2008年 10月 04日
オリンパスの寺田さんのインタビュー
  最近、マイクロフォーサーズ等でも小川本部長等のインタビューが出ていてが、今回のDpreviewでは久しぶりに寺田氏のインタビューが出ていた。寺田氏と言えば、古くはスペインでのインタビューでまだE-3の影もない頃に色々夢のある話をされたほか、E-410登場時には再構築とも言える第二章のボディ、レンズのラインナップの商品戦略を練った人として出ていた。何れにせよ、E-systemを取り巻くオリの登場人物?の中では有名どころの人の一人だ。

  今回Dpreviewのインタビュー記事はここ。既に、色々紹介されているがオリファンとしてフォーサーズ、マイクロフォーサーズの展開を考える上で気になった点をあれこれ書いてみたい。




1.今回のモックアップについて
  これが、完成形というのでも無いようである。むしろオリンパスのマイクロフォーサーズのコンセプトに則って、最低限必要なパーツ等を内蔵して小型した場合どうなるか作ってみたと言ったところだろうか?これに対して現在開発中のデバイス等も含め更に付加されるか何かあるようだ。恐らくEVFなどもパナ版EVFとは別のオリオリジナル版とも言えるものを作るのではないかと言う気がした。オリはご存じのように、内視鏡等医療事業部門等も含め、カスタムの撮像素子やEVFを開発設計する能力を持つが、自前の製造部門は持っていない。どこかのメーカーと組むのであろうか。或いは、我々が想像もしていないようなものを要素研究を終えてあれこれ試作しているのかもしれない。

  PMAではもう少し詳細が開示されるようだが、製品リリースにはまだ時間がかかりそうな感じ。恐らくどういうコンセプトでどういう製品として仕立て上げるのかという詰めも含めまだオリ内部でも色々議論されているのであろう。レギュラーフォーサーズと一体でフォーサーズを考えているオリとしてはまあ当然の部分であろう。

2.フォーサーズレンズのコントラストAF対応について
  これは、順次現行フォーサーズレンズに対してもコントラストAF対応にすべくファームウェアのバージョンアップをしていくようである。レンズによっては、コントラストAF時の性能にばらつきがあるのかもしれないし、一度に全部というのではないようであるが、一本でも増やすための努力はしてくれるようである。

3.フォーサーズのセンサー供給元について
  これは、個人的には興味をもったところ。寺田氏の発言によれば現在はパナソニックの撮像素子を使っているが、これは今後もこれ以外のものを使わないと言う意味でないというところ。私も、個人的にはこれはありだと思う。パナソニックのLive-MOSの安定的な供給という意味では、恐らくマイクロフォーサーズ登場により担保されたと言える。従って、マイクロフォーサーズとフォーサーズの3桁機等、性能だけでなく、ロット数や低価格が要求される部分ではLive-MOSをメインで使い、スペシャルな機種では多少コストアップでも違った撮像素子を搭載すると言うこともあるかもしれないからだ。

  マイクロフォーサーズの様なレフレス形式を含む「レンズ交換式カメラ用」の撮像素子市場が、事実上キヤノン、ソニー、パナソニック、サムスンに牛耳られつつある中でこのバスに乗り込みたい撮像素子メーカーはあるはずである。少なくともマイクロと違いフォーサーズの方はオープン規格でもあり、現在参入しているメーカーに限ってもパナソニック以外に撮像素子メーカーはいくつかある。この辺は今後も注目していきたいところであるし、マイクロと併存していくフォーサーズというものを考えた時その存在意義を含め「Live-MOS+α」のセンサーがあることはメリットのある話だと思うからだ。

4.E-xxでの動画対応について
  これは、読んでのとおりなさそうである。また動画対応に関してはフォーサーズでなくマイクロフォーサーズでの対応をメインに考えているのだろう。肝心のE-xxの撮像素子に関しては開示は無かった。恐らく、G-1に搭載されたLive-MOSと同等のものが搭載されるのは噂から見れば間違いないのだろうが、、

  私は、今回のE-xx機が販売されること自体よりも、これによりE-3が現在、本来のプロ、上級者向けだけでなく、3桁機からのステップアップ層の取り込みも担わなければならない役割(例えば、コストパフォーマンス、価格設定等)がはずれて、次期E-3ではフラッグシップ機としてとことん追求した機種として純化されるのではないかと期待しているからだ。

5.ZDマクロや、マイクロのレンズ等の開発について
  小川本部長の発言でも、ことボディに関してはフォーサーズと、マイクロフォーサーズでは共通する部分も多く、そんなに負担にならないという発言があった。レンズに関しては他社もAPSとフルサイズとあるのでそんなに違いは無いと言うことであったが、今回のインタビューではもう一歩踏みこんだ発言があった。
  一つは、マイクロの開発に関しては従来のフォーサーズの開発グループに加え、コンデジのSPシリーズ等の開発部隊がこれに加わっているかのような示唆があることである。当然、この中にはSPシリーズ等のレンズを開発するグループも含まれている。例えばこれらレンズ非交換式のカメラの場合は、年に何度かモデルを更新するたびにそれにあわせたレンズを1から開発し直す。(例ではSPであれば倍率をあげたズームが出るたびに1から作り直す。)

  一方で、レンズ交換式の場合は一度一つのレンズを設計すれば、新型ボディをだしてもレンズ自体はそれに伴い設計し直すわけではない。むしろ現在SP他これらのレンズを開発している部隊(が合流すれば)レンズの開発に関してもフォーサーズ、マイクロ双方平行することに関しては我々が思うほど負担にはならないような印象を受けた。

  逆に、別のところで、フォーサーズシステム開発の過程での様々な新技術や特許等はマイクロフォーサーズや、コンデジ等にも生かされているとのこと。逆に言うと高倍率ズームや(オリには欠けていたが)高級コンデジ等を開発する代わりに、いわゆるμのコンデジ以外は、オリの開発部隊がフォーサーズとマイクロに最注力してくれるのかなとも思ったものだ。

  また、ZD100マクロはロードマップに残してある以上、絶対に作ってくれるようであるが今年中に出るなどと言うのはだめなようである。ひょっとするとE-xx登場時に一緒に何か発表があるかなあとか淡い期待をつないでいたのだがこれは残念。いい加減早く作って欲しいものだ。

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 何れにせよ、マイクロの動向、そしてマイクロ登場後の次期E-420,520の立ち位置、そして、フォーサーズ、マイクロをまたがる「オールフォーサーズのフラッグシップ機」として次期E-3がどこまで進化?をとげるのか?来年こそが新たな正念場のような気がした。
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by Hiro_Sakae | 2008-10-04 22:10 | E,Pen-system関係


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