2008年 08月 31日
マイクロフォーサーズへの最初の挑戦者はサムスン、2010年春リリース
英国のAmateur Photographer誌とのインタビューでサムスンテックのExecutive Vice PresidentのLee氏が明言。Samsung's hybrid system のリリース予定時期は2010年春。



フォーマットはAPS-C.マイクロフォーサーズと同様に、動画撮影もだ。ファインダーは、通常のデジカメと同様の背面液晶に加えて、EVFを導入すると言うことだ。そして、手ごろな価格で入手出来るものだけでなく、プロフェッショナルクオリティに達するものもこれでやりたいとのこと。
その他、既往DSLRでは重い、大きいという不満の解消等マイクロフォーサーズと言及している点は重なる。

ボディ、レンズ等はマイクロフォーサーズよりわずかに大きくなるが、その分マイクロよりも(APS-Cであるから)大きなフォーマットを使っているところが利点だと言うことだ。

どこかが来るとは思っていたが、「来たかサムスン!」というところだ。2007年の日経紙に出た世界シェアでは、今まで日本勢とKodakの独壇場であった上位5社にはじめてサムスンが食い込んできた。今の情勢で行けば今年も入るのは確実。また、日本勢3社の中で恐らくオリンパスが6位になり、パナソニックが3位あたりに上がるとすると、5社の顔ぶれはソニー、パナ、サムスンの電器メーカー勢に、Kodak、そしてカメラメーカーはキヤノン1社となる。日経などでもデジカメが去年来ここにきてまた価格下落が加速している一因にワールドワイドで見た場合の電機メーカーの拡販を上げていた。

尤も、日本では既にソニー、パナソニック以外のメーカーも含め競争激化によるデジカメ価格下落は経験済みでオリンパスの大赤字を出したが、撤退したメーカーがあることはみなさんも覚えているところだろう。あの淘汰が更に大がかりに繰り広げられるのだろうか?

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コンシューマー用カメラの頂点としてのレンズ交換式カメラは最初はレンジファインダー式カメラで始まり、次にメインプレーヤーは一眼レフに取って代わり今に続いている。そして、このメインプレーヤーの変化はカメラ業界でのメインプレーヤーの交代、ドイツ→日本と重なる。

特許関係をつらつら見るようになって思ったのだが、この一眼レフのファインダー或いは、ミラーを含むレフボックスの機構、そしてこれと組む位相差AFのしくみや、これら「余計なもの」をぎゅうぎゅうおしこみながらあの容積に収める様々な機構等は各日本企業が考えられるあらゆるアイデアを出し尽くしている感がある。これらの技術と、実際にそれらを量産しうるノウハウを考えれば、これに1から挑むというのはブランドイメージ云々の前に高い非参入障壁を作っていると言えるだろう。

だから、新たに参入したメーカーはソニーは部門毎買い、パナやサムスンは提携したり、共同開発をする。もしくは、ボディのみOEM供給を受けたりせざるを得ない。フィルム一眼レフ時代にまがりなりにもボディを自社開発していなかったメーカーが、既往のメーカーの力を借りずにオール自社開発のボディをつくることは事実上不可能な状態であるとも言えよう。そして、それが長らく日本のカメラメーカーが一眼レフで君臨し続けた力の源泉とも言える。

そして、マイクロフォーサーズが新たに切り開く、レンズ交換式デジカメの場合はここの非参入障壁がなくなる。ここのコメントでもいくつか出ていたが、コンデジが作れるメーカーであればDSLRとは比較にならないくらい容易に参入出来るということだ。

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サムスンもやってくるということは、遅かれ早かれここに他のメーカーが来ると言うことだ。2010年の春と言うことは、1年半後である。ブランドイメージと合わせて、先行逃げ切りが出来るかどうか?今の情勢でいくと、少なくともPhotokinaでコンセプトモデルでPMAでモックアップで製品は来年の夏、秋なんていうもたもたした展開ではなさそうではあるが(苦笑)、ここは一気呵成にいって貰いたいものである。
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by Hiro_Sakae | 2008-08-31 08:15 | E,Pen-system関係


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