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2008年 11月 30日
何のかんのと
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E-300, ZD35-100/2
ISO AUTO
CaptureOne 4.5 Pro




と、撮像素子の話などを書いてはみた。このE-300以降も、撮像素子が変わったボディが出るたびにあれこれと書いてはいるものの、見た時に「おおっ」と思った度合いでは、オリンパスには申し訳ないが、このKAFの8MPを超えるものは出てきていない。勿論、私にとってはと言う話である。私の勝手な撮像素子のイメージは

E-300→KAFの8MPこれが基準
E-330→KAF並、大人しくなるJpegISO400以上改善するがRawで見たら一緒。
      逆に画素数は7.5MPにダウン。
E-410→ようやく画素数が8MPを超え10MP。メリハリ良くなったが白飛びの粘りは後退。
E-3,E-420→白飛びは改善。高感度はrawでもKAF8MPよりようやく改善。但し、低感度
         (ISO200)までは画素数が増えた分の違いのみのような気がする。
         但し、癖はなくなって使いやすくなった感じ。

番外編としては、E-330とE-300の間にE-1のKAF5MP版に触れた。今でも低感度限定で、画素にこだわらなければ白飛び、黒の粘りは良いと思う。ディテイルの解像度云々を言い出せばそれはまあ、仕方がないところだが、、(笑)

そして、今度はLive-MOSとしても4代目(7.5MP版→10MP版初代→10MP版(E-3以降)→12MP版)がE-30で登場する。説明では高画素がした上で、特に明るい方のダイナミックレンジが拡大したとのことである。画像エンジンもTruePic4が同4+になったと言うこと。

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素人の全くの感覚的な話ではある。E-systemは当初KodakのKAFの5MP版でスタートし、改良型の投入により8MPまでアップした。比率にして6割増だ。当時E-300が登場した時のオリンパスのインタビューでは、E-1からの画素数アップに関して、明らかに画素数の違いを実感する数字として6割増(縦横それぞれ、約25%画素数アップ)という数字を上げていた。

そして、その後E-330でLive-MOSに切り替わり7.5MPからスタート。7.5MPの6割増となると、丁度12MP程度となり、今回登場するLive-MOSがこれに該当する。KAFなり、Live-MOSなり初代版が登場して、例えば基準感度の画質と言ったものを維持しつつ、高画素化を図り且つ、若干なりとも改善していくと言うのも限界が何れ来るとするとすると、KAFが5MP→8MPで代替わりしたように、Live-MOSもその改良型で進める限界に近づきつつあるのではと思う。(改善、改良にとどまらない画期的な仕組みが搭載されれば別だろうが、それは同じLive-MOSの名前でたとしても実態は別物だろう。)

正確に言えば、12MP以上改善、改良で高画素化化しても画質を維持するのに相当の力を入れねばならず、更にその上で画質を向上させるとなると、かなり厳しくなってくるのではと思うのである。早い話が、改良、改善の延長線上でなく撮像素子自体を変えてしまった方が早い。KAFからLive-MOSの様に一時的には画素数が足踏み、もしくは若干減少したとしても将来の伸びしろを考えればその方が手っ取り早いという感覚だ。

勿論、商売上特に数をさばくとなれば、見かけのスペックは重要であり更Live-MOSでとりあえずいけるところまで高画素化するというのもあり得るであろう。しかし、良くも悪くも恐らく一般受けしてロットをとると言う部分ではマイクロフォーサーズが登場してくれ(今のところG1も順調に立ち上がっているようなので)こちらに任せても良いかと思う。極論すれば、パナソニックのLX-3とFX150の様にカメラのグレードと画素数で逆転があっても良いのではないかと思う。

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乱暴な妄想をすれば、KAFで5→8MP、Live-MOSで7.5MP→12MP、とくれば、次の撮像素子は11~12MPで一旦足踏みして、18MP程度まで徐々に上がってここでフォーサーズの上限にようやく到達する。35ミリフィルムの代替ということであれば、解像度(画素数換算)で行けば、ここのHPにあるように、一番解像度の高いISO50のVelviaで15MP、TechPanで16MP程度である。基準感度で18MP程度の画素数があれば十分でむしろ、先日の記事の通り、むしろこれ以上はフィルム並みに近づけるなら画素数よりもダイナミックレンジ等の方がより重要となるだろう。

ちなみに、引用したHPで645判でISO50のVelviaを使った場合は、50MP程度まで解像する。風景写真等解像度にこだわる場合には使われる理由もわかる。もし20MPを超えて中判並のものがいるならフィルムの時のようにカメラを変える(デジタルならフルサイズか、、)事になろう。携帯でも10MPが出るかと言う時代で段々画素数インフレで麻痺してきているが、16から18MPといえばフルサイズのEOS1DsMk2が出た頃の画素数だ。画素数的にはこの辺が上限でも問題ないだろう。問題はその画素数での画質になってくると思う。

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最近、遅ればせながら松のレンズをぽつぽつと持ち出すようになって改めて思うのは、レンズ側の余裕がありすぎることだ。(笑)極論すれば、E-systemに関しては工夫して高感度を使わないように気遣えば、新しいボディを買うより、上のグレードのレンズに投資した方が間違いなく画質が上がるような気がするし、松の性能を考えれば撮像素子側がボトルネックになっていると思う。極端な話、16MPに高画素化され恐らく、構造上現行のLive-MOS等より斜入光特性が厳しそうな3層撮像素子がぽっと今出たとしても、現行のZDレンズ群であれば(特に竹以上)すぐさま対応出来るポテンシャルを持っていると思う。

こんなことを言ったらオリンパスに怒られるかもしれないが、(いや、こっちがユーザーだから別に構わないか(笑))、現行の撮像素子では、特にZDの松レンズ群は泣いていると思う。現行の撮像素子との組み合わせで松(ひょっとして竹も)の実力を評価されるのはきっと不本意であるとも言える。E-1,そして、E-3とフォーサーズは撮像素子のサイズを変えない分「撮像素子のタイプ自体を変える」ということでフラッグシップ機の水準を底上げしてきた。次期E-3はどうするのか?ここで飛ぶのであれば、今回の12MP版Live-MOS搭載で色々な機能を載せた新型機で敢えて噂されていたE-3nを作らず、(割高と言われながら)E-30としてリリースしたのもわかるような気がする。よもや、これの防塵防滴&高倍率ファインダー&若干の画素数アップで次期E-3一丁上がりという「お茶の濁し方」はしないと思うが、、期待したい。

by Hiro_Sakae | 2008-11-30 13:25 | ZD35-100


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