2008年 05月 26日
フォーサーズとは関係ないが、、
 デジタル一眼レフマニアックあたりを見ているとそろそろ、今年後半に向けて新機種の噂が出ている。発表自体は下のライカなどと同様6月から7月になるのだろうか。かねてからの私の妄想というか、予測では、、




 フォーサーズと棲み分けとなるフルサイズDSLR関係の動きが出てきそうだ。噂が続いていた5Dの後継機もいよいよでるようであるし、ニコンの方もD3Xなどという噂がある。これに秋と噂されているソニーのフルサイズDSLRが絡むところだろう。

 とくに、これらのフルサイズの新型機登場後のフルサイズ機のバリエーションの布陣とその下限価格がどの辺まで下がり、どれくらいのシェアをとるかと言うところか。当然タマ数と選択肢が増えてくるわけであるからフルサイズフォーマット自体のシェアは上がるはずである。私の関心事は、その時にどこのシェアが一番食われてしまうのかに一番注目している。

 例えば、それは自社のAPSのハイエンドが減り、自社マウント間でのフルサイズーAPS、すなわち、上級と普及の狭間の仕切が動くという形をとるのか、あるいは、APSのシェアが減るにしてもどこかに偏るかである。例えば、キヤノンはローエンドフルサイズと40Dでは明らかに40Dが食われる一方で、D300は逆に「APSでのハイエンド機」を求める受け皿的存在となり、シェアを維持すると行った感じである。逆に言えば、二強+ソニーに関しては、今年のフルサイズ発表と、来年の代替わり等の趨勢を見れば、ようやく各社システム内のAPSの位置づけがはっきりしてくると思う。(本音が出てくるという感じか)

 それは、フルサイズ移行への便宜的なものであったのか、類似として所詮そのマウントの中では精々中型への以降までの「プアマンズフルサイズDSLR」と言う位置づけになるのか、或いはきちんと単一マウント上のダブルマウントとしてそれぞれフラッグシップレベルの機体を揃えるのか?今まで比較しようにもフルサイズ側の品揃えが少なく判然としなかった部分のメーカー側の本音が見えてくるような気がするからだ。

 後は、うがった見方をすれば各社の台所事情も絡む。ニコンは、今年DSLRの出荷伸び率を7%と言うDSLR全体の伸び予想をかなり下回る計画にした。利益率重視で行く戦略のようである。一方で、キヤノンは強気の計画。計画だけをみればキヤノンとニコンではかなりのシェア差が出来る。実際発表当時の新聞記事によればニコンの発表には記者の中から「事実上の(キヤノン)に対する敗北宣言か」と言う厳しい意見も出たという。

 二強はDSLRが売れまくりこれが売上げでなく、収益にも大きく貢献するようになった。事務機等カメラ以外の部門でも稼ぎまくっていたキヤノンも、今では営業利益率の4割をカメラで稼ぐ形になった。これまでの最高益更新の原動力だ。そして前期久しぶりに減益へ、ニコンと違って売上げ、収益規模も大きいキヤノンにとって最高益更新の復活にはDSLRも伸ばさないわけにはいかない。またそれはニコンとて同じ、D40等の低価格機投入によりシェアを伸ばしたが、一方でD300やD3が商売になるようになれば、こちらの利益率の高い商品にシフトし、在庫リスク等も考えれば普及型機も含めた台数伸び率はむしろ抑制するというのは理にかなっている形だ。

 勿論、これには、ここに来ての円高やサブプライム問題による今までDSLRの主要顧客であった先進国を中心に景気が不透明になっていることが絡む。キヤノンさんの強気計画は現在需要が盛り上がりつつある新興国を中心に売上げを大きく伸ばそうというもの。ニコンは手堅く利幅で儲けようと言うところか。そして、その際にコアにDSLR戦略が位置するのは当然だろう。今まで両社のデジカメ事業の収益の牽引役として引っ張ってきたDSLR,しかし裏を返せば短期的にはそこの収益を「大きく当てにしないといけない」依存体質も出来上がっている。

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 と言う、業界を取り巻く環境の中でDSLR事業を引き続き各社の牽引力として成長させる意味でも今年度は重要な年である。投資家も注目している。加えて恐らく今年度はDSLRが初めてフィルム時代からの年間出荷数記録を塗り替えようかという年である。そして、この新年度を迎えるにあたり、二強が今年後半~来年に力こぶを入れて注力しようとしているのは何か?そうそれは更なる普及型のてこ入れによる台数アップや、APSではなく、フルサイズなのである。

 何だかんだ言っても、そのマウントのシステムを構築する、一眼レフシステムである以上長い時間をかけてつき合い、自分のシステムをこつこと育てたいとなれば、「やっぱりフラッグシップ機と同じマウントじゃないとまずいでしょう」と思うのはここだ。人間もそうだが、こういう困った時にどこに一番リソースを割こうとしているかにやはり「本音」が出る。(笑)

 恐らく、これで競争が始まればフルサイズ間で価格競争と同時に色々な性能アップが図られるに違いない。今まではそこがあいまいだったが、例えば、
・フルサイズ特有の周辺光量の低下を目立たなくする技術や仕組
・フルサイズフォーマットでも耐えるレンズ技術の開発
等がしのぎを増すはずだ。そしてこれらはフルサイズのために特化すればするほどAPSにとってはあまりありがたみのないあるいは、あまり必要のないものも出てくる。メーカーが「APSは所詮普及型や、開発途上国向が主戦場だ」と割り切ってしまえば、はなから下位機種への転用はあまり考慮しなくなるかもしれない。

 APS,あるいはフォーサーズというフォーマットの存在により、フルサイズの魅力は魅力として撮像素子が小さいが故のメリットがあるのだというのを実感したユーザー、超望遠の世界、あるいは花マクロや気軽なスナップなど被写界深度が深い方が良いシチュエーションの方がむしろ多い。そして、小型である等々。加えてAPS対比と言うことで見れば、フォーサーズは上から下までフォーサーズマウントのために、フラグシップ機の性能水準が上がれば、それが普及型にまで「フォーサーズユーザーとして等しく」恩恵が受けられる度合いが高い。

 部品も同じフォーマットで共用出来れば、上だろうが下だろうが売れれば売れた数だけ単価も下がる。安くてしょぼいのは困るが、同じ品質なら安くて困ることもない。またフラッグシップ機用に作られた松レンズとて、そのままの画角でどの機種でも使える形だ。

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 結局、フルサイズもAPSも突き詰めれば、レンズもそれなりに2ライン用意するか、APSだけの利用を考えれば重いレンズを使うことになる。結局、ニコンとキヤノンの一番おいしいのを味わおうと思えばボディ、レンズともフルサイズ用にいくしかないということではないだろうか?もしくは、そこそこで割り切るという形かもしれない。

 と言うことで、ここでフルサイズが伸びて各社の中型機ボディ以上はフルサイズ一本で十分であると言うことになった時こそがフォーサーズの立ち位置が段々と見えてくるような気がした。私的にはここで何度も行っているようにメインストリームとしてはフォーサーズが一番フィットしているので、これをメインにした上で、マウントアダプター遊びやサブとしてフルサイズが安くなってくればこれを入れても良いかなと思っている。そう言う意味では早くフルサイズの新型がバンバン出て、型落ちのフルサイズが廉価で購入出来るのを待っているところだ。E-systemはオリのためにも無理しても必ず新品を買うことにしているが、他社の場合はこころおきなく中古で安く買おうと思う。
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by Hiro_Sakae | 2008-05-26 00:22 | 雑記諸々


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