人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2005年 11月 20日
一連の特許動向からわかったこと、考えたこと
7月のフォーサーズ特許公開以降、特許を見るという楽しみが増え折に触れ紹介してきたがおおまかにわかって来たことをまた順不同であるが、書き連ねてみたい。皆さんはどう思われるであろうか?




先ず、去年の半ばから今年の1~2月ぐらいまでにまとまって出ている。紹介していないものも含めてこのころ出ているものは、
・小さな撮像素子(フォーサーズ)でファインダーの見えをよくするもの
・同素子で、高倍率のファインダーにしても像の見えが先鋭な工夫
・いわゆる、E-300のポロ形式に関する種種のもの
・ポロ形式による、アングルを自在に変えられるもの
その他細かいものを含めファインダー及び同光路に関するもの全般

もう一つは、ここで触れなかったが、
高速連続撮影に関するものが数件(これも興味深いものがある)
が目立つところだ。

もう一つは、ここにも紹介している7月から今に至る間が継続的に出されている。
主なものは、
・フォーサーズ特許(この中に、スクエアフォーマットも示唆されている)
・撮像素子交換可能な一眼レフ(ユニット化に関する特許)
・EVF+光学ファインダー切り替え可能な一眼レフ
・像補正の出来る一眼レフ(光学ファインダー光路上にも像補正システム)
また、これ以外には
撮像素子関係で、
反応、追随性を改良するものも含めここに来てちょこちょこ出ている。これを紹介しない
のはこの手のものは私のような素人では理解不能な部分が多いからである(笑)

で、ここからはいつもの私の妄想部分であるが、、、
1.EVF+光学ファインダーはすぐ出来るのではないか。
 見たところ、オリ独自で出来そうである。これは何とか採算ラインにのるように工夫してやって欲しい。

2.手ぶれ補正は、コニミノとの噂が現実化して欲しい。
 オリの像補正特許の新味は、光学系の光路上に像補正レンズを含む補正ユニットを組み込めと言うところとこれと既存補正システムとの連動、一体化だ。これでレンズ補正式に比べ弱点であった光学ファインダーで、補正の様子がわからないというのは一気に解消されるし、ボディ補正との両刀遣いで応用性がぐんと拡がる。
 で、あれば、この際硬いこと言わずにコニミノのCCDを動かすアンチシェイク部分の特許とクロスライセンスで、一気にこの手ぶれ補正を乗せてもらえないかなと思うのである。尤もここの部分もオリンパスで開発しているのであれば問題ないが、、

3.ダークホースは連射速度の抜本的改善
 これは、色々やっているがこの分野はカメラと言うより医療器具を想定しての撮影装置的な形で公開されているものがあり、判然としない。連射コマ数をアップさせるという発想より高精細な動画(高解像度&1秒60フレームぐらい)からより高精細な静止画を抽出するといった発想である。超連続撮影では、EVFに切り替え正に動画を撮りそこから任意のコマを指定すれば前後のフレームのデータ等も参照しながらより高精細な静止画を吐き出すみたいなイメージだろうか。

オリの特許にあるわけではないが、ポロ形式のファインダーであるとEVFを背面の液晶でなく、光学ファインダー内で光学、EVFをのぞいたまま切り替えるのも容易に出来るようであるので、あるコマ数以上の連続撮影においては光学式でなくEVFに切り替わり上記メカニズムに切り替えるのかも知れない。ただ、現状ではこの技術は医学用の臓器とかを観察している動画から、おかしい箇所を見つけるとそこの部分の高精細な静止画が撮れるといったそんなイメージで、医療用に限るとこれが更に3次元画像とか進んでいるようだ。恐らく求められている精度等も民生用のDSLRとは比較にならないレベルなのだろう。

4.そして、未だわからないのは3CCD もしくは 新撮像素子
 これは、まだわからない。早く社長が決算発表で公言した優先使用契約を3年先まで結んだ会社が明らかにならないものかと思う。何れにせよもう社内では決定していると言うことは間違いない。

で、結局従来の延長線上で乗せられるのは
EVF+光学ファインダーのダブルと、手ぶれ補正。
更にE-xx機でデジタル的なアイデア(動画との融合と言うべきか)
ポロ形式による、3CCD搭載と、高精細動画を元に、好きな場面で静止画を作れる
みたいな2段階に分かれるのではと思う。
そして、実現度は薄いかも知れないが、フラッグシップ機ぐらいは撮像素子交換可能
なユニット化がなされていれば、面白いだろう。

まあ、後はあり得ないと思うが、
社長が同じく決算発表で言っていた、普及型での
超小型軽量一眼レフの投入の一環としてこれを達成するために、
木製というのはなかろうが、、、(笑)



 

by Hiro_Sakae | 2005-11-20 09:19 | オリ特許関係


<< マクロキラー久しぶり      そして、E-systemのブレ... >>