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2006年 11月 03日
【特許】高速連写絡みの特許
  10月以降もぞろぞろと特許が出ている。(アップしていないのは色々あって収拾がついていないため(苦笑)出願時期で行くと、去年のものも上がってきており、恐らく製品としては、第二章の次ぐらいだろうか。ぶれ補正、AF回りが強化されそうなその次を占う様なものの中からきになったものを、、





ぶれ補正、AF回りに続いて、オリがしこしこ抜本的に改善しようとしているのがここでも何度か紹介している、超高速連写のE-systemへの導入である。そして、今回はこの関連として以下の特許が公開された。

【公開番号】 特許公開2006-301520
【公開日】 平成18年11月2日(2006.11.2)
【発明の名称】 カメラ

出願は、去年の4月。オリに良くある、名称では何のことかよくわからない特許である。

で、内容はここでいくつか紹介した秒50~60コマの高速連写がボディ側で出来る様になったと仮定した際に、この超高速連写時でも適正露出にてストロボ撮影を可能にする特許である。

本当は、私の理解できていない仕組みの部分が特許の肝であるのだろうが(笑)その辺の難しいところは別にして、仕組み的な部分は大まかに言えば以下の様なものだ。

すなわち、超高速連写に合わせて一こま一こまフラッシュが発行するわけにはいかんなあというのは、私でも判る。

また、であれば、例えば超高速連写中(秒60コマとするなら、10コマなら1/6秒位?)の間、ずーっとフラッシュが光り続けてくれれば一番よいわけだ。ご存じの様に、オリのストロボもスーパーFP発行で長時間閃光は可能である。ただ、実際にはこれはごく短い閃光を連続させているわけであるし、長時間と言っても限界がある。

それで、この特許側ではボディ側の制御でDSLRの内蔵ストロボと外付のストロボを同時に使い且つ、これをいわば交互に発行する様な仕組みでこの超高速連写中安定したストロボ閃光を提供しようと言うものである。もちろん、わずかな時間とは言え高速連写中の露出の変化等に追随するようにストロボは調整される形だ。

特許の実施例においては、オリの超高速連写特許に呼応するかの様にボディ側(超高速連写)の様態に関しては、通常の光学系ファインダーで像を見る場合と、撮像素子によるライブビュー(恐らくライブビューBか?)の二つのケース(もしくはどちらか)を内包する形になっている。

オリは、過去紹介した超高速連写特許の文章等から推察するところ、従来の一こま毎にミラーアップする従来技術での高速連写の限界は秒8コマ程度に想定している様である。(第二章が高速連写に関しては従来技術の延長で来るなら、この辺が限界になるのだろう。)
そして、これを超える超高速連写で且つ、従来の高速連写と全く違った次元の利用法を展開するには、秒50~60コマまでを想定し、この領域を目指すためには抜本的な改革が必要と考え、しこしここの高速連写を開発している様である。恐らく基礎的な技術はカメラ以外にも色々医療分野、ライフサイエンス分野でも活用できる領域なのだろう。(むしろそちらの方がより有効な活用法があると思う。)

最近見ていると、この超高速連写も仕組み的なものからここに上げた様に実際にDSLRでの使用を想定した超高速連写使用時に起こるDSLR特有の諸問題の解決にまで及んできている様である。いつかは実現してくれそうな、楽しみに待ちたいものの一つである。

by hiro_sakae | 2006-11-03 20:45 | オリ特許関係


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