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2008年 02月 02日
PMA,フォーサーズ陣営目立った動きなし諸々
  2007年に第2章に入り陣容を整え、年が明けての初の節目となるPMA2008。フォーサーズ陣営は、オリンパスがE-3,E-510のファームウェアによる機能追加と、シグマの新レンズ二本投入だけという、事実上「動きなし」と言う結果になりそうだ。
  噂されていたように、フォーサーズ陣営以外のDSLR各社は二強、ソニー、ペンタックス共普及型モデルを一新。2,3月にモデルチェンジだ。




  例年3月下旬の直前、2月下旬か、3月上旬に行われていたPMAが1ヶ月近く早まったためだろうか?フォーサーズ含めサプライズにかけるPMAに終わってしまった感が強い。

  キヤノン、ニコンの普及型のモデルチェンジ発表も入れ替えサイクル通りの既定路線で、むしろ噂に出ていたEOS5D後継、或いは新ラインと言ったものやD3より高画素版が出るかと言ったような、個人的に注目していたこの二強のフルサイズ戦略の次の一手というものは結局何ら動きがなかった。ペンタックスも、去年K10D以降機種入れ替えが無かったために機能追加と共に順当な入れ替えでむしろ、ティザー広告の盛り上がりから考えれば良く言えば手堅く、有り体に言えば地味な感じであろうか。

  そう言う意味では、フォーサーズ陣営の現行機種ボディは一番古いE-410も去年の春の発売であり、ボディに関しては一昨年のリベンジも兼ねて、秋のフォトキナ辺りがフォーサーズの新型ボディの一つの目安になるのだろう。順当に考えれば秋はアバウトで言えばE-410,510が出て1年半、二強の普及型モデルの入れ替えサイクルとほぼ同じである。これに加えて中型ボディの何らかのサプライズがあるかどうかというところだろうか?

  また、気になったのはシグマが今回久しぶりにフォーサーズ用のレンズを出してきたことだ。厳密に検証したわけでないが、何となくこのシグマ、パナ、オリンパスのレンズの発売(と言うよりも公式リリース時期か)を見ていると、ZDが魚眼以降新リリースが無かった時期をシグマが続けてリリースし、穴を埋め、パナが出たら、オリが出しという感じで3社で途切れないような形で出ていることだ。

  これから妄想すると、春まではシグマのレンズがリリースされ春になり既に発表されているZDの松標準ズームと来ると、ひょっとすると夏秋はパナソニックのLeica-Dでズミクロンマクロが出て続けてZDで後半つなぐと言う感じでZDの100マクロ他単焦点レンズリリースの開始も春の竹標準が出て、ズームラインの発売が終わるまでお預けになるのかなと言う気もしてきた。
まあ、特にZDレンズの場合は何となくレンズの発売時期が「微妙にそのシーズンに使うには間に合わないちょっと遅れた時期」にリリースされるというジンクスがあるようなので、、(笑)また、Leica-Dのズミクロンに関して言えば恐らく、L-10発売時に今後のLeica-DレンズはコントラストAF対応で出していくという発言があったのでこの対応でリリースが予定より遅れているのかもしれない。個人的にはボディはまあ想定内であったが、レンズはやはり何か一本ぐらいはZDでアナウンスぐらいはあっても良かったかなと少々残念な気持ちだ。思い直すとすれば、シグマの10-20のOEMではないかと言われていた梅の広角ズームが今回シグマから10-20がリリースされたことで、これとは別にもう一本ZDとして出る可能性が高まったことだ。

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  余談ついでに書くと上で敢えて触れなかったソニーだ。ご存じのようにソニーは今回ペンタミラー型でミラーをティルトさせてオリで言うライブビューA搭載機を今回出してきた。各社がDSLRのライブビューを撮像素子で行うライブビューに進んでいる中で敢えてオリが事実上E-330以降「お蔵入り」させたこの方式を投入してきたのである。

  オリンパスのライブビューAと比較して優れている点はLV-A用のセンサーへ光を導く際にハーフミラーを使っていないため、LV-Aにおいて100%の光が到達する点である。スペースの制約上、撮像素子用に比較すればうんと小さいセンサーにならざるをえない部分は変わらないものの高感度での視認性はこちらのほうが良いはずだ。そして、各社採用しているライブビューとの比較においては、LV-A同様位相差AFが使えると言う点が一番だろう。と言うよりも極論すれば、このLV-A型ライブビューを敢えて導入する理由はこの位相差AFの為と言っても過言ではない。

 一方で、このLV-A型には欠点も存在する。(それは恐らく、オリがLV-A型の進化をあきらめた理由とも重なる部分もあるだろう)
ソニー型で言えば、これは既にいくつか指摘されているように、
・構造上ペンタミラー型のファインダーでしか利用出来ない。従ってペンタプリズム型等光学ファインダーの見えを突き詰める(中型機以上)機種には搭載が出来ない。
・また、それ故視野率100%は無理。
・撮像素子と同じ性能のセンサーを使うのも大きさ的に無理
と言うことで、ペンタミラー型の普及型DSLRに限定されたライブビュー方式にならざるを得ないと言うところだろうか?

 そう言う意味で、私はこのソニーの方式がどれくらいユーザーの評価を受けるのか興味を持っている。
位相差AFを使えれば、LVを殆ど使うユーザーが増えるのか?或いはそれでもやはりメインは光学ファインダーを使うのか?はたまたこの「ほどほど感」が受けるのかである。

敢えて「ほどほど感」と言ったのは、この方式の欠点は現行の技術でのウェルバランスである一方で、
・光学ファインダー性能だけを取れば明らかにペンタプリズム搭載機に劣る。
・位相差AF方式が可能なLV-B単独機(EVF+液晶LV)が出れば、LV性能は明らかに劣る。
と言うことだ。

下に、乱暴に組み合わせを考えると

1.アイレベルの見えが松(光学ペンタプリズム)、LV梅(現行のLV-B)
2.アイレベルの見えが竹(光学ペンタミラー)、LV竹(LV-Aの位相差AF)
3.アイレベの見えが梅(EVF), LV松(LV-Bの位相差AF)

となる。今は3のパターンが市場にない。しかし、3のパターンも登場し、1と3がお互いの欠点である、
1はLV時のAFをコントラストAF方式等を更に改善して使い勝手向上。
3はEVFデバイス等の性能向上により使い勝手向上。
と上下から攻めてきた場合に、2方式は中途半端にならざるを得ない気もするからである。

最後に、色々あるが全体としてもやや既定路線範囲内、新味にかけるPMAと言った印象を受けた。尤もこれは別記事で書いてみることにする、、

by hiro_sakae | 2008-02-02 11:59 | 雑記諸々


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