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2007年 01月 01日
新年あけましておめでとうございます
ズイこれをご愛読頂いている皆様、
あけましておめでとうございます。
本年も、ズイコー&フォーサーズであれこれ書いたり撮ったり
致しますので、引き続きご贔屓の程宜しくお願い申し上げます。

とは言いつつも、気の利いた正月写真もありませんので、(笑)
いきなり、長めの与太話新年バージョンを、、、



  先ずは、何と言ってもようやく年が明けたと言うことだ。そして今まで「一体いつになったら、どうなるんだ」とやきもきしていた次期E-1や、ぶれ補正他新機能の搭載等あれこれ積み残していた問題が今年は明らかになる様である。いわゆる第二章のスタートが始まる年であり、フォーサーズにとっても2002年秋にフォーサーズ構想発表から丸5年を迎える大きな節目の年と言えよう。

  と言うわけで、折角の新年であるのでここはこの我々フォーサーズファンにとって今年のフォーサーズがどう展開するかを、私として「非常に都合の良い」シナリオを書いてみることにする。(笑)とても、とても都合良く書いているが、全く可能性が0と言うわけではない(と勝手に思っている)。うまくいけば、嬉しいし仮にうまくいかなくても「今と変わらないだけ」である。失うものは何もない。と言うわけで書き進めてみよう。

1.前提条件(他社動向)

a.2006年は普及価格帯がモデルチェンジ
 キヤノンのキスデジXに対して、ニコンがD40&D80、ペンタックスはK100Dにソニーのαの参入と2006年後半はフォーサーズ連合(オリ、パナ)を除くメジャーどころが全て普及型に新機種を投入した形となった。また、ぶれ補正やゴミ取りが内容は別にしても一気に普及化した年でもある。

 また、下馬評では、ペンタックスより新生ソニーαの方が年初は良かった様な気がするが、老舗の意地を見せ蓋を開けてみればペンタックスはKシリーズに切り替えた上で快進撃。中型機にK10Dを投入し一気に吹け上がった感じだ。おまけにHOYAとの統合でペンタックスブランドは今後カメラメーカーから一眼レフ専業メーカーで思いっきりリソースを集中してくる可能性も出てきた。(コンデジは、サムスンをメインにしてくるかもしれない)

と言うわけで、2006年を振り返ると、ぶれ補正とゴミ取りというのが一般化する中で各社これらを取り込んだ上で、様々な新機種を普及価格帯(実売5万~10万)に投入してきたわけだ。最低価格帯も下がってきて市場のブレークが本格化。またこれを受けて購買層の主流が従来の一眼レフ層からの乗り換えから、コンデジからのステップアップやいきなり一眼レフをデジタルでと言う層への(普及価格帯に関しては)シフトが本格化した年でもある。

そして、オリは年初にE-330を投入したものの結局、このDSLRの節目の年に沈黙をするという形になってしまった。パナが敢えて普及価格帯競争に出なかったこともありフォーサーズとしても音無しになったわけである。そして、これがフォーサーズにとって吉と出るのか?

2.2007年の他社はどうだろう?

キヤノンや、ニコンに関しては今年普及価格帯の入れ替えをこなし二強体制は安泰の様であるのでここは、順当に考えれば一昨年の再現、つまり中級機以上の入れ替えが今年のテーマというところだろう。キヤノンにすれば先ずはフルサイズクラスの機種入れ替えが来るであろうし、ニコンもD80があそこまでくれば、やはりD200だろうか。内容的には熟成に近い形になる様な気もするが何れにせよ、二強は中級機以上に目を向けてくるのは間違いない。

また、元気なペンタックスであるが、目先はK10Dの安定供給やHOYAと統合の中での仕切やこの統合を受け手のサムスンとの仕切等をつけながら恐らくAPSはこの2機種でK100Dをペンタックスさんお得意のマイナーバージョン版を出して「鮮度」を保つ程度に今年はとどまるのでは無いだろうか。

それよりもペンタックスは本気で行くなら中判DSLRを出すことに注力してくるだろう。これをもしペンタックスが下馬評通り製品化→リリースの目処を付けて且つ戦略的な価格で出すことが出来たら、キヤノンのフルサイズにやっかいな相手となるかもしれない。元来ネイチャーや風景写真で中判を愛好している銀塩ファンにとってのペンタックス中判のブランドイメージは一眼レフと言えば35ミリしか縁がない人からはちょっと想像が出来ないくらい評価が高いからだ。

ソニーはどうかと言えば、私はソニーは良くも悪くもあまりシェア的には変わらないと思う。ツァイスを出したりしているが、ツァイスにぴくぴく来る層と本来ソニーが新参メーカーとして、或いは敢えてAVメーカーからの参入として求められるものと違う様な気がするからだ。ソニー的にはEVFなど一番乗りで入れて良さそうなものだが、こういうのを期待する層と、フルサイズをソニーに期待する層が微妙にずれている。商売的にはミノルタのαを継承し無難に立ち上げたが、個人的にはオーソドックスにやっていては、本家のカメラメーカーと差別化が出来ないのではと思うからだ。出してくるなら中型機であろうか?戦略の練り直しがあるかもしれない。

とまあ思いつきで書いたが、結局他社は今年は中級機以上のモデルチェンジと普及機はあってもマイナーチェンジ程度では無いかと言うことだ。

3.となれば、フォーサーズのシナリオはこうだろう。

a.オリは今年に普及価格帯にボディ二つで他社撃破
 結局、他社は普及価格帯に新ボディと言うカードを去年切ってしまった。今年出ても改良型が良いところである。オリはここで先ず春に1機種、夏~秋に1機種で攻勢をかける形である。
 ポイントは、永年言われていた「小型の具現化」である。他社も小さい機種はあるがペンタは少し大きくなってしまったし、ニコンはD40は小さいがD80は普通だ。キスデジもあれが限界だろう。オリは普及型をE-4xx系とE-5xx系を出して「どれも小型軽量」とするわけである。OMと同じく普及価格帯のDSLRの「度量衡の基準を変える」つもりでやって欲しい。

 そして、この小型化されたボディにぶれ補正や、AF等基礎体力の改善をしてくるだろう。小型軽量で且つ、ころころんとした形でただ小さくしましたというのでなくかっこよい形になっていれば、極端に言えば(少なくとも今年のビジネスにおいては)他の機能は他社を超えずとも他社並みでも十分戦えると思う。かくして、普及価格帯でのシェア回復はそう言う意味では、期待通りのものを出してくればそこそこ行くはずである。

b.次期E-1でのフォーマット大小論争への終止符を打つ
 フォーサーズのフォーマットの小ささから来るデメリットをとかく言われたが、普及価格帯とは一転、このフラッグシップ機には新型光学ファインダーの搭載等によりこのデメリットを極小化した上で、デメリットを上回るフォーサーズのメリットを存分にアピールする形で臨んでもらいたい。多少高くても良いと個人的には思う。商売的にいけそうなら中型機を作れば良いだけの話しである。フォーサーズ構想5年の集大成を見せて欲しい。

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と言うわけで、私は今年は普及価格帯が2機種+フラッグシップ1機種の3機種がリリースされるのではないかと思う。そして、その中にはE-3xx系は無いのではと思うのだ。
理由は、E-3xx系はパナのL1と双子機であり、パナのL1に対する位置づけを見ていると1年でモデルチェンジする様な位置づけでもないしパナ自身はレンズ補正なのですぐにL1を入れ替える必要性もない。
とは言え、パナも1機種ぐらいは投入してくるだろうと仮定するとそれは恐らくオリの出してくる普及価格帯の2機種の両方もしくは何れかでパナのN-MOS搭載機が出てくるのではと思う。ついでに、私のパナの予想を言えば、パナは今年出てくる機種はオリとの双子機で、パナのオリジナルボディは来年以降。また、来年はL1が登場2年経つのでこれに併せてE-3xx系後継機も登場は来年だと思う。

整理すると、オリが春に普及価格帯1機種投入。夏秋はパナが独自の味付けをした双子機を投入。秋から暮れに次期E-1ともう1機種の普及価格帯投入。これが来年の前半まで寄与し、かぶせるように来年春にはE-3xx後継(ひょっとするとパナのL1の位置づけと併せて中型機に近い味付けか?)が投入されるという形だ。

そして理想を言えば、フォーサーズとして毎年話題を振りまくためにはもう一つタマが欲しい。そう、噂でくすぶり続けている第三のボディメーカーの登場である。ずばりシグマのボディ参戦がここ1,2年で一つのキーを握る様な気がする。もしシグマが今年参戦をアナウンスして、来年(=今年の裏年)にシグマがフォーサーズで新モデルを投入してくれると、2年間は果断無くフォーサーズボディがシーズン毎に投入されると言う理想型ができるからだ。(その後はまたモデルチェンジが来るのでまたつながっていく形)そして、続く第三章でいよいよ双子機を排した、パナ、シグマ、オリ三者三様の独自ボディが投入され真のユニバーサルマウントへと発展していくとこういう形だろう。

また、オリのOEMかもしれないが、コダックの北米参入というのもあり得ない話しではない。この辺も絡んでくると非常に面白い。

4.関連して、撮像素子の話し

私は、オリのボディはパナとの連携を深める形で基本的にパナの撮像素子に収斂していくと思う。今回E-400はコダック製のCCDを搭載したがひょっとすると、これが最後になるかもしれないし、逆にコダックがボディ参入して自社CCDを使うのではと言う気がしている。あくまで妄想ではあるが、、。尤も、オリ自身もLive-MOSによるビューB形態と平行してビューAを煮詰めていくとなればコダックのフルフレームCCDでも良いわけであり、、

上で、基本的にと書いたが、もし平行使用があり得るとすれば、
・フラッグシップ機はKodak製CCDの採用
・普及価格帯はLive-MOSにメイン(地域によりKodakを使用、もしくはボディ含めKodakブランドのフォーサーズ機として売る(ボディ実質オリOEM))
と言う棲み分けかなと思うのだ。ただ、ここの謎は次期E-1迄の一連の機種の撮像素子が判明するまで結局わからない気がする。最後まで謎が残りそうだ。

5.ボディだけじゃない、気になるレンズ動向

これは、小梅ラインの行方と従来の特に松ラインを中心とする新レンズロードマップが第一だろう。既往ユーザーも含めすぐ商売になる部分であるしボディだけで第二章というわけにもいかないから内容の発表ぐらいはPMAで明らかになると思う。

加えて、噂通りであればシグマのDG,DCのフォーサーズ対応化の加速と、ライカレンズのリリース時期発表と来るだろう。大穴ではもしコダックがボディ参入となればレンズは当然シュナイダー製が来ると思うので、また一つ新しいレンズブランドが来るかもしれない。
何れにせよ、フォトキナでアナウンスされている分でもシグマとライカだけで4,5本あったと思う。これにシグマがPMAで4,5本追加、ライカがロードマップ通りマクロともう一本ぐらいがアナウンス(秋までに発売)、オリは小梅は標準ズーム+1,2本と松以上でマクロ+単焦点3本程度となれば、フォーサーズ全体では今年は一気に14,5本のレンズがリリースされる形になる。とりあえずボディは様子見もしくは、多少値が下がってからと言う手堅い人、既存ユーザーもレンズには悩まされそうである。(笑)


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上につらつら書いてみたが、夢と言われるものもあるがかなりの部分は実際の所は本当に来そうである。そしてこれが今までの様に「一体いつから始まるんだ」でなく、PMAからスタートするわけだ。遅くとも1週間前ぐらいにはかなり確度の高い情報もしくはオフィシャルのプレリリースが出ているのが通例であるから、何のことはない、もう来月の話しである。いよいよだなあと言う気がする。

実際の所、いきなりトーンダウンするが(苦笑)急に一杯出ても自分が買えるかどうかは別の話だ。しかし、カメラを買うのは金が貯まれば出来るが、こういうまっさらの新しいシステムが成長していく様を「ファンとして同時代的に楽しみ、わくわくする」と言う経験は金では買えない。これをファンとして一喜一憂しながら自分の体験として感じていくことがとても意味があると思うのである。昔のカメラと違い、今あるDSLRは私がじいさまになったころは、いかにフラッグシップ機とて「ただのオブジェ」になっている可能性大である。しかし、今、ここで始まるだろうフォーサーズ第二章を見る、感じる、と言った体験はじいさまになった頃の「良い語りぐさ」になろうというものだ。

2007年が後に振り返って、「フォーサーズにとって重要な年」となった時に公開しない様に今年もここで皆様と一緒にあれこれ語らって行きたいと思う。

by hiro_sakae | 2007-01-01 00:05


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