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2008年 01月 20日
【特許関係】敢えてフォーサーズという縛りをはずし、、
  つまり、こういうことだ。フォーサーズは既存のDSLRカテゴリー対比、システムとして小型軽量且つLV等デジタル技術を駆使した文字通り「従来の一眼レフカテゴリーの代替としてのDSLRシステム」を突き詰める。これがオリンパスの言うコンベンショナルなDSLRのシェアを上げる正攻法。これで少しずつシェアを確たるものとし、オリンパスの最上位システムを構築する。最上位と言っても他社システム比明らかに小型軽量なシステムである。

  そして、フォーサーズと言えども既存のDSLRマウントの範疇でコンデジとDSLRをつなぐ第三のシステムは出来ないという仮定に立てば、と言う話だ。オリンパスでDSLRでなくデジタルカメラという範疇でラインナップ全体を見た場合
E-system
ミュー
FE
がメインラインである。業界云々でなく先ず自社を考えた場合、このミューとE-systemの差は大きい。加えてパナももしFZを将来的にL10等が吸収していくとしたらその下のラインとLシリーズはカテゴリーが空く。いわゆるGRD程度。ミューでは飽き足らないが、E-systemでもポケットに入れてGRDの様に持ち歩けないという意味では「それでもでかい」という部分である。

  それぞれ、特許として公開されているのはかなり前。オリの方はここでも一度紹介させて頂いた。

パナ特許
【公開番号】 特許公開2006-119498
【公開日】 平成18年5月11日(2006.5.11)
【発明の名称】 カメラシステム
【出願日】 平成16年10月25日(2004.10.25)

オリ特許
【公開番号】特開2005-354177(P2005-354177A)
【公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【発明の名称】カメラ
【出願日】平成16年6月8日(2004.6.8)

である。形状はパナはGRDと言うかGX100に近い形。オリは薄型タイプに近い形である。どちらも2004年に出願され、公開は2005年12月と06年の5月。丁度この出願から公開の間にオリとパナはフォーサーズでタッグを組んだ形だ。

さて、ボディタイプは想像しやすいパナの方を例に取るとしよう。先ず頭の中でGRデジタルをイメージして頂きたい。そしておもむろにスイッチを入れると、丁度GRDのレンズを覆っている蓋の部分がかしゃっと開く。そしてそこに丁度GRDのレンズぐらいの大きさのレンズより少し長いものを差し込む。出来上がりは丁度GRDのレンズが出ているのと同じぐらいの大きさである。

オリンパスの場合は横にスライドさせてつけはずしする形だ。

どちらも共通するのはこれはレンズ交換式デジタルカメラでなく、
「レンズ+撮像素子一体交換式デジタルカメラ」であるというところがミソである。
そして、それぞれこのユニットとボディの連結の仕組みや、防塵、保護構造に工夫を凝らしているが基本的な考え方、アイデアは両社一緒だ。

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私が、最近話題になっている「DSLRとコンデジの間を埋めるカメラ」を素人なりに妄想していて両社がアプローチは違えどこの撮像素子一体交換型デジカメの特許を出していたことを思い出したのは、パナソニックの最近出たこの特許である。

【公開番号】 特許公開2008-10773
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【発明の名称】 固体撮像素子およびその製造方法
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)

既に、パナソニックが発表している従来のマイクロレンズに代えて回折現象を応用した無機質のフィルターでマイクロレンズの代替を図るものだ。これにより監視カメラや屋外カメラで特に重要となる耐候性が格段に向上するほか、マイクロレンズ一つ一つの特性を変える事が出来る。従って、テレセントリック性云々などと言ってられない、DSLRではあまり無いような超広画角で且つ周辺の画角が垂直よりずいぶんと寝てしまうような入射角でも光量を確保するようなスペシャルな特性を持たせることが出来るようだ。

これの実施例で書かれているレンズでも周辺画角が大きく傾いており、撮像素子特有の周辺光量の低下に対しても、従来のマイクロレンズでの集光よりも約7倍の集光効率が上がるとのことである。

このある意味、レンズ側の入射角等の特性に応じて(極論すれば)いかようにも対応出来るスペシャルな撮像素子を仮にデジカメに応用するとした場合、これを現行の「レンズ交換式」システムに応用したら魅力は相殺されるだろう。良くも悪くも厳密にそのレンズの入射特性に対してマイクロレンズ一つ一つの特性をチューン出来るので、例えばAと言う画角のレンズにベストにチューンしてしまえば、Bと言う画角も違い入射画角の特性も違うレンズにはそぐわない。何れにせよ、ある特性に対して「決め打ち」となる部分においては、現行のマイクロレンズと同じであるからだ。

レンズ交換式というシステムを前提にすれば、撮像素子固定、レンズ可変となるので変動要因であるレンズ側で入射角等の変動幅を極小にする方が理にかなっている。従ってフォーサーズのテレセントリック性確保(=レンズ側の入射角等の特性を一定幅に揃える)というのはDSLRシステムではベストとなる。

従って、この新型撮像素子のベストの利用方法は必ず同じレンズとセットで使って交換するという形である。Aと言う超広角レンズにはA’の撮像素子、BにはB'の撮像素子といった具合である。そしてこの撮像素子の特性をぎりぎりまで追いつめて、それぞれ従来の撮像素子では無理な「小ささ」までレンズ+撮像素子ユニットで作り上げると言う形である。

問題はコスト的にどうかと言うところであろうが、どう考えてもセンサーサイズはコンデジに近いサイズになるために少なくとも撮像素子込み込みで現行E-systemの梅同等かそれ以下押さえられればいいのではないか。
また、現行のレンズ交換式でコンデジライクな小さいレンズ交換式デジカメを作るより素人考えでも下記の様な様々な利点が考えられる。

1.ボディ価格を安く上げられる。
 撮像素子はレンズ側にある。また、ぷるぷるのダストリダクション機能もレンズと撮像素子は1ユニットで密閉されているので不要である。当たり前だが、ペンタ部もいらない。
 また、DSLRの場合は、レンズが交換されても厳密なフランジバックやマウント面と撮像素子面の平行等様々な精度が要求される。これが一体になればコンデジと同じであるので工場出荷時にそれぞれ微調整でセットすれば良く、この小さいクラスで上記精度を確保することを考えれば一体型の方がうんと精度的にもコスト的にも楽なはずだ。

2.ボディを安くできる分、バリエーションを揃えられる可能性
 ボディが割安になれば、例えばGRDの様なボディとか、望遠を使う時はオリのSPの様なグリップの付いたネオ一眼型のボディとか、或いはボディはおまけのように極力小さくしたものとかバリエーションが作れる。こだわる人は木製ボディというのも可能だ。(笑)

3.撮像素子だけ買い換えるという可能性
 画質アップとかとなれば、とりあえずこのレンズユニットだけ買い換えれば良い。ボディ毎買い換えるよりは安くなるようになればかなりインパクトは出る。

4.センサーサイズを変えればレンズユニットの多様性
 要は電子的に接合する部分(便宜的にマウントと呼ぶ)に互換性があればよい。従って少し大きく且つ高くても良いが高画質をと言う人には通常サイズより一回り大きな撮像素子との組み合わせのものを用意しても良いと思うのだ。

5.そして、これは小さい撮像素子だからこそである。
 いくら量産が効くと言ってもコンデジサイズの撮像素子でやればこそ、これをフルサイズでやっていてはとても高価になってしまうだろう。(笑)

6.更に、妄想するならこれこそフォーサーズと同様オープンマウントでやって欲しい。
 出来れば、内視鏡を例に出すまでもなくこういう箱根細工的精密品の製造は光学と共にオリの得意のするところであるし、両社ばらばらでなく、共同してこの新カテゴリーカメラを共通マウントで出して欲しいと思うのだ。

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 恐らく、画質だけをとればフォーサーズや既存のDSLRシステムの方がベストなのは言うまでもない。そして、そこが一番重要であればフルサイズからフォーサーズまで揃う既存DSLRのシステムからチョイスすれば良い話である。空前のブームと言われるDSLRの一番の問題点はこれだけ売れているにもかかわらず、デジカメ全体に占めるDSLRのシェアとしては前回ブーム時から殆ど変わっていない、1割程度で推移している。逆にフィルム一眼時代になかった、携帯電話のデジカメ利用も分母に入れれば実際の「静止画撮影可能デバイス中の一眼レフのシェア」はむしろ後退している感すらある。

 個人的には、ペンタをはずしてみたりあれこれしたところでレンズ部分を交換するという仕組みそのものを見直さないとコンデジと比較しうる小型化は無理ではないかという気がしてきたからだ。そして、コンデジ、少なくとも小型ネオ一眼程度の大きさまで小さくしてようやく、「画質云々とは別次元のシステムとしての存在意義」も出てくると思う。これを買う時に比較対象がD40やE-410でなく、GRDや、キヤノンのGシリーズになるような形だ。少なくとも今の延長線上で可能な大きさでは、ユーザーが「ポケットや小さな鞄に入る程度の大きさ」とか「もっと気軽にもちあるけるもの」と言われれば性能以前にその段階でDSLRは選択肢になり得ない。

 加えて、最後に付加したマウントが共通であれば言うことはない。当然、パナのレンズはLeica-Dであり、オリンパスもこのデジカメのレンズはOlympusでなく、Zuiko-Digitalであることは言うまでもない。

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E-systemはE-systemで従来の35ミリフィルム一眼の機動性を継承するシステムとして充実させ、そしてそのサブとして、フィルムカメラではなし得なかったような小型のレンズ交換システムを作り上げられのなら、ここの互換性を確保するメリットよりむしろばっさり別々にした方がより特徴が際だつような気がしてきたからだ。E-sytemがOMの継承とすれば、この新システムは当時のフィルム性能で一番小さいものを追い求めたPenの継承者の誕生だろうか?仮にここに互換性が無くとも、このOM-Penのそれぞれの継承者のコンビが出来れば、実際にフィールドに出て行く撮影者には強力で且つ可愛いくてCoolなメイン、サブシステムが出来ると思う。そして、手にとって見れば、そこにはどちらも我らがZuiko-DigitalがLeica-Dがつぶらな瞳を輝かせていると言う案配である。(あー、また浪花節入っちゃよ~笑)

で、これぐらい飛べばかなりシェア変動しそうだと思うんだけど、、。


by hiro_sakae | 2008-01-20 23:36 | オリ特許関係


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