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2009年 05月 06日
FourThirdsUserのDxOランキング記事
フォーサーズ関連のHPでは有名なFourThirdsUserにE-30登録後のDxOのランキングに関しての記事がアップされている。ちなみに、DxOのランキングとはなんぞやと言う人は、元のHPはここ。既に見られた方も多いかもしれないが、




CameraRanking等書いてあるのでカメラの評価をしているかの様に思われがちであるがここのレーティングはカメラでなくその機種毎の撮像素子の性能を評価しているところが特徴である。

従ってデモザイク処理やその他の画像処理を行う前のRawベースでのデータに基づき、ダイナミックレンジ、色深度、暗部ノイズの3項目で評価するものだ。またユニークなのは通常この手の評価に入る解像度の評価項目はない。解像度はレンズその他の要因が入るほか最終的に画素数に依存する。そして画素数の大小は性能と言うよりも用途により適切な画素数のカメラをチョイスするものだと言うスタンスのようである。

撮像素子の素のままの評価となればフォーサーズとしては厳しい評価になるのはある意味想定内とも言え、実際そういう結果になっている。

さて、その中でもフォーサーズ機種間の値に注目したのがFour_Thirdsユーザーの記事と言える。登録されている8機種でダイナミックレンジを上位から並べると以下の通りだ。

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ダイナミックレンジ(EV)
Lumix DMC-L10 10.8
Olympus E-3 10.5
Olympus E-420 10.4
Olympus E-520 10.4
Olympus E-30 10.4
Lumix DMC-G1 10.3
Olympus E-410 10
Olympus E-510 10
Canon G10 10

総合評価(スコア)
Olympus E-3 56.3
Olympus E-420 55.8
Lumix DMC-L10 55.3
Olympus E-520 55.3
Olympus E-30 54.8
Lumix DMC-G1 53.0
Olympus E-510 51.6
Olympus E-410 50.8

これを大まかにセンサーのタイプでランク付けすると
1.Live-MOS 10MP第二世代(E-3,420,520,L10)
2.Live-MOS 12MP(E-30,G1)
3.Live-MOS 10MP第一世代(E-410,510)

となる。ざっくり言って、Live-MOS10MPに関して第一世代→第二世代で改善したものの12MPではまた改悪したと言う格好だ。実際の利用では改悪でなく12MP版で改善したと思えるのはここで考慮されていないデモザイク処理以降の画像処理エンジン(TruePicやビーナス)の改良によるものだと推察される。

逆に、Raw現像を主体とする人にすればE-3が一番良いとか、あまりRawベースではノイズ等も含め変わっていないと言う実感はその通りとも言えるし、E-410,510でも問題なく使えるという人もその通りとも言える。例えばRawベースのこのランキングでベスト10に入るレベルというと12EV以上となる。ニコンのD300が丁度12程度、D700,3のフルサイズになると12を超えてくる。しかしこれらもムック本やDCM等のJpegベースでは、8前後になってきて、実際Jpegベースではフルサイズからフォーサーズまであまり変わらない形にはなってきている。

また、Live-MOS10MPが登場した時に7.5MP版の方がノイズやダイナミックレンジが良かったのではと言う意見も出たことを考慮すると、
・Live-MOSは当初7.5MPから12MPに画素数は大幅に増加したものの
・Rawベースでの画質は当初からの改善はわずかなものであり
・最近の画質アップは画像処理エンジンの改善に寄るところ大
と言うまあ、みんなうすうす感じているところが図らずもはっきりと現れたとも言える。


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まあ、個人的な感想として

やはり、この画像周りの今後の改善として優先をつけるとすればオリンパスの言うとおり画素数よりも画質アップというのはやはり順当なんだろうなあと言うところである。

画素数でこれ以上のアップにより明らかに恩恵を受けるには、A2以上のプリント等シチュエーションが限られてくる。しかしダイナミックレンジの恩恵は例え最終的に8bitのJpegにするとしても、露出を間違えた時のリカバリーの自由度や、後処理をいじる時の自由度にも効いてくる。高感度ノイズもそれだけシャッター速度の選択肢が広がるし、SATを効かせた際の暗部ノイズの低減などにも効いてくるだろう。要は画素数と違って、使い勝手に資する部分や、恩恵を感じるユーザー層は画素数アップより断然多いと言うところだ。

そして、うーむと思うのは10MPLive-MOSよりも画素ピッチが小さいCanon50Dでもダイナミックレンジは11.4を叩きだしているし、オリと同じく他社製センサーであるもののニコンのD90は12.5と言う驚異的な数字を出しソニーのフルサイズDSLRを上回っている。(D3Xとα900の丁度間)また、純粋なベイヤー配列を離れてと言うことになれば、FinePixS5Proはノイズこそ多少多いものの、ダイナミックレンジは13.5でトップのD3Xの13.7に次ぐ。上述でこういう素のままの評価になるとフォーサーズは厳しいと書いたが、実際のランクを見てみると大まかな傾向としては撮像素子の大小を超えてリリース時期の新旧によりフォーマットが入り乱れている状態である。

総合評価で見ればフルサイズ、中判がベスト10を多く占めるにしてもAPSも項目別では上位に食い込んできている中でフォーサーズのみ蚊帳の外と言った感がある。ここまで差が開くのを単に撮像素子のサイズのみに起因するとしたら、それは他社のAPSセンサーがむちゃくちゃ優秀なのだということになると思うがそういうわけでもないだろう。

GH1では更に高感度等も改善されたと言うことでこの辺は楽しみなところだがやはり次期E-3では(それはLive-MOSの改良型でも何でもよいが)撮像素子のハードからの一段上への改良を改めて期待したいものだ。

by Hiro_Sakae | 2009-05-06 14:02 | E,Pen-system関係 | Comments(23)
Commented by せっこき at 2009-05-06 18:17 x
おっしゃるとおり,画像処理エンジンの性能(チューニング)が画像の善し悪しを左右していると,私もE-620を使うようになってからなお感じるようになりました。
 私は今でも銀塩(OM-2)と4/3併用で遊んでますが(笑),従来ですと,銀塩ならプラス補正をかけて当然という場面で4/3機ではマイナス補正をかけなければならないなど,根本的にデジタルには余裕の無さを感じることが多かったのですが,OM-2と同時使用していてもE-620ではそういった違和感が多少なりとも減りましたね。
 ダイナミクスレンジも,いわゆるラチチュードといった余裕の方向に振り向け,時にネガカラーっぽい粘っこさが出てくればより表現の幅は広がると感じますね。E-620は上記のような評価をすれば従来機とさほど変らない結果になると思いますが,実際に使ってみるとそういった粘り強さのようなモノを感じ,なかなか使いやすくて気に入ってます :-)
Commented by ohkujiraT at 2009-05-06 18:23
この数値を見る限り、画素数アップより画質に振ってもらう方が正解ですね。
現在の撮影した画像の使い方、CPUの能力やハードディスクの容量もアップアップなので、当面は画質向上に邁進してもらいたいです。
反面、画像処理エンジンが進化し続けているのがわかって興味深いですね。
Commented by ヤパ at 2009-05-06 22:12 x
面白い情報、有り難うございます。
皆さんが、E-30、E-620 と乗り換えられていく中、重いのを我慢すれば E-3 とたいして変わらないと自分に言い聞かせて物欲を抑えてきましたが、こういう研究結果は、まあ、ホッとします(笑)
今後のオリの画質アップに期待したいところです。

全体のランクを見て、まず驚いたのが、D3X が1位だという事です。D3より画素数を上げて、画質を少し落としているかと思ったのですが、、、さすが、ニコンのフラッグシップですね。

もし、ここに E-1, E-300 が入っていたら、どんな成績なのでしょうかと、ちょっと思います。
意外だったのが、D70 の点の低さです。条件が、そろうと、E-300 や D70 は、魅力的な色を出してくれますが、、、この条件がそろうというのが難しい問題なのでしょう。

ダイナミックレンジも重要でしょうが、その中の特性も大切なのでしょう。絶対評価ができて、、、例えば、それを「色乗り」とか「鮮やかさ」とか言って、広告で■■画素、「色乗り●●度」とかできれば、各社の競争も変わるのでしょうが、、、(笑)
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-06 22:35
せっこきさん、どうも。はい、実際のカメラとしての使い勝手はまた別のものになると思います。白飛びへの配慮とか実際に使っていれば変わっているものもありますし、、
ただ、そろそろTruePicのバージョンアップだけでなくハード周りも一段の飛躍が必要な時で、オリが自分でそう言う以上期待して良いのかなとか思ったりします。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-06 22:36
ohkujiraTさん、はい、おっしゃるとおりだと思いますね。GH1で更に改善しているようなのでこの辺のRaw画像での改良度合等がわかってくると面白いと思います。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-06 22:38
ヤバさん、こんばんは。はいD3Xはびっくりしましたね。ソニーのαと同じセンサーだと思うのですが、これだけ差が出るとは思いませんでした。D90もそうですし、、Jpeg勝負ならわからないでもないのですが、同じソニーでもNikonさんチューンがされているのでしょうかね。
Commented by on-dori at 2009-05-06 22:48
こんばんは。
センサーがスペックとして持つDレンジの絶対値も大事ですが、実際の撮影時に、そのDレンジのうちどれだけを使っているかが、描写を左右しますよね。
最近は高感度がブームなので、そのために使うシャドー側のDレンジを伸ばせるだけ伸ばしたセンサーが多いのでしょうが、恐らく常用感度では無駄になっている部分が多いのでは。
高感度を捨てて、常用感度に性能をフォーカスしたセンサーを使うなら、10EVもあれば十分でしょう。E-1、E-300、E-500は、まさにそういう思想のカメラでした。ISO100でフルレンジを使い切る設計になっているため、あのような嘘っぽくない色と諧調が出たのだと僕は考えています。
D3Xやα900も、どちらかというと、そうした考え方のカメラなのではないでしょうか。α900の画質、写真が好きな人ほど評価が高いですよね(高感度ノイズは多いにも関わらず)。
明確な根拠はないのですが、いろいろな情報や画像を見た感覚から考えるに。
Commented by T.K at 2009-05-06 23:20 x
なるほど、他社のカメラにすれば露出の寛容度が上がるわけですね。
テスト撮影も撮りなおしも出来ない撮影が多い私としてはこの問題をスルー出来ません。
E-3でバカみたいにアンダーで撮って、現像時に持ち上げていますが、ノイズが・・・。
Hiro_Sakaeさんがおっしゃるとおり撮像素子レベルでの大幅改善を臨んでいます。
Commented by トペ at 2009-05-06 23:54 x
E-3とフジのS100FSを使っているので興味深く拝見しました。
私はセンサーサイズ原理主義で無い上JPEG野郎なので、レンズのマッチングやカメラの吐き出す色や
Dレンジに興味がある(上記2つもセンサーサイズより、レンズ交換式カメラに高倍率便利ズームを使って画質を落とす事ないだろう、という判断です)のですが、
E-3はJPEGだとハイライトがスポーンと飛んでしまうのが気になります。階調オートはアンダーで無理をしているのかノイズが不自然なほど増えるので使わない(使えない?)し。
S100FSはDレンジアップを使わなくてもE-3レベルのハイライトが表現できるので、このへんパナさんやオリンパスのデバイス開発の人たちに頑張って欲しいです。
Commented by seaandsand at 2009-05-07 00:43
こんばんは。
基本的に現状でも大きな不満はないなあ、と言ってしまう私からすれば、
 問題は次の展開です。
やはり E-3 の後継機を考えれば、内なるものとして、
 ある程度、画質が上がったと言える改良なり、変化なり が必要である、
 と思うのでした。
そうでなければ、買いたい気分が刺激されない、というところが、
 少なくないように感じます。
それが、レンズの描写力を生かすことにもなり、正当な進化だと思います。
(画素数も画質のうち、とは思うのですが、できれば別の方向がいいですね。)
Commented by おりすけ at 2009-05-07 01:03 x
わたしもE-620を使って、機能的には現状で充分なので(動体撮影時のAFや露出制御は改善点があると思いますが)、これからは撮像素子と画像エンジンのジャンプアップに注力して欲しいと思いました。特にE-3後継機の課題はこの点に尽きると思いますし、それがなかったら買いかえのモチベーションが出てこないと思います。
Commented by UZOU at 2009-05-07 07:42 x
愛機E-30が、L-10に負けているというのは悲しいです。(ToT)
GH-1はセンサーも違うようですが、評価はどうなんでしょうか。
Commented by AT at 2009-05-07 10:03 x
コンデジで比較してた時、伝統的にソニーのイメージセンサーはパナやシャープのイメージセンサーより性能が良かったんですよね。パナのは数値的には立派なんですが、製品の出す写真を見るとだいぶ落ちる…。
一眼用センサーを作るようになった今でもレベルは低いようなので、パナの開発陣には奮起してもらいたいし、フォーサーズ的には別のイメージセンサーも視野に入れてほしいところです。
Commented at 2009-05-07 10:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ポロ&ダハ at 2009-05-07 16:02 x
E-1に使われていたKODAKのFF-CCDのダイナミックレンジが67dBでしたから、EVに変換すると11.2程度ですよね。
E-300やE-500に使われていたのは64.4dBに落ちていましたから、約10.8EVでしょうか。
KODAKのデータは、かなり信用できると思いますけど、実際にRAWとデータとして出力された場合のダイナミックレンジは測定方法が違う分、換算が必要みたいですね。
アサヒカメラの「ニューフェース診断」で発表されたデータでは、
SONYのα100(SONYの1000万画素のICX493AQA)のダイナミック・レンジは約55dBでしたから、約8.9EVで、
PentaxのK100Dのときは、もう少し少なかったので、SONYの600万画素のICX413AQは更にダイナミックレンジが狭くなっていることは確実ですけど、それが10.3EVと出ているということは、どう換算すれば良いんでしょうかね?
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:32
on-doriさん、確かに、後は白飛びと黒つぶれ限界をカーブを寝かせていってどんどん伸びているのも良いですが、中間の二リアに変化する部分の長さがどれだけ長いのか?というところも見かけのダイナミックレンジより大切な気がします。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:33
T.Kさん、この辺はやはりフォーサーズの改善すべきところだと思いますし、ここを意識し改善するための先日のオリ発言であればウェルカムだと思います。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:33
トベさん、なるほど、で、確かに頑張って欲しいですね。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:34
seaandsandさん、おっしゃるとおりですね。私も次期E-3はそこに注目したいです。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:35
おりすけさん、はい、そう思います。逆にそこの改善がなければ現行機種を使いこなす形で間に合うような気もしますし、、
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:36
UZOUさん、GH1は気になりますよね。これの更に次がと期待したいですけど、、
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:37
ATさん、実はフォーサーズとマイクロという二つのラインが出た時点で、オリの寺田さんがPMAで敢えて言及していたセンサーはパナだけが選択肢ではないと含みを残した発言が気になります。
Commented by Hiro_Sakae at 2009-05-07 23:38
ポロ&ダハさん、どうも、その辺は逆に私の方が聞きたいくらいで、、(笑)測定方法の詳細はよくわからないですね。


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