2008年 06月 21日
今日は与太は与太でも
与太としては、久しぶりに真面目な話を
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E-3, ZD14-54/2.8-3.5
ISO AUTO
CaptureOne 4



フォーサーズは、フォーマットがフルサイズ比小さいために同じ画角のレンズ同士を比べると絞り値で二段分相当被写界深度が深くなる。ここから「フォーサーズはぼけない」と言う話になりこのぼけないが気になり出すと頭にこびりつくことになる。

私のようにお散歩したりしながら葉っぱだ何だ身近なものを手の届く距離で撮ることが多いと、どうしても全画面シャープにと言うわけにもいかず、また色々な余計なものもはいってくることもあってこのぼけとはつき合って行かざるを得ないところだ。

しかし、実際に撮りだしてみると同じ事実でも裏返し、すなわち「同じ被写界深度で良ければ、絞りを二段分絞らなくて済む」と考えると別にそんなに欠点の様に扱うものでもないと言うことに気が付く。例えば、ポートレートのような場合によくこの特徴を欠点としてあげられる場合が多い。ポートレートの様に、人物(顔だけでも良いが)ぐらいの大きさの被写体でしかしてある程度距離をとらなければいけないんだけど、主題以外はぼけてくれた方が良いというシチュエーションの方がむしろ少なくて、普通は同じ被写界深度を得られるならよりシャッター速度が稼げたり、あるいは同じ絞り値でより深くピントが合う方が便利であることの方が多いと思うのである。
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例えば、この下の葉っぱ。花でも同じだが特にこういうものは実際の撮影に関しては静止していることはない。正確に言えばぱっと見つけた時は静止しているようでも実際にファインダーでのぞいて見るとわずかな風でふらふら動いているものである。

今日は、曇ってかつ日陰となるとこの場合だと両方ともISOは800まで上げている。下の葉っぱなどはそれでシャッター速度は1/100だ。こういうぶら下がり具合のものは微妙に動く。(笑)つまり、シャッター速度をこれ以上落とすと、被写体ぶれが起きてしまう。ちなみに、絞りはF4だから開放から半段絞りと言ったところだ。もう一段ぐらい実際は絞りたいところだがまあシャッター速度と折り合いを付けるぎりぎりと言ったところか?

これをフルサイズでとろうとなると、同じF4のままでは多分被写界深度が薄すぎてめちゃくちゃシビアになるか、葉っぱ全体のピントの行き渡る範囲がちいさくなってしまう。これと同じ程度の被写界深度を得ようとするとF8まで絞りシャッター速度を1/25まで落として、それでも被写体ぶれを起こさない一瞬を気長に待つか、あるいはISOを3200まで上げるという形だろう。D3などを見ているとフルサイズではISO3200に上げてF8と言うのがスマートなのかもしれない。

また、例えば同じマクロレンズとなった場合。ZD50は開放F2である。しかして開放にしたとて、フルサイズの100ミリマクロで言えば一番とろけさせても「F4相当ではないか?、フルサイズのF2~F4のぼけを効かした絵はとれまい」とよく言われる。確かにそうである。しかしそれがどうしたと言いたい。(笑)

何故かわからないが、マクロレンズ等でも雑誌等のレビュー的なものでは「これでもか?」と開放絞りというか、開放縛り?で作例がアップされていることが多い。レンズの限界性能を見るという意味では確かに理にかなっているのかもしれないが、実際にこういうぼけを効かしたネイチャーマクロの元祖とも言える木原和人さんの写真集などを見ても、50マクロ、100マクロで開放絞りからと言うのは少ない。またあってもそもそも開放絞り自体がF3.5やF4のレンズが多いのである。

従って、ZDの特に竹以上=開放からフルスロットル状態で使えると言う場合に、同じ画角同じ開放絞りのフルサイズのレンズとの比較では二段分とろとろぼけの分が使えないと言うのはフォーサーズとフルサイズの得失を考える場合にそれほど目くじらを立てる部分ではないと思うのである。

特に、開放から周辺光量まで含めフルサイズ対比十分に実用になることを踏まえれば絞らなくて良い分、実際の撮影上の差異はさらにないと言える。そうなるとむしろ、同じ被写界深度で二段分シャッター速度が稼げるというメリットは大きい。また、逆に言えばフォーサーズとフルサイズのこの同じ被写界深度でシャッター速度をより稼ぐという観点から見ればこれをイーブンにするためには、フルサイズの方はフォーサーズより2段分ISOが稼げてちゃらと言うことだ。

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まとめてみると、
・ZDの特に竹以上においては、これからも頑張って開放から四隅まで常用に耐える水準を維持すれば、被写界深度の深さをデメリットとしても最高で2段以上は拡がらない。最高で、、と書いたのはフルサイズで開放絞りからZD竹以上レベルのものを出せるレンズを装着すればと言う前提があるからだ。ここで常用では1段絞るとなれば、カタログスペックは2段差でも実用では1段差になるし、2段しぼればちゃらだ。そして、フルサイズで開放からぐいぐいいけるレンズのお値段と重量?を考えればご予算的にも、体にもZDの方が良いと思う。

・また、この裏返し、すなわち同じ被写界深度なら2段シャッター速度が稼げるというメリット。これが今までフォーサーズはメリットとして充分享受出来なかったとも言えよう。なぜならそのメリットを相殺されてしまうほど、フルサイズの方が高ISOの実用範囲が伸びているからだ。常時二段以上高ISOでもフルサイズの方が「使える画質」となればこのメリットは消失する。E-3のISO1600とD3のISO6400。微妙である。(笑)D3の方がまだ勝っている感じかもしれない。厳しい言い方だが、ここの部分はフォーサーズのフォーマットが小さいからでなく、面積比に応じた高感度の格差→同画質でISOの感度差が2段差までまだオリが詰め切れていないというところか。これがE-3のISO1600とD3のISO6400ならさすがに、負けないぜとなればここの部分に関してはフォーサーズのメリットがくっきりすると思う。もっとも、E-1誕生時からE-3までの改良度合いを見れは何れ詰めてくると期待している部分だ。

そして、地味ではあるがこういう期待感が持てるのも、そもそもがフォーサーズのフォーマットで専用に一から作られたZDレンズの素性の良さにあることは疑いがない。今日持ち出したZDの14-54ズームはE-1と同時に発売されたいわば最古参。もうじき発売から5年はたとうかというレンズで、ボディの方の画素数が5MPから10MPに倍増したにもかかわらず、画素数の増加に追いつけないと言う破綻の気配すらない。壊れていなければ更に5年後のE-xのボディでも元気に現役で活躍しそうな勢いである。むしろ、こいつのポテンシャルはボディの成長と共にまだまだ顕在化する余地があるのではと、その時々の新しいボディを使うたびに感じるのである。
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by Hiro_Sakae | 2008-06-21 21:27 | ZD14-54 & II


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