人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2008年 02月 08日
【特許関係】そうか、やはりここに行き着くのか
  オリンパスがどうやら、光学ファインダーを無くしてでもライブビューB方式で位相差AFを実現出来るDSLRを考えているらしいのは、特許からうかがえる。液晶ミラーやスリットミラーはすぐに出るとは思えないが、平行して様々な工夫を発表しているハーフミラーによる回動方式であれば何とか出てきてもおかしくは無い雰囲気だ。




  一方で、ご存じのようにソニーは敢えて撮像素子以外のセンサーを用意するライブビューAに近い方式を今回提唱してきた。本来のライブビューの長所とも言える「実際に撮影するセンサーで画像を視認する」というのを捨て、使い勝手の利点を取ったものだ。

  オリの方式は、その点本来のライブビューで且つ位相差AFを行う。しかし、その代わりに光学ファインダーが無くなる。これだけを比較するとどっちもどっち、トレードオフのような感じ。フォーサーズの新機種である以上、小型化にも限界がある。確かにファインダーは変わるがこれで二強にはまだ遠くとも、それ以外のメーカーから少し抜ける程度のシェアアップが期待出来るかは疑問だ。しかし、オリンパスが敢えて光学ファインダーを捨てる代わりにもう一つサプライズを付加してくれるとしたら、、私がここで単独方式、光学併用などと勝手に分けていた一連の特許が一つに結びつきそうなものが出た。個人的にはこれが出ればシェアが動くかもしれないと思う。

E-330リリースを待ったかのように2006年春からどどっと出てきて去年から続々公開されているこの位相差AFライブビューによる光学ファインダーレスのカメラ。そして、今回はその続きで2006年7月に出願されたもの、、

【公開番号】 特許公開2008-28546
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【発明の名称】 動画記録可能なデジタルカメラ

いよっ!待ってたぜ、、と言う人もいるかもしれない。
そう、E-systemについに動画撮影対応のレンズ交換式カメラが導入されるかというものだ。

カメラの形式は当然レンズ交換型。
形式は一番オーソドックスなハーフミラー回動型(振動、衝撃対策型)でライブビュー時はハーフミラーが撮像素子7:センサー3に分光して位相差AFを同時に行う形だ。

静止画撮影の場合は、撮像時にハーフミラーが回動し、全光量が撮像素子に回り撮像を行う。ここは、従来のものと同じ。

動画撮影は、二つのパターンに分かれる。
通常モード、(高速)動体撮影モードと呼ばれるものは、上記のライブビュー状態で動画撮影を行ってしまうものである。動画撮影中のAFは位相差AFを利用する。

もう一つは
超高精細モードと呼ばれるもので、これはハーフミラーがアップしコントラストAFを使って行われる。AF追随では通常モードには劣るものの、全光量を撮像素子に送るほかハーフミラーで生じるであろうごくわずかな屈折影響等も排除し高画質最優先で撮る際に使うモードである。

これらは自動設定も可能であるほか、ユーザーが好きな方も自由に選べるようだ。

-----------------

私は、光学ファインダーとの併用を想定しているのではと思っていた、コントラストAFと位相差AF併用の一連の特許、すなわち、コントラストAF用でない通常の位相差AF用のレンズをDC、超音波モーター等モーターの特性とレンズの特性に応じてボディ側の駆動でコントラストAF対応する特許等はこの辺を想定しているのかもしれないと思った。

これらの特許上ではボディ製造前のレンズ情報はボディ内のROMに書き込んでおき、ボディ製造後の新レンズはレンズ側に情報を持たせるもしくはファームウェアバージョンアップで対応するようだ。

これで、レンズを装着するとボディ側でコントラストAFの対応度を松竹梅の3ランク程度で判別しそれぞれの特性で最大のコントラストAFでのパフォーマンスを出す仕組みのようだ。

何れにせよ、このラインの新型で3桁機と一線を画す例えばE-30などで出ると妄想すると
・光学ファインダーレス
・その代わりに上質高精細の液晶ビュー(うまくいけば+EVF)
・E-3と同等の11点全点ツインクロスAFセンサー搭載
・新型Live-MOS搭載
・MF対応のぶれ補正搭載
そして、
・高速位相差AFによる動画撮影(通常モード)と
・コントラストAFによる超高精細動画撮影モード

が搭載されたカメラとなる形か。

うーむ。しかし、ZDレンズで撮る動画の世界とは、或いはZDレンズで撮る高精細モードの動画とは一体どういうものなのだろう。おまけにこれならやろうと思えば(物理的には)、ツァイスのプラナーで娘のお遊戯を手ぶれ補正付きで撮るとかも可能ではある。(笑)

うーむ、やっぱこれは本当に出たらいいんじゃないだろうか。この春フォーサーズ陣営以外が全て出した一連の普及、中型機よりはサプライズがある。二強は次のサプライズはどちらかというとフルサイズ方向で出そうな予感だし、、、
やってくれればうれしい。

by hiro_sakae | 2008-02-08 00:08 | オリ特許関係


<< パナ、140dBの超ダイナミッ...      と言うことであまり物欲はそそら... >>