人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2009年 03月 20日
Dpreviewのパナソニックのインタビュー
 DpreviewにPMAでのPanasonicとのインタビューが掲載されている。大まかな筋立てとしては、今までわかってきたことから逸脱するようなサプライズは特にないが、、、




 詳細は、本文を参照して頂くとしてフォーサーズファンとして私が個人的に興味をもったところは以下の通りだ。

まず、GH1の想定するターゲット層に関して述べられているところ、、

So who is the target user for this camera, as distinct from high end camcorders - and also as distinct from the target market for the G1?

High end camcorder users are one of the big targets. Also video journalists and maybe broadcasting companies.

前段として、ハイエンドカムコーダーとGH1では未だハイエンドカムコーダーの方が性能が勝るものの、今後のターゲットとしては、現状のハイエンドカムコーダーに加え、ビデオジャーナリストや放送局などのプロ向け需要を想定している。また、続く文章で一般の人にとってはカムコーダーの方が使いやすく、GH1はやや難しいと言うニュアンスである。

一方で、いわゆるカメラとしての立ち位置としては、

We don't want to go to the real 'professional' area. We would, however, like to expand our lineup with more consumer-type products, but we've really just started, and are still in the initial phase of introducing Micro Four Thirds.

現状は立ち上がったばかりであるものの、いわゆるプロ向けというのは考えておらずむしろよりコンシューマー向けの方を拡大していきたい意向のようである。

Gシリーズのコンセプトとしてはより広く、一般的に受け入れられるものを想定しプロ向け等のニーズは志向しない一方で、その動画版であるGH1タイプに関しては、本格的なレンズ交換式カムコーダーとして業務用途での利用も想定していくということか?同じGシリーズでも動画搭載版のボディ(及びレンズ)と非搭載では今後微妙な違いが出てくるように思えた。少なくとも、GH1の動画機能に関してはデジタル一眼の枠を超えて相当作り込んでいく様な気がした。

------------------

もう一つは、デジタル一眼マニアックでも一部紹介されているが、積極的に使われているデジタル補正に関する話題で、ライカ版のマイクロ用レンズが出ない原因にこれがあると明言されているところだ。

ライカ銘を名乗るには、ライカの基準を満たさないといけないが恐らく、そのライカが決めている水準はデジタル補正前のレンズ性能であって、デジタル補正後でそれを超えたとしてもライカの基準を満たしているとはならない、、と言った感じでは無いかと思う。

なお、デジタル補正をする際のデータベースをボディに持つ必要があるのでファームウェアのバージョンアップ等が(リリース毎に)必要になるのでは?と言う質問に対しては、レンズ側に情報を持たせ通信して解決する仕組みなっていて、これはフォーサーズのメンバーになればサードパーティでも作成可能になるようである。

ただ、個人的にはレンズ側の付加情報はあくまでデジタル補正をする際のデータであるだけでそれを元にデジタル補正をする際のボディ側(メーカー側)の処理により差が出ないのかはよくわからないところだ。

また、デジタル補正の度合いも例えば補正なしでも充分使えるが、補正をすることにより更に完璧になると言うのであれば大歓迎だが、デジタル補正がなければ見れたもんじゃないというのはどうかなあという気がする。(G1のズームも補正無しではかなりの歪曲収差がみられるのは半ば周知の事実化している。尤もG1のJpeg及びRawファイル現像では気にすることはない)

つまり、更にデジタル補正に頼る部分が大きくなっていった場合、恐らくレンズが新型に更新された場合その新たなデジタル補正を見込んで光学側の性能をそこそこにしてより小型化したりするという方向性は充分考えられる。その際に
旧型ボディでは、デジタル補正がしきれず、新型レンズ利用では却って旧型より性能が落ちるとか弊害が出ないかという思いがある。
レンズ交換式カメラというのは、単に色々なレンズを組み合わせられる多様性というのに加え、自分の予算等に応じてその組み合わせや投資?も調整出来るところが良いところだ。

例えば、とりあえずボディは我慢して使ってその分レンズを強化してみようとか、レンズは充分なのでボディだけ入れ替えたいとかそう言う風に自分の嗜好や都合で同じシステムを組むにも強弱をつけたり出来るものである。であるからこそ、ぶっちゃけ「実需の需要」の枠をはみ出て、「趣味嗜好のもの」となるがためにこうして総じて値段が高い割には市場が成り立っている部分がある。

その為には、同じシステムの中ではレンズやボディの組み合わせに関しては極力非互換性を排除、もしくは維持するに越したことは無いし、(実際に使うかどうかは別にしても)長く使えると言う安心感はとても大事だと思う。このレンズは良いと大枚はたいて買ったレンズのMTF曲線が、ボディ(ボディ補正)側との組み合わせで可変する可能性があるというのは困る。

デジタル補正を導入することにより、それが更に出来上がり画像の良さに向くか、あるいはその分光学性能を妥協する方向に向くのかはわからない。少なくとも、現行Gの素のままでは従来のLeica-D水準には達していないということだろう。
ライカのマイクロレンズも今後計画はされているようであるが、この辺はどういう落としどころになるかは興味の沸くところだ。

-----------------------

最後に、予想はされていたことであるが、、パナのフォーサーズ機に関しては、、

We've just started with Micro Four Thirds with the G1 and at this PMA have introduced the GH1, and our first priority is to survive these severe market conditions with Micro Four Thirds. So, we'd like to strengthen the Micro Four Thirds lineup first. After that - if the market requires it - our Four Thirds models, such as the successor to the L10, will be considered.

当面第一優先として、マイクロフォーサーズに専念するのは周知の事実であるとしてもフォーサーズの後継機を出すか出さないかの条件としては、
「 if the market requires it」
市場がそれを要求するなら、、、という制約条件が付くと言うことは事実上、パナソニックのフォーサーズの後継機が出る可能性は非常に少ないと思う。と言うことは、Leica-Dレンズも当分新規リリースは無いのかもしれない。

とまあこんなところだ。

by Hiro_Sakae | 2009-03-20 09:35 | オリ以外フォーサーズネタ


<< まずは、E-620を連れ出す      別に記事に書くほどの事でもないが、、 >>