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2009年 08月 01日
DpreviewのE-P1レビュー評価と次期E-3について、、
注目が高いからだろうか?Dpreviewで異例の早さで、E-P1のレビューが公開されている。



RAW比較においては、各社まだ正式E-P1対応が出ていない状態であるので特に解像力に関しては正式な計測値が無く画像のみであるが、ぱっと見でも従来のオリとは一線を画し、E-620以降GH1レベルであることは想像出来る。

全体の印象は別にして、今回レーティングを決める項目の内の画質(Image Quality)でE-620に続いて8.5を取得した。Dpreviewの場合、ノイズ、ダイナミックレンジ、解像力、色味等を判断する場合RawとJpegの双方を参照する。今回Rawが上記のようにオリスタ以外は正式対応版で無かったというハンディはあるものの、画像エンジンの代替わりと、ローパスフィルター周りのハードの改良によおり従来のオリとは一線を画しているのは明らかなようだ。E-620で8.5にはなっていたものの、歯切れの良さとまだ改良ののりしろを期待出来ると言う意味ではE-P1の結果の方が良いと思う。E-620はどちらかと言えば従来のTruePic3の最終完成形という感じ、E-P1はTruePic5の初号機という意味だ。

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実は、この画質のレーティングに関してはDpreviewにおけるオリは非常に苦戦していた。ちなみに現行の主要機種のレーティングでは

9.5
キヤノン1dsMkIII,5DMkII
ニコンD3,D3X,D700
とフルサイズ勢が並び、
9.0
ニコンD300, ソニーα700
の二機種がランクイン

そして、8.5に大方のDSLRが並ぶ
フルサイズではソニーのα700
APS-Cでは、
キヤノンの50D & KDXIII,
ニコンのD90,D5000
ペンタックスのK20D
オリ、パナのG1,GH1,E-620,E-P1

となる。形だ。「おいおい、オリの現行機種であるE-3,30はどこに行ったのか?」となるが、実はDpreviewのレーティングでは8.0である。要はオリのDSLRに関してはE-620登場まではずーっと8.0であったわけである。(ちなみに、パナはL10で8.5)
従って、E-3登場の頃には
他社はフルサイズフラグシップは9.5,APSは9.0、早い話が9以上かどうか?と言うところがフラッグシップ機とその多勢を分けていた中でE-3のみ8.0と言う非常に不本意な結果にあたっていた。何かに付け客観的な評価でうーむと言わざるを得ないDpreviewでこのオリ機に対する画質の評価だけは、「な、何とかならんのか」と思っていたものだ。

ちなみに、オリの名誉のために言っておくとこのボディの画質評価の苦戦ぶりと比較してLensのレビューは好成績である。ボディと違い全ての主要どころを網羅しているわけではない。オリの松レンズ群や、NikonのナノクリF2.8ズーム群などはまだ登場していない。その中で竹から参戦しているのはZD12-60とZD50マクロの二本であるものの、ZD50マクロはズーム、単焦点合わせて最高位の9.5を唯一取得しているし、ZD12-60はズームレンズで同じく最高の9.0と抜群の成績を叩きだしている。総合的な画質となればボディとレンズの合わせ技となるので、やはりDpreViewの結果を見る限り現行フォーサーズでは「レンズ性能>ボディ性能」と言えそうだ。

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さて、ソニーのα700後継機?に関しては音沙汰が無いが今回D300に関してはD300sが発表された。撮像素子周り等の基本部分はあまり変わらないようである。ちなみに、前回はD300とE-3はほぼ同時にリリースされ、翌年のEISAとTIPAのPro部門をD3が独占する中で、次ぐアドバンスド、エキスパート部門をそれぞれ、D300,E-3でAwardを分け合った間柄である。

そして、奇しくも今回E-3も、同じようにE-3xとして新機種が近々登場する感じである。いわば2年ぶりにまた両機種のマイナーバージョンアップ版で相まみえる事になる。APSでフラッグシップ機を名乗らせているのは「DXのフラッグシップ機」としてのD300とフォーサーズのE-3しかなく、(尤も今年はこれにK-7が加わるが、、)前回の差をどこまで詰めてくれるかは興味の沸くところである。

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D300からD300sへの改良点と比較すれば同じマイナーバージョンアップでもE-3のそれの方がより多いことに気づく。E-3リリース以降の改良点の全部載せで恐らく来ると思うが、、、思いつくだけでも

1.Live-MOSの改良
 10MP版から、12MPのローパスフィルター改良版へ
2.画像エンジンの変更
 TruePic3からTruePic5へ
3.ライブビューの改善
 コントラストAFへの対応。出来ればE-P1タイプの全レンズコントラストAF可能へ
4.その他
 AF微調整機能、電子水準器の搭載、可変液晶の耐久性改善(E-30タイプへ)
と言ったところは、出るのであれば当然変更されるものと思われる。

後は、それ以外の基本部分(AF、ファインダー他)のチューンナップがあるかないかと言ったところだろう。
何れにせよ、前回のE-3 VS D300の時よりどれだけ差が詰まってくるかを期待したい。欲を言えばTruePic5もE-P1から2台目となるためにそれなりの煮詰め、あるいはLive-MOSと合わせてスペシャルチューンを期待したいところだ。(出来れば、今回はDpreviewの画質評価で9をとってもらいたい)

ただ、筐体から小型化等一新してくるか?という点ではあまり期待出来ない様な気がする。あくまでE-3の強化版と言った位置づけにはなるだろう。

こうして書くとE-3登場時には「それまでの成果全部載せの集大成」的な感じであったもののデジタルの進化は早いというか、細々とした点でE-30以下の機種にあってE-3に無いものがたまってきているのだなと思った。

また、少し脱線するがE-3,D300共それぞれ今回改良を加えた後に、(ひょっとするとまた同じ時期に出てくるかもしれない)次期E-3,次期D300というものを考えた時、やはり双方とも「サプライズなバージョンアップ」を想定するなら撮像素子絡みの一新になるのでは無かろうかと思う。
何れにせよ、D300sに続いて、E-3X?がどのような形で出てくるか?きづいた人もいるかもしれないが、オリがコンデジの新機種リリースを例年は8月下旬のところを今年は約1ヶ月早めてきている。いつもフォーサーズ関連は、他社DSLR対比一月遅れぐらいのリリースであったのが今回はフォーサーズもつれて1ヶ月早めるとすれば今月下旬あたりに何かあるかもしれない。恐らく、同時に発表されると思われるレンズ関連と合わせ、秒読みの段階だろう。

by Hiro_Sakae | 2009-08-01 19:00 | E-x,E-xx関係


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