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2006年 03月 04日
私的PMA2006の感想 PanaのL-1雑考
パナ-オリの共同開発の成果として、パナはL-1と言うのを出してきた。同じ技術でもこれだけ違ったアプローチが出来るものかと思ったが、、




先ず、ざっくり言うとLC-1をフォーサーズ化し、EVFを光学ファインダーに進化させ(現状では逆説的であるが、見え等は光学ファインダーの方が上であろうと言う意味)、液晶ビューにライブビューB機能を付けた。そして、レンズ交換式になった形だ。

LC-1譲りのアナログライクなテイスト。そしてライカレンズと相俟ってレンジファインダーライクな外観。会社の方針ではあるのだろうが、一目見て、この企画をしている人の中に「カメラ好きな親父」が混じっているのだろうなと言う気がした。(笑)

カメラが好きで、でもうちの会社は電機屋だからと思っていたら、デジタルなカメラを作る時代になり、思い切って、力込めちゃいましたみたいな匂いがするカメラである。(勿論、私の勝手な想像である。)実際の触ってみての感触や、実物の質感等はわからないが、これならこれを更に輪をかけてライカフレーバーをちりばめても違和感は無い。(数は出ないかも知れないが、恐らくライカブランドもその手に弱いおじに一定数売れるだろう。また田中長徳辺りがほめまくるのだろうか?)

いきなり、脱線したが一番デジタルデジタルしているとおもったパナソニックが、これをカメラとして作り込もうとしているところに興味を覚えた。オリは明らかにデジタル時代の~というのを感じるが、良い意味でデジタルだ、何だって言う区別が感じられない。

言い換えると、例えば今のDSLRをそのままデジタル機能をフィルムにしてしまったら、何となく割高というイメージは否めない。しかし、例えばL-1が仮に噂されているE-330と同じか少し高めぐらいの値段としよう。そして、L-1と同じ感じのフィルムカメラ、PenFTと同じポロファインダー採用の小型で、クラシックな感じの小型一眼レフにライカの交換レンズ群となると、同じ値段で35ミリフィルム判を出してもそこそこ売れる様な気がする。中身はデジタルであるが、フィルム時代から変わらない、カメラ好きおじのつぼを押さえているかなと言う所、そしてそういう所の趣味はデジタルでもそうそう変わらないでしょうから、かなえてさしあげましょう的、パナさんのうまさがかいま見える感じである。(苦笑)

後は、パナソニックはもう少しローエンドというか、あからさまに数を狙ってくる戦略で来るかと思ったが、Lumixの頂点としての位置づけ、或いはLumixのカメラブランドとしてのイメージアップという位置づけでこのフォーサーズシステムを考えていること、レンズもきちんとロードマップを提示する用意があり、LumixはLumixで一つの完成されたシステムを作ろうという気概が感じられたところだ。レンズもライカと共にパナの関連工場で生産するし、何よりもOEM等でなくパナ自体が設計し、ライカが修整をするというフォーサーズ-ライカレンズの水準には大いに期待出来るものがある。ズイコーデジタルとライカ、そしても何れもフォーサーズシステムの為に1から設計される二つのレンズシステム群が用意されるというのは嬉しい話しである。

何れにせよ、似た様な双子機で無用の争いをしたりするような事態ではなかったし、強力な援軍であると同時に、一番身近なライバルだと感じた。今後のパナの展開は電機メーカーの算入と言うよりも、Lumixと言う全く新しいDSLRブランドが算入したととらえるべきだろう。

by Hiro_Sakae | 2006-03-04 12:55 | E,Pen-system関係


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