マウントアダプター利用をズイこれでは割と抵抗無く扱っている。マウントアダプターで銀塩MFレンズを使うことに関してはフォーサーズの思想と矛盾しないかという点については先日既に記事として書いたのでこれを参照して頂ければ幸いである。



特に、ズイこれではフォサーズレンズ群の根幹をなすZuikoDigital及び、Leica-Dに呼応するものとして、メーカーさんが純正アクセサリを用意してくれたことを良いことに(苦笑)これらの先達とも言えるOMのZuikoやLeica-Rも戦列に加えている。ぐるぐるぼけを味わうと言った次元でなく、実用戦力としての位置づけでだ。前回はやや、思想的なメンタルな部分で記事を書いたが、今回はまた違ったアプローチでこれらの諸先輩を戦力に加えるところを話してみたいと思う。(結局脱線してまとまりがなくなったが、、

1.フォーサーズ規格の根本に戻る
 デジタル、特に撮像素子とフィルムの特性の違いを考慮してデジタル専用システムとしてフォーサーズが規定されているのは承知の通りである。そしてその際の質量の目安として、小型一眼レフの機動性を損なわないことや、画質においてもそれをクリアーすることを念頭に置かれているのも周知の通りである。また、ここで想定するフィルム一眼レフのイメージがOMであるのもフォーサーズHPのエピソード他関係者のご発言で窺えるところだ。

 フォーサーズのHPを見てもこのデジタル上考慮すべき特性のクリアー、すなわちテレセントリック性の確保がその基本にありこれを実現するために、骨格となる部分、すなわち、センサーのサークル径に対しマウント径はその2倍というのが規定されている。またフランジバックはテレセントリック性確保のためには長ければ長いほど良いだろう。そして、これに一つの制限が加わる。すなわち従来の一眼レフ(ここでは35ミリフィルム一眼レフの意味)にサイズを抑えるというものである。もし、この制限がなければ、35ミリフィルムの対角線の2倍の大きなマウントとそれに見合った深いフランジバックのボディを作れば、オリの言うテレセントリック性を確保したボディが出来るはずである。ただ異常におおきいものになってしまうわけである。

 と考えれば、フォーサーズが4/3インチという現行サイズの撮像素子の小ささになっているのは、テレセントリック性を確保することのみが理由ではなく、従来の一眼レフと同じ質量に収めた上でテレセントリック性を確保するためにこのサイズになったと言うことだろう。

2.妄想、どうやってあのサイズに縮めるのを決めたのか?まずセンサーサイズ?

つまり、小型一眼レフ並にするためにセンサーサイズを小さくするのはわかったがなぜあのフルサイズの1/2のサークル径にせねばいけなかったのかという疑問は残るのである。例えばAPSのサイズでその2倍のサークル径のマウントでは何故いけなかったのかと言う問題である。フォーサーズのHPを見ると、「フォーサーズシステムの高画質性の基本にあるのは、イメージサークルに対して約2倍の直径を持つように規定されたレンズマウント径です。この余裕を持ったレンズマウント規定により、レンズ設計の自由度が大幅に増し、小型化を確保しながら画面周辺部でも光がほぼ真直ぐイメージセンサーに届けられ、シャープでクリアな描写性能を実現。最終的には結像性能そのものを飛躍的に向上させることが可能になるのです。」と書いてある。

この文章の書き方であればまず、フォーサーズという撮像素子のサイズが規定されている。すなわち、フィルム一眼と同じ画質を得られるぎりぎりの小ささの撮像素子のサイズを先ず決めた上で、そこから逆算して作ったというイメージである。つまり基点はセンサーのサイズとなる。これだと、純粋に35ミリ一眼レフ代替に必要な画質というものからサイズが決まり、結果的にフランジバックも決まり、そして結果的に現在のマウント径も決まったという話になる。

3.妄想2,先ず決まっていたのはボディ等の質量ではないか?

私のようにアダプターをがちゃがちゃやっていると、先ずOMと言う一つの質量の理想があり、これを維持した上でテレセントリック性を維持するにはどれぐらいの大きさのセンサーが必要か?そして、そのサイズで求められる画質は確保出来るかという流れではないかと妄想するのだ。従って、まずOMを理想型とするなら、一眼レフのボディサイズやレンズのサイズを規定しシステムの要となるマウント径が先ず決まる。

理論結果としてサークル径×2倍=マウント径の公式は変わらないが、先ずマウント径が先にある程度OMを想定されたと考えるわけである。アダプターをがちゃがちゃしている人ならわかるが、フォーサーズとOMのマウントの内径、外径ともほぼ同じである。OMレンズにアダプターをひっくり返してフォーサーズ側をあてがっても内径にOMのレンズの出っ張りがぴっちりとはまる。横から見るとマウントの爪の厚さと位置が変えてあるのでOMのレンズはフォーサーズにつかないが、爪に至るまでの厚みの寸法は目視ではほぼ一緒である。

加えて、マウントアダプター自体がOMの7mmエクステンションチューブのボディ装着側のパーツを替えればほぼフォーサーズのアダプターが自作出来るのではないかと思われるような形である。

4.妄想3,フォーサーズセンサーの決定にOMレンズが使われたのではないか?

つまり、私の妄想では従来のフィルム一眼レフと同じ質量に集約してDSLR専用システムを作ると決めた段階で様々な検証を行うためにOMマウントがベースになった。テレセントリック性を確保できるのであればセンサーは大きいに越したことはない。多分(やってみるまでもなかったかもしれないが)、フルサイズセンサーでは既存のフィルムレンズ(OMレンズ)では全て駄目だったのであろう。そして徐々にサイズを詰めていく過程の中で画質的にも満たせるあのサイズに決まったと。センサーサイズの2倍のマウント径でなく、マウント径の1/2倍として見た結果あのサイズになったのではと言うことだ。

そして、これらの検証の一種の副産物としてあのOMアダプターの推奨絞り表が出来上がったのではと考えるのだ。いくらユーザー本意のオリンパスとは言え、既にOM発売時ですらディスコンになっていたレンズも含めてわざわざおまけの品につける付録表の為にあれだけのデータを検証したとは考えにくいからだ。カバーしているレンズの多さもさることながら、ズームレンズに至ってはズームの焦点域による推奨範囲の変化まで網羅している。

加えて言うなら、フランジバックは長ければ長いほどテレセントリック性の確保は有利であるはずであり、フォーサーズは約40mmでOM対比約6mmフランジバックが短くなっているが、これを別に短くせずOMと同寸の46mmにはせず縮めてきた。勿論短くて済むのであれば短いほどレンズの小型化には寄与する(広角側)。しかし、それを言えば(そしてこの程度の寸法であれば)マウント径ももう少し大きくしても良かったはずである。しかし敢えてマウント径はそのままとし、フランジバックを詰めてきた形である。

真相はヤブの中である。しかし結果的にマウント径を変更せず、フランジバックだけ6mmほど短くしたことにより、マウントアダプター作成に過不足無いフランジバックの差が出来また、ディスコンのレンズに対する販促品の付録としては異例の推奨絞り表が添付されて出てきた形だ。実際にあの推奨絞り表の絞り範囲では現状(実絞り等の制限を除けば)不満無い画像が撮影出来また、実用許容ということであればあの絞り表のプラスマイナス1段ぐらいは使えるというのはネット上でユーザーが様々な作例と共に実証しているところでもある。

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5.ある種の性能を持ったレンズではフォーサーズ利用はむしろ向いている

OMレンズに関しては制限があるものの、上のような妄想と実際の使用においてきちんと使えば実用戦力に充分使えると思える。APSがフルサイズ利用において便宜的にその周辺をカットしたものとすれば、フォーサーズはそれより更に周辺をカットしている。解像度において周辺部分に問題があるものはここで救われる可能性がある。

一方で、中心部分のみを使いそれをフルサイズ以上に拡大して利用するわけであるから当然本来のフィルム利用以上の高い解像度を要求される。35ミリフィルムで言えば像面解像度で半径11mm程度の部分が優れたものが要求される。逆に言うとここが優れたレンズであれば、周辺部分と中心部分の光量の差や解像度の差が激しくてもフォーサーズでは使える可能性が高い。個人的にはフォーサーズでの利用においては画角が倍になる見返りとしてこの周辺光量の低下のデメリットはフルサイズやAPSで流用出来るより低減出来ると思う。一方で周辺云々でなく全体の(元のサイズから行けば中心付近の)解像度の高さは要求される。

そして、何故にフィルム時代にここまで突き詰めたのか不思議に思うが過去の各マウントで名を馳せたレンズの中にはこれをクリアーしてくるものがあるのである。OMのF2レンズ群などはその典型だし、それ以外でも1から2段絞れば威力を発揮するものがある。


とまあ、ここで理屈をこねても仕方がなかろう。(笑)この辺を許容するか否かは多分に個人的な思いが左右するからである。
私は、それをメーカーが想定したかは否かは別にしてフォーサーズが各種アダプターにより往年のマウントのレンズを(画角等の差異はあれ)再び隠居から現役へカムバックさせる可能性を持っていることを嬉しく思っている。デジタル専用のDSLRの理想を追うシステムの上であればなおさらである。過去の銀塩マウントとは冷たい言い方をすれば様々な理由により生き残りに失敗し、或いは代替わりをさせられ檜舞台から去ってしまったマウント達だ。不運にもそういうマウントの中でエースとして登場しながら忘れ去られようとしているレンズがいる。そういうレンズをまたお飾りでなく一緒にフィールドに持ち出し、舞台は違えど戦力で使えるというのは私も、そいつもお互いに?楽しいことだろう。

正邪でいけば、Jadowなんだろうが私は、彼らの存在がフォーサーズというシステム
の魅力を語るに当たって、ネガティブなものでは無いと思うし、きちんと働いてくれる
以上はズイこれ的にはZD,Leica-Dの正規メンバー同様等価に扱っていきたいと思う。
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by hiro_sakae | 2007-12-31 13:15 | 雑記諸々


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