2008年 08月 07日
既存の1ユーザーとしての、マイクロフォーサーズへの対応
 まあ、あれこれ書きつつ、そして皆さんのコメントやメール等を読みつつレスもせずに申し訳ない。これらレスに代えて、うだうだ考えていた、「で、俺は一体どうするんだ」という至極ナマい話である。つまり、悩ましいのである。その筆頭はずばりこれからレンズへの投資をどうするということだ。



 前提として、私はマイクロフォーサーズは当初は確かにE-420より更に小型の今DSLR利用層ではない人たちへのエントリー向けで出るものの、将来ファインダーの件さえクリアーされればフォーサーズマウントよりもポテンシャルが高い→数年スパンで見れば何れこれにフォーサーズ全体が収斂されてもおかしくはないと考えている。

 現状においても、望遠域や動体撮影等光学ファインダーでないと困るという部分をフォーサーズに求めていない利用者たとえば、
・元々、そう言うところは利用範疇にない
・そう言うところはニコンさん等別のシステムを併用している
と言う方であれば、マイクロフォーサーズで充分事足りるだろうし、既存他社DSLRユーザーのサブ用途であれば、はなからそういうところは既存のメインシステムで賄っているのでこれまたマイクロフォーサーズで十分であるという事になるからだ。

 と言うことを考えた時、フォーサーズマウントのレンズを投資するのを少しためらう自分がいるのである。言い換えれば、オリンパスやパナソニックの思惑通りマイクロフォーサーズが順調に育てば育つほど、フォーサーズと主客逆転する日が遠からず来るのではと言うことだ。

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1.現状から考えるフォーサーズレンズのマイクロ対応の予定
 発表では、既存レンズはマイクロで対応出来るようにアダプターを用意するとなっている。これはただの筒でなく当然電子的にも結合するもの。フランジバックも調整され、フォーマットの大きさも一緒であるから当然画角等の変更もない訳である。

 しかし、ホワイトペーパー等を見ればこの結合による利用は保証するもののマイクロの持つ機能全てを利用出来ることは保証していない。恐らく既存レンズが既に持っている機能については従来のボディ同様使えることは保証するが、マイクロ特有のものについてはダメだと言うことだろう。

 一見、問題ないようではある。

2.マイクロボディのハードウェアによる既存レンズの制限
 しかし、マイクロのボディ側には既存ボディには無い制限や拡張機能が付与されていることを忘れてはいけない。重要なのは下記の2点だ。

i ) マイクロのボディに位相差AFはなく、ミラーをおくスペースがないため将来的にも位相差AF  が置かれる見込みもない。

ii ) 上記AF方式の変更と呼応してコントラストAF時の速度改善と将来の動画対応のためにマ  イクロマウントでは新たに2本増設されており、現行レンズにはこれがない。

 ii)に関しては、アダプターの既存レンズ接点側は従来通りの9点でボディ側は11点にはなっているが、これはあくまで接合するためのもので、もともと9点の信号でやりとりしているものがレンズそのものから11点で信号が出るわけではない。

3.これを合わせた上での現状での既存レンズの想定される使い心地

  先ず、現状でコントラストAF対応がされていないレンズ、中にはコントラストAF対応自体が難しいレンズもあるだろう。何れにせよ「元々コントラストAF対応していないレンズ」をマイクロに接続した途端にコントラストAF対応が付加されると言う保証はない。現状は少なくとも不明である。従って、このまま何の手だてもされなければ現在コントラストAF対応しているレンズ以外は既存レンズの全てがマイクロ上ではMFでしか使えない形になる。(当然光学ファインダーはない。)E-3と組み合わせてご自慢のSWDも何の役にも立たない。

  加えて、もし某かコントラストAF対応をしたとして(既存レンズで既にコントラストAF対応をしているものも含む)、方やマイクロのレンズは付加された2本のピンもフルに使った新方式でのコントラストAFが使えるが、既存レンズではそれは使えない。

  勿論、電子的に結合されているので実絞り測光になるとか、撮影情報が反映されないとかそういうことはない。そこに嘘はない。しかし、たった一点だけ、このAF時の使い心地においては既存レンズはマイクロ上では制限を大きく受ける可能性がある。一点ではあるがこれは非常に大きい。

4.結局既存レンズを活かせるのはフォーサーズボディ、そしてフォーサーズボディをいつまで  続けてくれるのだろう?

  と言った漠然とした不安が、皆さん盛り上がっている中で水を差すようで申し訳ないが消えないのである。マイクロと、フォーサーズの違いは極論すれば光学ファインダーと現行の位相差AFを必要とするかしないかだけの差であり、もし、マイクロでこれに実用上問題ないEVFとコントラストAFもしくは新型のAFが搭載されればフォーサーズの立ち位置は急速に消えていくからだ。

  「ただ、竹や松のレベルを使うには光学ファインダーだけでなく、バランスの取れたボディも必要ではないか」と言う意見もあろうが、フォーサーズでマイクロ並みの小型ボディは不可能だ。しかし、マイクロで松や竹とバランスする大きなボディを作るのは簡単に出来る。小さくしなければいいだけだからだ。

  実際、馬鹿な私はE-420のペンタ部とマウント部の出っ張りをばっさり落とした上で更に数ミリ薄くなったボディのラインをE-420上でなぞりながら、「これは本当にコンパクトになるな」と思った。そして、おもむろにE-3を取りだして、「まあこの際だからフラッシュもいらないか」とあのおおきなペンタ部の固まりと前に付きだしたマウント部の固まりをばっさり落とし、厚みがまだあるがその分厚みはこの程度としてグリップ部のえぐりを若干緩和させたラインをイメージしなぞってみた。

   現状だと背高のっぽな感じのあるE-3がスクエアになり、、結論から言おう。めちゃくちゃ これはこれで格好良くて、渋い。(笑)もし、ライカがE-3をベースにマイクロ仕様を作ったらこっちの方がMにそっくりになりそうな丁度良いあんばいの寸法である。マイクロでもきちんと作ればフラッグシップ機として風格のあるボディは作れると思ってしまった。つまり、将来的にはフラッグシップ級から普及型の超小型ボディまで作ろうと思えば既に「ベースの筐体はある」ということだ。

  おおっと、脱線した。話を元に戻そう

5.で、Hiroはどうするんだと言う事に関しては、
   この辺が見えてくる間は、個人的には現行フォーサーズへのレンズ投資はウェイティング かなと言うのが正直なところだ。皆既日食ツアープレゼントは別にしても、そろそろ松を一本ぐらいとか、その前に50-200をSWD化するかとか、9-18に手を出すべきかと下期予算を悩んでいたところであるが、趨勢を見極めたいと言うところか。
   極めて、個人的な経験としてはブログ開設時に少し書いたように私は、OM707登場時に MFのOMレンズからオートフォーカスのオリンパスレンズへきっちり乗り換えて全て棒に振ってオリンパスを一度辞めたというトラウマを引きずっている。別にオリを攻める気など毛頭無い、私の見通しの浅はかさ故である。

今回趨勢を見極めるという事の具体的内容は

先ず、、恐らく年内にも出そうなマイクロ機が実際に出て互換性を保証するとか言うアダプターの実物が出てきた際に、どの程度の互換性が保証されているかと言うところだろう。そして、実際に実機に付けた場合マイクロの純正レンズとコントラストAFで差が出るのか、出ないのかという点。

次に、マイクロが登場後恐らく新システムの立ち上げであるからオリ、パナともレンズのロードマップ的なものが開示されると思う。その際に、それらからマイクロにどの程度のレンジやグレードを実際に持たせるのかをメーカー発表でなく、自分の頭で意味を咀嚼してみたい。

その為に、恐らく多分間違いなく(笑)マイクロには先ず手を出して自分で試せるものは試すことになるだろう。予想通りのポテンシャルを秘めたマウントであるなら手持ちの梅と、E-420以下を投入してでもマイクロにこの部分は多分シフトしてしまうだろうなと、、、。竹とLeica-DとE-3は使えなくなるわけでは無いので、使えるだけ使いつつ、このレンジもマイクロに行くかはたまた別の道を歩み、オリンパスはマイクロに収斂させるのかを決めていきたいと言うところだ。

まあ、本音で言えば、ぶっちゃけで「Hiroさん、もしユーザーさんの反感とかそういうの考えなくて良いのなら、オリは何れマイクロに収斂させて、仕切直しをしたいんですよ」とかそういうのがあればそれでも良いかなと思うくらいだ。(笑)こちらも、仕切直しを即出来るだけありがたいというところもある。(嫌みとかでなく、本音の話である。)

もう、OMのAFレンズに全部シフトした上ではずれてしまい、(笑)だからオリンパスやめたるわいとメーカーのせいにしてやめちゃうほど、若くもない。かといって、「なるようにしかならんし」と
成り行き任せに達観出来るほども年老いてもいない。ただそれだけのことだ。まあまた、あれこれフォーサーズ絡みで悩む楽しみが一つ増えたと言うところか。

もし、全面的ポジティブ論の多い中で同じお悩みを持たれる方がいたら、ここでも折に触れてフォーサーズとマイクロの関係については取り上げていくつもりなので、一緒に楽しんで頂ければ幸いだ。
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by Hiro_Sakae | 2008-08-07 21:44 | E,Pen-system関係


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